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第6話 永き眠り

世界の構築本を完了した冬夜は、自身はカイの記憶とゼロの記憶を保持していると説明しユリアは感謝の意を込め、残りのクリスタルの黄の欠片と紫の欠片を渡した。

後日、冬夜は那月と千代それぞれに欠片を渡し、残りの生命(いのち)の使い道を考えていたが・・・。

恵子「私が代わろうか?」

明「しばらく会っていなかったんだ、俺がやる」


明は引き続きおんぶして帰宅中である。

冬夜は疲れて眠っている。

冬夜の言葉を聞いて、帰宅途中に那月と千代の自宅に訪問しては欠片を渡して使い方を説明した。


明達は自宅へたどり着き、冬夜をベッドへ寝かせた。

明と恵子は今後どのように過ごし、今後能力を開眼していく人々をどう纏めるかを考えていた。

話し合った結果、何も進展せず明日また考える事にした二人。


深夜2時頃、付近一帯は一時的に停電が発生した。

近所はざわつくが、直ぐに収まる。何が原因でそうなったのか地域住民は理解していなかった。


朝8時、起きるのが遅いと思った恵子は冬夜を起こしに寝室へ行った。

恵子「冬夜、起きてる?」ノックしても反応がない、まだ寝ているのか。

明「また無茶してないだろうな」と明がやってきて、扉をあける。


明「まだ寝てるみたい・・・冬夜!」

恵子は涙を浮かべ崩れるように座り込む。

冬夜の手に見た事のない本を持ったまま、この世を去っていたのだった。

明は本を取り、一体何が書かれているのか確認した。

1ページ目に書かれているのは本のタイトルだろうか。

そこには呪本(ロスト)と書かれていた。

【能力開眼の初本にして最期の本、人々は能力に翻弄され日々奮闘し(おの)が運命に抗え】

とサブタイトルのように書き記されていた。


お通夜の日。

那月や千代の他にもクラスメイト多数が訪れ別れの挨拶を述べた。

那月と千代は冬夜のくれた欠片を握り締めて。


数ヵ月後

仏壇に冬夜の遺影が置かれ、手前に呪本(ロスト)も置かれている。

明と恵子、那月、千代が話し合った結果、この本は世に出さず置いておこうという事になった。

【Ⅰ、人々は能力を授からない者に優しくしよう】

【Ⅱ、人々は能力を背負い、異能を持たぬ者を救え】

【Ⅲ、運命に抗え集え、これより来たる日のために】

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