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神魔変転 ~転生した絶対神はその力で全てを超える~  作者: Absolute ≪ZERO≫/夢神零
第1章 ゲールノーア学園編
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第45話 神は舞踏する(後編)

ルナのキャラが安定してきた。

ルナと一緒に食事を楽しんでいると、イーゼルが戻ってきた。



「ん、イーゼル。もう話は済んだのか?」


「ああ、色々と根回ししてきたからね」


「根回しとか言っちゃうんだな。それでどうだ?王位継承戦、上手く行きそうか?」


「うーん、微妙だね。やっぱり実力主義の傾向が強いからなぁ。現状では姉上の方が優勢だよ」


「イリス・・・殿下が女王になったら何か不味いのか?」


「ああ、姉上は父上の考え方を踏襲してるから、結局この国は変わらない。今の情勢を見れば分かる通り、事態は日に日に悪化しているからね」


「あら、随分な物言いね?」



俺の後ろから第二王女イリスが話し掛けてきた。



「・・・姉上」


「イーゼル、王になるのは強き者でなければならないわ。貴方みたいな弱者がなっていい立場ではないのよ。一度も私に勝った事のない貴方が王になれるなんて思わないで頂戴」


「姉上、それを言うなら目の前にいるゼロに負かされた件についてはどうなんですかね?」



イーゼルがそう言うと、イリスは俺に向かってキッと睨んできた。



「貴方、一度勝ったくらいで調子に乗らないでくださいまし。所詮貴方は平民。平民は平民らしく頭を垂れていればいいのよ」


「イリス殿下、その発言は控えた方が良いかと。負け惜しみにしか聞こえませんよ?」



俺の発言に図星だったのか、イリスは顔を真っ赤にしてイーゼルに怒鳴る。



「兎に角!王になるのはこの私、精々無様に足掻きいてなさい!」



そう言うと、イリスは睨みながらその場を離れていった。



「確かに、ああいう人が王になるとマズイって事が良く分かった。という訳で頑張れイーゼル、応援する」


「他人事だなぁ。一応君は僕の協力者という立場なんだよ?協力する以上ちゃんと手伝ってよ?ただでさえ当初の作戦が使えなくなったんだからさ」


「え?それ俺関係ある?・・・という冗談は置いといて、確か次の作戦としては二ヶ月後の建国祭だっけ?」


「ああ、今回は他の皆にも協力して貰うつもりだからね。勿論ルナにも」



そう言ってイーゼルはルナの方に振り返ると、ルナは口一杯に食べ物を詰め込んでいた。



「ふぇっ?ふぁふぁひふぉ?」


「・・・取り敢えず飲み込もうか」



ルナはいつでも平常運転だった。



舞踏会も終わりに近づき、参加者の帰り仕度が始まっていた時、ある人物が話し掛けてきた。



「ちょっと良いかな?」



俺が振り向くと、荘厳な衣裳に身を包み、頭に王冠を乗せた人物、そう国王陛下だった。



「ゼロ=グランディオ、先日の試合、見事であった」


「あ、有り難うございます?」


「うむ、してゼロよ。明日の予定は空いておるか」


「いえ、特に無いです」



明日は魔導祭の振休だしな。



「明日、王城に来るとよい。謁見の間で待っておる」



その言葉を残し、返事も聞かずに去っていってしまった。


あ、拒否権ないんだな、と。



「父上が直々に平民に話し掛けるなんて前代未聞だよ。ゼロ、この後謁見の作法を教えよう」


「・・・ああ、頼む」



イーゼルに謁見の作法を教えて貰い、そして翌日俺は王城の謁見の間に向かった。



「国王陛下、ゼロ=グランディオが参りました」


「うむ、通せ」



俺は近衛兵に連れられ謁見の間に入った。


そしてイーゼルに教わった通り、国王陛下の前で片膝をつき、頭を垂れる。



「面を上げよ」



俺は下げていた頭を上げ、国王陛下と向かい合う。



「第6代国王カイロス=グランツの名において、汝、ゼロ=グランディオに・・・名誉爵位を授ける」


「・・・・・・は?」

国王の謁見なんて知らないので適当です。

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