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神魔変転 ~転生した絶対神はその力で全てを超える~  作者: Absolute ≪ZERO≫/夢神零
第1章 ゲールノーア学園編
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第16話 神は平民であるが故

波乱な展開だが、実はまだ入学してから二日目の話っていう・・・


天の声:あれ?今回ワイの出番無し!?(°Д°)

「ゼロ=グランディオはここに居るか?」



突然部室に入ってきた黒服の男の一人が俺の名前を出して尋ねてきた。



「ゼロ=グランディオは俺だ」


「貴方がゼロ=グランディオでしたか。私はイーゼル=グランツ王子殿下の側近の一人、グラハム=アスタリスクです。」



イーゼル=グランツ王子殿下の側近が現れたという事で、ルナとライトは絶句していた。



「それで?その側近が俺に何の用だ?」


「イーゼル=グランツ王子殿下から依頼を預かっております。それで・・・」


「断る」


「・・・え?」


「何の依頼かは知らんが、頼みたい事があるなら直接来い。そう伝えろ」


「は、えー、と・・・分かりました。そのように伝えます」



そう言うと黒服の男三人は部室を出ていった。



「え?え?え?ちょっと大丈夫?ゼロくん!今のイーゼルくんの側近でしょ?断ったらマズいでしょ!」


「そうだよ!仮にも王子の依頼だよ?断ったら反逆罪に問われかねないよ!」


「まぁ本当に王子の側近かどうか確証が無かったっていう理由もあるが、一番の理由は・・・依頼の内容を大体把握してる事かな?」


「え?どういうこと?」


「つまり、俺の冗談が現実になったってとこかな」


「成程!そういうことか!」


「アスク先生は分かったんですか?」


「そもそもゼロは一つしか冗談を言っていないだろう!」


「「あっ」」


「分かったか!答えは諜報だ!いやぁ楽しみだな!」


「何が楽しみなんですか!それにイーゼルくんが諜報を依頼するってどういう事ですか?」


「ああ、初めて見た時、他の貴族とは違う雰囲気があったんだ。下級貴族なら兎も角、五英傑の一人で一国の王子だ。そんな人がこの国に忠誠を誓っていなかったんだ」


「ゼロはどうして国に忠誠を誓っていないって分かったんだ?」


「大体魔力の波長で読み取れるんだよ。国に忠誠を誓った人はあんな乱れた波長をしない」


「そういえばダンジョン攻略の時、この国に対して批判的な事言ってたよ!」


「決まりだな。まぁ詳しい内容は・・・本人から訊くとするか」



俺が扉に向かってそう言うと、当の本人イーゼル=グランツが現れた。



「よく分かったね。僕がここに居るって」


「当たり前だ、気配で分かる。それに呼んだのは俺だしな」


「まさか内容を聞かずに断られるとは思わなかったけどね」


「内容は大体分かっている。この国での諜報だろ?」


「・・・内容を当てられるとは本当に思わなかったよ」


「答えはNOだ。一平民に何が出来る」



この国での諜報活動は俺がこの学校に入学した一番の理由だ。


本来は俺一人で行うつもりだった。


だから断った。


依頼されるまでもない。



「・・・平民であるが故だよ」


「は?」


「まさか平民が諜報活動を行うとは誰も思わないだろう?それに君は僕達五英傑よりも遥かに優れた力を持っている。そして君は新しいクラブを創った。これ以上の適任者はいないだろう?」


「待ってイーゼルくん。ゼロくんが新しいクラブを創った事が何で適任なの?」


「そうか!そういうことか!」


「わっ、どうしたんですかアスク先生!」


「つまりあれだな!表は普通のクラブ、裏では諜報活動の拠点という事だな!」


「流石アスク先生、完璧な答えを有難うございます」


「おい、待て。俺が諜報する事については全然問題ないが、何故ルナやライトを巻き込む必要がある?俺一人で十分だろう」


「それじゃあクラブにならないでしょ?」


「ソウデシタ」


「ルナとライトには申し訳ないが、僕の''国家転覆計画(クーデター)''に乗って貰うよ!」



イーゼル=グランツがこの部屋を出ていった後、室内は暫く沈黙していた。



「・・・結局引き受けてしまった」


「まさかイーゼルくんがクーデターを起こそうとしていたなんて・・・王子がだよ、王子が。もう訳分かんない」


「まぁこの国が今のような状態になったのは大体現国王陛下のせいだけど・・・イーゼルは第一王子だから数年経てば国王に即位出来る筈なのに」


「その数年がもたないって事だな。それぐらいしか理由無いだろ」


「そういえばこの話誰かに聞かれたりしてないかな?」


「その点は大丈夫だ。イーゼルが入ってきた時に防諜魔法掛けといたから」


「いやぁ面白い事になったなぁ!教師やってて良かった!」


「「一人だけ雰囲気違うんだけど!」」


「アスク先生はこれが平常運転なんだろ」



俺が転生した本来の目的、それは自分たちが産み出した人間が滅亡前の水準に戻っているかを確かめる為である。


別に転生しなくても死ぬ事はなかったが、一々何百年も人間を保護するとか面倒だし、神族に依存されても困るので態々人間として転生したらこのザマだ。


因みに今の人間の水準は神代の半分以下である。


元々人間は共和制を取っていて万民平等の存在だった。


しかし今では君主制による人種差別が横行している。


別に君主制が悪いという訳ではなく、現に神族は俺による絶対王政だった為否定はしないが、せめて神代の水準にまで人間を導く必要がある。


何故ならこの人間を産み出したのは我々で、人間を産み出した責任がある。


イーゼルは上手く俺を利用し、国家転覆を計画していた様だが・・・俺はそれを利用させて貰おう。

地の文書くの苦手なんで基本会話文構成です。許して?

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