2.序章
今回は短いです!ごめんなさい!
ここ彗星町はとても土地が広い、よく迷う人もいるほどだ。ましてやひとつの店を探すに1時間以上かかるとも聞いたことがある
「行き良いよく出てきたのはいいけどこのカフェってどこなんだ?」
この少年黒星クロムもまた道に迷い建物の樹海に迷い込んだ人の1人だ。クロムは家に届いた手紙に書いてあったCafe なめらかという場所に向かっている。
「しばらく歩いてみたけど、やっぱり彗星町って広いな」
かれこれ彼は1時間道に迷っている。家を出たのが午後1時で待ち合わせ時間は3時、もう2時なので1時間しか残ってない
たかが1時間かと思うだろうがこの土地面積がとても広い彗星町で迷子になってしまったら1時間というのはあっという間に過ぎ
しかも道を訪ねようとしても人がうろつくような所ではない所に迷い込んでしまった
「これはまずいな、仕方ないあれを使うか」
クロムは地面に手を置き意識を手に集中させた
すると不思議で小さな明るい光の粒がクロムの手に向けて少しずつ集まり、収束している
「よし、はあっ!」
声を出すのと同時にクロムの体は近くにたっている五階建てビルと同じくらい、いやそれ以上まで跳躍していた
「そこのビルの屋上にするか」
スタっとビルの屋上に着地した
「ここなら色々見渡せるな」
屋上から見下ろす景色は確かにビルが森のように生い茂っているように見えるが、ここ彗星町は少し海に近いので地平線の方角には日光が反射してキラキラと光っている海が見える
「なつかしいな小さい頃に彩沙姉さんと一緒に行ったな」
彗星町の海は近辺でも有名な観光スポットでもある
「あの時たしか溺れて、彩沙姉さんに助けて貰ったんだよな」
と思い出に浸っているあいだに待ち合わせ時刻まであと残り20分となってしまった
「まずい、これは本当にまずいぞ」
残り20分でこの広大な土地からひとつの店を探すことなど不可能に近い
するとその時
「うわっ!」
ある程度暑かったためボタンを外した黒いシャツにあるポケットから入れていた手紙が周りに光を収束させて飛び出てきた
ポワァと光るぐらいの光を発している
気がつくとその手紙はクロムの前に浮いていた
「何だこの手紙?」
手紙はクロムを案内するかのように動く
「ついて来いってことか?」
クロムは手紙の移動速度が早くなったので見失わないように後をつけていった
Now Loading......
「はぁ、はぁ、疲れた」
あの後、手紙の後を追ったのだが思ったよりも道無き道を進むのでついて行くのがやっとだった
前を見えみると"Cafe なめらか"と言う看板が店の入口の近くにたっていた
木製で落ち着きのある雰囲気を出している店だ、よく見ると店の奥にはベランダがあった
手紙は今度、そのベランダへ目指して行ったのでクロムもつられて進んだ
店の中には誰も店員がいなくあかりだけがついていた
そして、ベランダには1人の青年が静かに本を読みながらティーカップに手を伸ばしていた
青年が手紙に気づくと、
「お疲れ様、ありがとうね」
青年は少し微笑みながら言った
手紙は自分の役割を終えたかのようにスゥっと青年の元へ行った
「どうも、手紙を頂いた黒星クロムです」
「やぁ、こんにちは。僕はリフェ・クロス君に手紙を出したものだよ」
リフェは自分に対してクロムが少し警戒しているかとみえたので
「そんな所に立ってないでここに座りなよ」
リフェの穏やかな調の声に誘導されてクロムはリフェと同じくテーブルの向かいの席に座った
「失礼します」
「そんなに警戒しなくても大丈夫だよ、なにも脅そうとしているわけじゃないんだからさ」
クロムは少し警戒していたが、椅子に着いた
「さて、なにから話したらいいかな」
リフェはフフっと不思議に笑った
それはまるで全てを見透かしているような目だった……
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