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魔王にパジャマを呪われた!  作者: ゆず(お茶)
第一章 パジャマが呪われた
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第一話

…チュン、チュン…


ううん…スズメが鳴いている、爽やかな良い朝だ。でも、まだちょっと眠いな…もうちょっとだけ、ちょっとだけ寝よう…………


ジリリリリリリリリリリ!

耳をつんざく騒がしい音が俺の睡眠の邪魔をする。気持よく寝ていたのにっ…


「…うっせえええ!静かに寝かせろおおおお!」バシッ!


「ふあああ…よく寝た…」

…あれ、今俺何やったっけ。何か嫌な音がした…ああああっ!やっぱりだ、寝ぼけて目覚まし時計壊しちまった!勇者の力って色々便利だけどこういう時に制御が効かないのが玉に瑕だよな!…それよりこのままじゃダメだ。ほぼ確実にジャスミンに怒られる。いや、怒られるどころじゃ無いな。半殺しに位されてもおかしく無い。

お、落ち着け、俺。何か方法はないのか?平和的にこの事件を解決する方法は。

幸い、ジャスミンはまだ起きていない。そうだ、ジャスミンが寝ている間に新しい目覚まし時計を買ってくれば良いんだ。少し考えればわかる事だ、よっぽど焦ってるな、俺。

よし、そうと決まればさっさと目覚まし時計買いに行くか。いつジャスミンが起きてもおかしく無いし。

まずは着替えるか…


≪あなたの装備は呪われていて外せません≫


「…は?」


今のステータスの声か?呪われている?あ、まだ寝ぼけてたのか。そんな事より早く着替えなきゃな。


≪あなたの装備は呪われていて外せません≫


またか?いや、まだ寝ぼけてるんだよな。うん。


≪あなたの装備は呪われていて外せません≫


…どうなってんだ?装備ってこれ、パジャマだぞ?パジャマも装備扱いなのか?初めて知った。俺、また一つ賢くなったよ。

てか呪われてるってどういう事だよ。いつ呪われた?昨日寝た時は普通だったよな。

これは一大事だぞ。このままじゃ勇者業が続けられない。パジャマって防御力とか全然ねえだろ。防御力0の勇者だぞ。あっという間に死ぬわ。

まずい、まずいぞ…!さっきの目覚まし時計壊したことなんてどうでも良くなるくらい、まずい事が起きてしまった。このまま装備がパジャマのままじゃ、いつか金が尽きて宿にも泊まれなくなる。俺、野宿なんて嫌だよ。

あっ、こんな時こそジャスミンだ!確かジャスミンは魔法だけじゃなくて呪いもかける事出来たよな。ジャスミンなら、この呪い解けるんじゃないか!?


「ジャスミン、起きろ!なんか俺のパジャマがヤバい!」


「…なに、寝ぼけてるの?どういう事?」


「寝ぼけてなんかねえよ、俺のパジャマが呪われてて外せないんだって!」


「…え?」


「ほらっ、外せねえだろっ!?」


《あなたの装備は呪われていて外せません》


「…」


ジャスミンは事の重大さに気づいたらしい。視線は俺のパジャマに釘付け…あれ?ジャスミン何処を見てるんだ?ジャスミンの目線を辿ると、そこには…俺がぶっ壊してしまった目覚まし時計があった。ああああああっ、目覚まし時計のこと忘れてたあああああああっ!


「ねえ、リューク…これどういう事?もう壊さないって約束しなかったっけ…」


「そ、それはしかるべき理由があって…」


「言い訳は聞き飽きたよ、リューク。…もう、許さないよ…!」


「ひいいっ!」


うう、どうしてこんな事になったんだよ!もう嫌だ…

これからのんびり頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!

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