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神魔変転 ~転生した絶対神はその力で全てを超える~  作者: Absolute ≪ZERO≫/夢神零
第1章 ゲールノーア学園編
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第50話 神は告白される

ゼロとルナの関係は・・・

イーゼルとの話が終わり帰ろうとしていると、ルナが話しかけてきた。



「ゼロくん、この後時間ある?」


「ああ、特に用はない」



そう答えるとルナは俺の手を引いて空き教室に入った。



「ねぇ、ゼロくんはカーシャさんと婚約するの?」


「別に了承した覚えは無いがな」


「そっか・・・ゼロくんが冒険者になったら、もう毎日は会えないね」


「まぁ確かに。だが、元々半年後には同じ状況になってた訳だし、それがただ早かっただけだな」


「私は・・・ゼロくんと会えないのは淋しいよ」


「・・・クラブには顔を出すつもりだし、それにもう二度と会えない訳じゃないだろ?」


「ゼロくん・・・私は・・・ゼロくんの事が好きだよ・・・だから・・・私も連れてって・・・」



ルナは霞んだ声でそう告げる。


夕日の反射でルナの表情は分からないが、ルナの目には涙が浮かんでいた。


俺は神だ。


神族には恋愛感情という物が存在しない故、俺がルナに何かを感じる事はないだろう。


だが、ルナの思いは感じる事が出来る。


それは一方通行の感情だ。


だからその感情が行き止まってはいけない。


俺はこの場面での最適解を示さなければならない。


俺はルナにこう応えた。



「・・・ルナの気持ちは確かに受け取った。ルナがそれを望むなら俺は拒否しない。それがルナの思いなら、俺はそれを受け止める」


「!?ゼロくん・・・」



涙を流すルナを俺は抱き締める。


その時間は暫く続いた・・・



「・・・で、ルナを連れていける事は可能なのか」


「・・・え?」



俺は後ろにいる人物に向かって尋ねる。



「やっぱり居るの分かってたか」


「まぁゼロ様なら気付いていると思いましたわ」



教室の外からイーゼルとカーシャが入ってきた。



「イーゼルくん、カーシャさん!?どうしてここに?」


「そりゃあ勿論二人が気になって」


「私も同じ理由ですわ」


「あ、あわわわわわわ」



そう言うとルナは恥ずかしさのあまり、その場に縮こまってしまった。


俺はそれを横目にイーゼルに質問の答えを求めた。



「それで、俺の問いの回答は?」


「出来ない事は無いけど、その場合ルナはゼロと違って退学という事になるね。話は変わるけどあの対応は微妙じゃない?」


「俺がそんな技術を持っていると思ってんのか?それにしても良いのかカーシャ?お前俺と婚約したかったんじゃ無かったのか?」


「あら?知りませんの?この国では一夫多妻が認められておりますの。私がゼロ様と婚約する事は確定ですが、別に他の女を作っても私は構いませんわ」


「一体いつ婚約する事が確定したんだ?」


「ゼロ、貴族の婚約はそう言う事があるから」


「そうですわ。だから私はルナさんにこう提案しましたわ。ゼロ様を愛するなら貴方も婚約すれば良いと。まさか今日告白するとは思いませんでしたわ」



和解ってそう言う意味か。


だからさっきは清清しい表情をしていたのか。


で、いざ告白しようとしたらこうなったと。


うん、人の恋愛は良く分からん。



「それで結局ルナはどうするんだ?」



ルナは下を向いて考えている。


俺と学園ので天秤に掛けているのだろう。


学園を退学してまで俺に着いていくか、会える日は少なくなるが学園に留まるか。


俺としては後者の方がルナの為になると思うが。


と、ルナは答えが出たようだ。



「私は・・・学園に残る」


「・・・俺はルナの意思を尊重するよ」



ルナは俺の手を握り、顔を合わせてこう言った。



「ゼロくん、絶対会いに来てね。来なかったら許さないから!」


「ああ、約束は守るさ」



イーゼルとカーシャはいつの間にか居なくなっていた。


空気を読んで退出したんだろう。



「じゃあルナ、もう遅いから家まで送っていくよ」


「う、うん。ありがと」



こうして俺とルナは帰路についた。


その途中でルナは俺に話しかけてきた。



「ね、ねぇゼロくん?」


「どうした?」


「婚約・・・はまだ早いけど、付き合うって事で良いのかな?」


「ああ、そうだな」


「そっか、良かった(///ω///)♪」



それからルナの家に着くまで、俺とルナは手を繋いで歩いていった。

という訳で第1章完結です。次回からは冒険者編です。第1章以上にゼロが無双するので楽しみにしていてください!

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