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神魔変転 ~転生した絶対神はその力で全てを超える~  作者: Absolute ≪ZERO≫/夢神零
第1章 ゲールノーア学園編
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第36話 神は魔導祭で蹂躙する(殲滅)

アルフレッドやイーゼルは決して弱い訳でありません。ゼロが強すぎるだけです。

「さあ、殲滅しようか」



俺はアルフレッドとイーゼルに闘技場の両端へ行くように指示する。


この場合の正しい対処法は、それぞれ分散してからの追撃だ。


彼らも冷静なら分かっていた筈だ。


しかし、中央に集められ、尚且つその中央に俺がいたら・・・


相手はアルフレッドとイーゼルをお構いなしに俺の所に向かってくるだろう。


遠ざかる敵より近くにいる敵を真っ先に。


さて、そうこうしている内に10人全員がこちらに向かってくる。


遠距離では防がれると思い、接近戦を挑むつもりだろう。


ある程度近付いてきたら、俺は地面に魔法陣を描く。


そしてそれに手を翳し、魔法を発動させる。



「『全方位閃光(オールディレクショナルスパーク)』」



自分を中心に全方位に渡って放たれる閃光は一瞬にして相手の意識を刈り取り、そして全滅した。



「し、勝者、1年Aクラスッ!」


「「「うおぉぉぉぉ」」」



今回は前回と違い、大きな歓声に迎えられる。



「どうだ?イーゼル。上手くいっただろ?」


「確かに上手くいった。だが一つ聞きたいことがある」


「何だ?」


「あれ、全力だったか?」



俺はイーゼルの問いに暫く黙り、そしてこう答える。



「そう見えたのか?」


「・・・いや、いいさ」



イーゼルの言いたい事は分かる。


今回俺はアルフレッドとイーゼルに魔法が当たらないように範囲を制限した。


しかし、範囲を無制限にすれば・・・


この後は言わなくても分かるだろう。



~五英傑side~


「おっ、アルフにイーゼル、おつかれー」



カイザーが二人を労う。


試合終了後、アルフレッドとイーゼルはレオン、カイザー、オーレギオンの元にやって来ていた。



「試合見ていたが、あれは何だ?もう色々とやべぇぞ」



オーレギオンがゼロに対する評価を言う。



「・・・ああ、そうだな」


「どうしたのですか、イーゼル。元気が無いですよ?」


「レオン・・・皆、聞いてほしい事がある」


「何だ、イーゼルらしくねぇな」


「これは、王子としての言葉だ」



その発言に他の四人が驚愕する。


イーゼルは他の皆に王子として何か発言した事は一度もない。


それ故、重大な事だと四人は察したのだ。



「今から言う事は他言無用だ。僕、いや私は・・・・・・・・・・・・」



イーゼルの発言に四人は固まっている。


天地を覆すような衝撃に、四人とも混乱しているのだ。



「私はこの試合で、ゼロの闘いを見てそう決めた。詳しい理由は魔導祭が終わってから話す」



そう言うと、イーゼルはその場から去っていった。


残された四人はその場に立ち尽くしてしまった。



~国王side~


ゼロが全方位閃光(オールディレクショナルスパーク)を放った直後、国王の観覧席でも衝撃が走っていた。



「何だこの威力は?!ま、まさか大規模殲滅魔法(アサルト)なのか?!」



大規模殲滅魔法(アサルト)


この国でも王国一級魔導官のごく一部でしか使えない魔法を目の当たりにし、国王カイロスは様々な思考を巡らせている。


すると、奥の扉からウィンドーラ宰相が入って来た。



「陛下、報告があります」


「何だ、申してみよ」


「ゼロ=グランディオの件ですが、リュケイア辺境の出身という事以外全く情報がありませんでした」


「そんな事はどうでもよい!そのゼロ=グランディオが大規模殲滅魔法(アサルト)を使いよった!」


大規模殲滅魔法(アサルト)ですか!?」


「ああ、これは然るべき措置を取らねばならんようだな」


「措置、ですか?」


「前例があったであろう?あれと同じ措置を取る。そうでもせねばこの国がどうなるか分からん」


「!?ですが、これは前例とは比較になりません。下手をすれば・・・」


「余の決定は絶対だ。なんとしても、なんとしても奴を・・・」



こうして、裏でゼロの身辺に関わる重要な事が決まっていくのだった。

二つの野望が交錯する・・・

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