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肩甲骨周りから毛が生えてジジイが来た日記

作者: 千葉県産煮干

(´・ω・)長い毛って扱いに困るよね

 4月2日

 肩甲骨にものすごい長い毛が生えた事に気が付いた。

 前から服を着る時とかに何かあるなぁ…とは思ったが、こんなに長いとは…真っ直ぐに伸ばすと腰ぐらいだ。抜こうと思ったが痛い。

 近いうちに医者に行こう。


 4月3日

 なんか透けてる爺さんが見えるようになった。

 サンタのように白髪と白髭の爺さんだ。白い神父のような服を着ている。だが全体に透け透けだ。幽霊か?

 とりあえず、実害が無さそうだから無視する。

 疲れてるんだろうか?

 昨日の肩甲骨の毛はハサミ切った。白髪だった。


 4月5日

 肩甲骨の毛が2本に増えた。

 切った。

 爺さんはまだ居る。無視する。


 4月6日

 毛が復活した。また1本になった。ちと太い。医師に相談したかったが、母親から保険証をもらうのに手こずり行けなかった。

 少し間を空けてから保険証を借りよう。理由を考えないと。

 爺さんは常に目を合わせようとしてくる。無視する。


 4月10日

 爺さんが話しかけてくる。無視だ無視。


 4月15日

 爺さんが歌い始めてきた。尾崎だ。

 ガンガン歌ってくる。

 ムカつく事にトイレに入ってる時は静かにコッチを見てくる。持久戦だ無視!


 4月17日

 爺さんがコントし始めたが。あまり面白くなかった。

 しばらく静かに落ち込んでいた。が、慰めないぞ。がん無視だ。


 4月18日

 爺さんの所に若めの透け透け男が来た。

 金の短髪で見た目小学生なのに言葉使いが丁寧な大人だ。

『いつまでかかってる』やら『報告がなさ過ぎる』とメッチャ怒られていた。

 無視だ。


 4月20日

 保険証を借りれたから医者に相談したかったが、医者も悩んでいた。

 ニヤニヤしている爺さんが気に入らなかった。


 4月25日

 最近、部活が忙しい。家に帰るのは寝る為だけだ。

 爺さんが寂しがっていたが。無視だ。


 5月1日

 朝から爺さんが俺の肩に手を当てて。

『きこえますか…今…あなたの心に…直接…よびかけぃっ』

 どうやら、途中で噛んだようだ。恥ずかしがっている。

 ヘッドホンで大音量で音楽を聴いて無視した。


 5月2日

 爺さん、片耳に手を当ててペコペコと誤っていた。

 上司からの連絡だろうか?見なかった事にしよう。


 5月3日

 毛が5本っ!!


 5月4日

 悩んだが切った。


 5月5日

 爺さんの所に女の人が来た。

 金の長髪美女だ。

『ツケを払え』と、職場に来たようだ。

 美女が来た時は爺さん笑顔だったが、今はドン底のように落ち込んでいた。まぁ、無視だな。


 5月10日

 母親に心配された。言ったら精神科医に行かされそうなので、疲れてたんだと誤魔化した。

 原因は爺さんが最近ウチの父親のモノマネをし始めたからだ。つい吹いてしまったからだ。


 5月11日

 爺さん今日は講習があるとか呟いて居なくなった。

 今年は暑くなりそうだから髪をいつもよりも短めの5部刈りにした。


 5月12日

 帰ってくるなり爺さんビビってた。失恋でもしたかと心配してきた。ソフトにムカついた。絶対無視な!


 5月13日

 爺さんが土下座してきた。

『話ぐらい聞いて下さい』らしい。

 変な事に巻き込まれるのは嫌なので無視します。


 5月14日

 爺さんがまたもや土下座してきた。

 今日は1人ではなく、見た目小学生の上司と一緒に土下座してきた。

 無視してたら、上司が爺さんにキレていた。

『計画』について説教を受けていた。


 5月15日

 毛が反対側にも生えてきた。

 速攻切った。

 

 5月16日

 上司が来た。

 耳元で話し始めた。

『聴いてるとは思いますが、スカウトに来ました。今は背中の毛は毛ですが天界に入りますと羽根に変化します。すぐとは言いません。天寿を全う後になります。ただ早め契約をして頂かないと若い姿が保てません。』

 一応無視してたが…ポロっと本音がでた。

 そんな話し(爺さんから)聴こえてこなかったなぁと呟いたら、上司がエライ勢いで爺さんを睨みつけていた。

 爺さんは目線をそらしていた。


 5月17日

 上司が来た。

 契約も破棄できると言ってきたのでそれに乗った。

 背中の毛も処置してもらい爺さんと上司は帰った。

 死後にレールを敷かれるなんてまっぴらだ

 やっと静かな日常を手に入れた。


 5月27日

 背中にまたもや毛が生えた。黒だ。

 そしてナゼか透け透けの黒ゴスロリの幼女が…。

(´・ω・)毛う、おしまい。

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