第4話、放課後
ある日の放課後、私は音楽室にいた。音楽の先生だから吹奏楽部の練習が終われば自由に使える。
今日の鍵当番は私なので、好きな時間まで入れる。これはチャンスかな、そう思って、ふと体育館のほうを見てみると、生徒たちの部活に励む声が聞こえていた。
私は藍にメールを出した。音楽室で待ってるねそんな一言のメール、私はピアノを弾いて待っていた。
部活動が終わる時間まで待った。体育館からは声がほとんど聞こえなくなっていた。しかし藍から連絡は来ない。ただただ簡単なメールなのに、なんでだろう。
気が付けばアドレスを交換して、メール送るの初めてだったな、そう思うと驚いてくれてるのかな。
ふと気づいた、初めてのメールが待ってるねの一言だなんて、もう少し何かあったでしょ、私
放課後遊ぼうとか、挟むものはあるのに何で忘れるかな、慣れてないことはするもんじゃないってことなのかな
でも、怪しまれてるわけじゃないよね、もう先生ってことも知ってるんだし
私は少し力任せにピアノを弾いた。
「姫?ピアノ上手いんだね」
「わぁ藍、遅かったじゃない」
いつの間にかすぐ隣にいた。なんで気づかなかったんだろう。藍は体操服を着ていた。
背が高い藍が着てると、すらっと伸びた白い手足が綺麗で体操服の生地の薄さを感じる
藍には何驚いてるの?みたいな目で見られる。なんかいつもより目つきが鋭い、少しだけゾクッとした。
「ごめんごめん、片付けで遅くなっちゃんった。ところでなんか用?」
「デートしようよ」
「まぁいいけどさ」
「ってか大丈夫?練習の後出しつかれてない?」
「そりゃ、いつものことだし大丈夫だよ」
そう、藍が答えると私はピアノのふたを閉じて、藍の服に手を入れた。そして思うがままに動かした。
すごい、直に触りやすい、お腹や太ももをこんなに自由に触れるとか幸せだ。
「体操服ってすごいよね、藍」
「ちょっと姫、こんなとこでぇ、きゃぁ」
そのまま押し倒してしまった。ちょっと強く打ったかも、私は心配した。
「ご、ごめんやりすぎた」
「大丈夫だよ、このくらい、せっかくだしもう少しこのまま、ねっ」
そう言って藍は私の首に腕を回してきた。そのままひっくりかえしたて私の上に乗った。
愛はそっと私の胸に耳を当ててきた。思わず藍の短い髪を撫でてしまった。
「疲れたときはさ、こうするのが一番かもね」
少しの間そうしていた、完全に癒しだ。上に乗ってる藍はいいかもだけど、下が床なので硬い。
休日のベッドの上なら1日こうしてるのも悪くないなと思う。
「藍、そろそろ行こうか」
「うん」
「3階から順番に見て回ろう、全部の教室回るよ」
「もしかしてただの見回り?」
「校内デートだよぉ、いくよぉ」
私はそう言うと、藍の腕を取ってそのまま駆け出した。
藍はしっかりと付いてきてくれた。薄暗い校舎を2人で歩く。
「ってか藍、体操服じゃ寒いでしょ、ほらこれきなよ」
「あ、うん、ありがとう、姫の暖かさを感じる」
「それは良かった」
少し雰囲気が出て、寄り添えて私は嬉しかった。特に異常はなかったので施錠をして校舎を出た。
「さぁ乗りなよ」
私は藍を駐車場まで案内すると、助手席に載せた。シートベルトをしっかりと付けさせた
そしてエンジンをかけて、サイドブレーキを外した。
アクセルを少しづつ踏み緩やかに加速する。
「安全運転で行くからね」
「うん」
私はいいとこ見せようかと少し高いとこのファミレスへとはいった。
「好きな物、頼みなよ、私のおごりだからさ」
「あ、ありがとう、なんか今日は優しいよね」
「ご飯くらいで大げさだよ、先生だし、しっかり稼いでるもん」
私たちは普通に食事を済ませる。なんかこのまま帰るのが惜しい。
とはいえ高校生を連れまわすのもどうかと思う。
気が付けば夜の8時、今日はいつもより長く笑いあえて、隣にいれて満足だ
「そろそろ帰らなきゃだね」
「うん、姫、また行こうね」
そう言って今日は藍は小指だけ絡めてきた。
お店を出て駐車場までのほんの少しだけの道のり、なんか特別な気がした。まるで約束を交わしたような繋ぎ方だ。
「姫、ありがとね」
そう言うと愛は少しだけ屈んで口づけをした。やっぱりキスが好きなのかな、そう思えるくらいしてるよね私たち。
いつもより長めのキス、私たちにとって4度目のキスだった。
そろそろ恋人関係になりたい。もっと大人なことがしたいそう思えてきてしまう。
藍の姿は背が高く、髪が短いので大人っぽさを連想させる。
最初は私より上かと思った。でもやっぱり女子高生らしさをしっかりと兼ね備えていた。
キスから先へと1歩踏み出したい、それはいつになることなのか。
愛をしっかりと送り届けるともう一度だけキスをして、お別れをした。
「また明日ね」
そう言って、車から降りる藍を家の中に入っていくまで見つめていた。