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神魔変転 ~転生した絶対神はその力で全てを超える~  作者: Absolute ≪ZERO≫/夢神零
第1章 ゲールノーア学園編
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第10話 神は能力を測定する

五英傑の会話で誰が話してるのか分かりにくいのでA、L、K、O、Eで区別しました。A=アルフレッド、L=レオン、K=カイザー、O=オーレギオン、E=イーゼルです。

午後1時、三時間目の授業は基本魔法教練である。


基本魔法教練とは基本的な魔法の使い方からより高度な魔法技術を極める授業である。


魔法の種類にも複数あり、攻撃魔法や防御魔法など様々で、この学園での授業では主に攻撃魔法に重点を置いている。


二年次から冒険者となる貴族ならともかく、何故あまり関係のない商家まで攻撃魔法を習うのか。


それは至極単純である。


現在、このグランツ王国は隣国神聖アーク帝国と一触即発状態であり、いつ開戦するか分からないほど緊迫している。


もし戦争が勃発したら俺らのような若者は戦力として戦場に送られる。


その為、貴族も商家も攻撃魔法を習うのだ。


因みに応用魔法学などの座学は60分だが基本魔法教練のような実技は120分ある。


長い。



「よし!皆集まったな?俺が基本魔法教練担当の王国一級魔導官、ガベルク=イストリアだ」



王国一級魔導官、その名を聞いて周りがざわつく。


魔導官というのは国家直属の魔法戦力部隊であり、一級は相当の能力が無いとなれず、魔導官の中でも数人しかいない。



「よし!授業の前に君達の力を知りたい。この魔導板に手を当ててくれ。そうすれば含有能力値が分かるんだ!」



含有能力値とはその人が持っている能力を数値化し0から100、つまり百分率で表すものだ。


だが実際これはあまり意味をなさない。


何故ならこれは割合で示すので能力差が激しいと正確性を失うからだ。


何故そんなに詳しいって?


この''含有能力値割合測定魔導板''は前世の俺が創ったからだ。



名前が次々と呼ばれ一人ずつ測定されていく。


因みにルナの能力値は81、ライトは75、そして五英傑のアルフレッドが92、レオンが94、カイザーが94、オーレギオンが95、イーゼルが96だった。


そして俺の番が回ってきた。



「よし!最後は平民、貴様の番だ」



名前で呼べや。俺はそっと魔導板に手を置く。



「よし!数値は・・・ひゃ、ひゃくぅ?!故障でもしたか?おい貴様、もう一度測れ!」



俺はもう一度手を置く。


数値は変わらず100を示していた。



『何でアイツが・・・』


『平民の癖に・・・』


『100なんて初めて見た!』


『平民なのに凄いね』



貴族は嫉妬を、商家は羨望を。


はっきり分かれたな。



A「まさか僕達五英傑の数値を上回るとは思わなかったよ」


L「まぁ私にかかれば足下にも及ばないさ」


O「そんな事よりアイツをボコそうぜ」


K「相変わらず野蛮だね、ギオン」


E「僕は凄いと思うな、平民であの数値は見たこと無いからな」



へぇ、意外な反応だな、てっきり完全に敵対すると思っていたがそうでも無いんだな。



「・・・よし!次は入試の時にやったような的あてだ。この的には威力を測定できる魔法がかけてあるから、思いっきりぶっ放せ!合格ラインは250だ!」



今回もまた一人ずつ測定されていく。


この測定は色んな能力が見られるから楽しいな。


商家の能力はライトの設計(デザイン)のような能力が多いが、工夫して攻撃魔法にしている。


そういうとこだよ、貴族との違いは。



「よし!次、ルナ=エルサーラ」


「はい!『流星(シューティングスター)』!」


「測定値259!よし!次、ライト=ヴォルレアン」


「はい!魔法設計(マジックデザイン)・・・『(ランス)』!」


「測定値264!よし!次、アルフレッド=レーゼンバーグ」


「はい、『業火の牙(インフェルノファング)』!」


「測定値329!流石だな、300超えか!よし!次、レオン=フェルアーマ」


「私の番か・・・『海神の大海(わだつみのたいかい)』!」


「うぉ、測定値380!!」


「この程度、造作もないのさ!」


「よし!次、カイザー=メーメル」


「うっす、『風神烈風(ふうじんれっぷう)』!」


「測定値316!いいぞ!よし!次、オーレギオン=ヴォルクス」


「・・・『雷の咆哮(サンダーロア)』!」


「おぉ!測定値354!」


「おら、イーゼル!次決めてやれ!」


「よし!次、イーゼル=グランツ王子殿下」


「はい、『大地誕生(グラウンドバース)』!」


「測定値402!?流石王子殿下、格が違いますな!よし!最後、平民ゼロ=グランディオ」


「いちいち平民をつけるな鬱陶しい!『異次元(ザ・ディメンション)』!」


「口答えするな!で、測定値は・・・測定不能?上限オーバー?あれ?この魔法上限あったっけ?」



異次元(ザ・ディメンション)で測定不能かよ。


そもそも掛けられている測定魔法が初級だからしゃーなしか。



「まぁいっか!測定値0で」


「は?測定できないのは先生の落ち度だろ?」


「平民如きが口答えするな!貴様が何と言おうが結果は変わらん!」


「あ、じゃあ俺が測定魔法掛けるんでもう一回測っていいすか?」


「・・・ちっ、さっさと終わらせろ」


「了解、っと測定魔法(上級)を掛けて・・・『異次元(ザ・ディメンション)』!」


「測定値・・・は?5790!?貴様偽装したな?」


「どうやったら偽装出来るんだよ(出来るけど)!」


「黙れ平民!貴様のせいで時間押してんだよ!」


「じゃあさっさと進めろよ・・・(呆れ)」



その後、一級魔導官と俺が対立したという噂は学園中に広まる事となった。

因みに異次元(ザ・ディメンション)は初級魔法ですよー(ただしこの時代の初級魔法とはいってない)

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