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神魔変転 ~転生した絶対神はその力で全てを超える~  作者: Absolute ≪ZERO≫/夢神零
第1章 ゲールノーア学園編
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第2話 神は助ける

一週間後、ゲールノーア学園入試の日、俺は家を出た。


この一週間の間に集められるだけの情報を集めた。


やはりこの国の治安は最悪のようだった。


一体何がどうしてこうなったんだ?



「学校、割と遠いな」



家から学校までの距離は30km、前世では特に能力とか使わずに空を飛べた。


まぁ神だった訳だし。


浮遊魔法とかあるし。


だが今この体で普通に飛べるかは確かめてなかった。



「あ?普通に浮遊魔法で飛べたわ。態々神の翼出さなくても飛べるじゃん」



どうやら前世の身体的能力も受け継がれたらしい。


魔法で飛べるんなら飛んでいこう。


街に入る前に降りればいっか。


数分後



「っと到着。あれ?思ったより荒れてないな」



街に到着すると活気ある声で商売をする者、道路を走り回る者、酒を飲んで発狂している者、割と普通の状態だな。


いや、最後のは除こう。


そんなことを考えながら学校へ向かう。


その時、女の子の悲鳴が聞こえた。



「やめてください!離してください!」


「いいじゃねぇか、ちょっとぐらいよぉ!」



前言撤回、女の子が3人の不良に絡まれている。


表は良くても裏はこれか。


典型的なパターンだな。


入試まで時間あるしサクッと助けるか。



「離してください!私これから用事があるんです!」


「そんな事どうでもいいじゃねぇか」


「俺達と遊ぼうぜぇ・・・って何だこのガキ」


「お兄さん達、ちょっといいかな?」


「あ?ガキが何の用だ?」



俺は振り向いた不良の顔面に蹴りを入れる。


その不良は倒れた。



「何だぁテメェ!」


「まぁ待て、おいそこのガキ、俺達に逆らおうってなら容赦しねぇぞ」



その不良は手に持っているナイフをこっちに向かって投げてきた。


そのナイフは水平を保ち、全く落ちる様子はない。


俺は咄嗟に避ける。



「くっ・・・」


「これが俺の能力『直線(ストレイト)』だ!これがあればどんなものも水平に飛ばせる。さぁ、もう一発喰らいやがれ!!」



今度はナイフを二本投げてきた。


だが自分で能力を言っちゃうあたりやっぱり素人だな。



「・・・へぇ、自分から種を明かすとは、随分適当だな」



俺は飛んできた二本のナイフを触れずに地面に落とす。


当然不良達はその光景に驚くだろう。


そして俺がその隙を、見逃すわけないだろう?



「ほら、ナイフ返してやるよ」



俺は相手が投げてきたナイフを不良3人の首に突き立てた。



「ひぃぃぃ、覚えてろよぉ!」


「ったく、あの程度で能力とか笑わせるなよ」


「あ、あの助けて頂きありがとうございます」


「ああ別にいいさ。入試まで時間あるし」


「え?もしかしてゲールノーア学園の受験生?」


「え?ああそうだよ」


「私もです!私はルナ=エルサーラ。よろしくね!」


「俺はゼロ=グランディオだ。よろしく」



どうやら彼女もゲールノーア学園を受けるようだ。


歳は大体13歳ぐらいか?


俺と違って適正年齢だな。


「ところでゼロくんは何歳なの?私より年下に見えるけど」


「10歳だ。受験に年齢制限はなかったから問題ないだろう?」


「10歳!?確かに年齢制限はなかったはずだけど、大丈夫なの?受験勉強とかしてきたの?」



する訳ないじゃんめんどくさい。


そもそも行こうと思ったの一週間前だし。



「そんなに受験難しいのか?」


「私も人伝に聞いた話だけど、全体の3割しか解けないらしいよ。逆に言えば合格のボーダーは低くなるはず!」



気合いが入っている彼女を横目に、俺はある事を思い出す。



「あれ、そもそも受験内容って何だっけ?」


「え?もしかして知らずに受けようと思ってたの?」


「まぁ、受けようと思ったのが一週間前だし」


「えっ!?そ、それじゃあ簡単に説明するね。試験は筆記と実技。筆記はさっき言ったようにとても難しいの。でも実技は能力の試験だから能力によって試験が違うけど、まぁ大方戦闘系の能力だから、皆一緒だろうけどね」


「へぇー、それでルナの能力って何なんだ?」


「私は『星光(スターライト)』、ゼロくんは?」



そう問われて一瞬戸惑う。


よく考えれば、前世の能力はあるが、元々この体に能力はない。


これはどうするべきか?



「俺は・・・俺には能力はない」


「能力なしって事は、貴族でも商人でもないって事?そんなんでよく受けようと思ったね」


「能力なくても最悪問題ないだろうと思って。それより実技試験って何やるんだ?」


「あぁえっと、簡単に言えば的当て?かな。能力で魔法なり武器なりを出して的に当てれば終わり」



なんだ結構単純だな。


まぁ今の能力のレベルがどんなものか知るには丁度いいな。



「まぁ・・・大丈夫かな?」


「清々しいほど楽観的ね」



そんな話をしていると学校に着いた。


建物は思ったよりもでかいな。


一種の城みたいな構造をしている。



「これ、本当に学校か?城みたいだけど」


「学校だよ。但し城も兼ねてるよ。ここの校長は国王の側近でね、仕事しやすいから一緒にしたって」


「大丈夫かよ、警備的に」



まさか城と学校が一体化しているとは。


だかそれはこちらとしても動きやすい。


これは何としても受からねばな。

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