第5話 構築完了Ⅱ
冬夜、明、恵子は車で残骸跡地がある山へ行く。
そして冬夜は小さな装置、砂、本を持ち出し掲げる。
そこで光りだした残骸・装置・砂・本
明と恵子が見たものとは・・・
剣、そして人物が現れた。
恵子・明「誰」
冬夜「会いたかったよ、ユリア」
ユリア「覚醒せし者よ、私を呼び覚まし感謝します」
恵子「ユリアって・・・?」
ユリア「私はユリア=ツェーリン=バーツ、Vioranzeに住む異星人です」
自己紹介をするユリアに対し驚きを隠せない二人。
冬夜は懐かしさと嬉しさが溢れ出し、ユリアを呼ぶ。
冬夜「ユリア会えて嬉しいよ」
ユリア「あなたは、記憶を保持しているのですね。あの人の記憶を」
冬夜「うん、カイの記憶とゼロの記憶を」
少し離れた所でユリアと冬夜が会話してる中、明と恵子は今後どうするかを悩んでいた。
恵子「あんな冬夜久しぶりに見たわ」
明「そうだなぁ、あの事故より以前と同じくらいに」
恵子「そういえば、残骸消えてなくなってるけど」
明「代わりに、何だろなアレ」
そう、さっきの光のあと冬夜が持ってきた装置と砂、
そして残骸は消え代わりに卵の形したソレがあった。
ユリア「これは宇宙船、私はこれに乗って外宇宙を旅してました」
冬夜「でも、月日が経つにつれて旅の途中に変化が生じたんだね」
ユリア「はい、一時的に私はレキアの力によって剣を使って次元の裂け目を作りそこへ避難してました。しかし、宇宙船が到着後に何者かと接触した後、宇宙船はばらばらになり私は裂け目から出られなくなりました」
冬夜「レキアは今?」
ユリア「眠っています、冬夜のお陰で剣は回復し裂け目から出る事に成功しました。そして本の力によって宇宙船は修復され、私は元いた世界に戻る事が出来るようになりました」
明「でも、その本の構築にかけた時間は戻ってこない・・・」
ユリア「しかし、記憶を保持したという事は欠片の、ゼロの力が作用したがために得た力、そしてその欠片がある限り転生は可能と私は思います」
そして色々と話し合いをしまだ納得は言っていないけれど、起きた事は取り返しが付かなく、ただその瞬間を待つ事のみ。しかし彼らは待つだけじゃなく、楽しき日々の思い出を作るために行動するのだった。
ユリアは宇宙船に乗り込み、レキアと共に再び外宇宙へと旅立ち元いた星へ帰るのだった。
コクンッ
恵子「冬夜!」
冬夜「まだ・・・大丈夫」
明「(どうにかならないのか)」