第1話 授かりし能力
身体に時間の影響を受けながらも成長した子供たち。
明は27歳に、恵子は19歳、冬夜は14歳になった。
そして、明は独立しバーで働き給料の一部を恵子と冬夜が住む寮へ仕送り。
恵子「じゃあ、行ってくるね」
冬夜「行ってらっしゃい」
恵子は大学に、冬夜は自室に。
冬夜「(よし、また特訓開始だ!)」
光明質弥、これを冬夜は使いこなす特訓をしている。
効果はシンプル。自分の光を映し出す。
つまり、失明しているであるが故に効果が意味ある。
この能力が発動している最中は自分の視界に物が映る。
景色を見る事ができるのだ。
冬夜「(そして更に、創士を使って・・・)」
創士、世界の構築。ただ、それは本に世界を書き足し、完成されるまで実現されない。
一般的なプログラミングの類みたいな感じだ。
完成しないと動かない、正しく書かないと誤作動が起きる。
冬夜が本に書いている内容は、度々夢に出てくる騎士がお姫様の国を復興し世界の人々を助けるストーリー。創士の力によって、本に書き足していく。
いつ、これが完成されるか分からない。
一旦恵子が帰宅、冬夜の昼食を作るために。
物音がなり、冬夜は創士と光明質弥を中断。
ある程度予習しておいたルートを進み、食卓へ。
恵子は疑問に思っていた、いつの間にルートを覚えていたのだろうと。
そして食事を終えた二人。
恵子「明兄さんから手紙来てたよ、点字付きだから冬夜も読めるわね」
冬夜は悩んでいた、光明質弥を明かすべきかを。
支度を済まし、恵子は再び大学へ。
冬夜は自室へ戻り、創士の続き。
この時、ある異変が起こっている事をまだ冬夜は知らない。
恵子「夜ご飯できたよー!」
冬夜「しまった、おやつ食べ忘れた!」