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醜いうさぎ  作者: なつき
2/6

なぜ




現実は

言葉どおり

醜いものとなっていた


108針縫った顔


アスファルトの残っている顔の肌寒い


クマのぬいぐるみを抱いていたので

なんとか

命をとりとめたが






箸も持てない骨がバラバラになった両手


粉々になり

まっすぐに向いていない首



鏡を見て


なぜ生き延びてしまったんだろうか


あの小学生の時流されていったうさぎのようになりたかった

そう思った。



飼っていたうさぎは

半年で、死んだ



悲しみの中


お墓を作ろうとすると



お墓なんていけません!


目の前の放水路に捨てなさい


母親はそういうと


うさぎをビニール袋に入れて


放水路に、捨てた



そういう母親は宗教に狂った人間だった


そう元から

もう人とは違う人生のはじまりだった



世間を、知らない



宗教の中で育った人間なのだ





病院の先生のどうやって生きていきたいか?


に答えはひとつだった


自分を理解してくれる旦那さんと子供が欲しい



何かになりたい

ではなく


そんな小さな夢


けど

傷を負ってしまった

醜い自分に


その夢が叶うのだろうか



けれど、それは物心ついたころからの夢であり


お嫁さんになりたい


そう小学校の文集には書くのが恥ずかしくて


美容師になりたいと書いた


でも、小さな頃からの夢だった


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