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「お前が、俺の代わりに【罰】あてろ。」



はっ???

何おかしなこと言ってるんだろ???


明は、この男のぼやきの意味が分からなかった。

何か命令ちっくな事を言われてかな??という?雰囲気は、感じるのだが、その意図は、理解不明だった。


男も男で、そ知らぬ顔でタバコを吹かしている。その煙は、緩やかな風にかすかに流され、周囲の空気に混じっていった。男の言葉が、その場にぼやけてなじんでいくように。


「めんどくさいんだよ。そういう仕事こと


男は、ぼやき続ける。そこと言葉も不思議と空気に紛れでなじんでいく。隣のメタボ猫は相変わらす丸くなり温かい日差しの下日向ぼっこを満喫している。糸目のぼのぼの猫とは、対照的に男は、どこまでも負のオーラを全開に出している。


「だから、お前に決めた。お前が、俺の代わりに仕事しろ」


・・・・・


明は、自分の思考をフル回転させ、何とか考えをまとめた。


タバコ男は、(夜の)仕事がめんどくさい→誰か、自分の代わりに仕事をしてくれる人を探していた→たまたま、明が声をかけてしまった→男は、明に自分の仕事をさせる事を勝手に決めた→明、夜の仕事デビュー????


【ホスト 明 妄想編】

明『今夜、来てくれてうれしいよ』

女『明に合いたくて・・・今日も指名しちゃうね★』

明『ねえ、今日は、何から飲む??』

女『もう、じらせないでよ〜。もちろん、あ・き・ら★』


ノー・センキュー〜〜〜〜〜〜〜!!!!!(汗)(汗)(汗)



明の思考回路は、ここまで来たところで、声にならぬ声を発した!!!

高校生が・・・て、言うか、倫理的に、『夜のお仕事』は、明には、壁が高い。



「い、嫌です!!」


明は、必死で言った。裏の世界に引き込まれる〜!!なんて、無理無理無理!!!

男は、表情ひとつ変えずに、もう、ずいぶん短くなったタバコを口元へ運び、煙を吸い込んだ。そして、はぁ〜と煙と息を一緒に吐き出し、、短くなったタバコを、相変わらす賽銭箱に投げ込んだ。


「あ、ちょっと!!」


反射的に、明は、手をだして、途中で止めてしまった。

男は、俺を上目がちに明の顔を覗き込んで、視線と明の視線がぶつかった。

 

「当てろよ。仕事したいんだろ?」


男は、視線を傾かせ、胸ポケットからマルボロの箱をだし、一本新しいタバコをだし、ジッポで火をつけた。流れるようなしぐさに、明は、不覚にも見とれてしまったが、男が吐き出した、煙の匂いではっと気がついた。


「と、とにかく、灰皿でないからそんな事しないでください。それに、俺、仕事しませ・・・グワッ!!!」


『せ』まで言ったときに、腰に強い衝撃を受けて『グハ』と唸ってしまった。


な、何だ?!?!?!地面に、四つんばいになりつつ、涙目の明は、恐る恐る後ろを振り返った。

逆光に、二つの黒い山がを見下ろしていた・・・・



そして、明のお知りには、小さな弓矢が刺さっており、『天誅』と書かれた紙がそこについていた。



て、天誅って!!!!!!!?


身に覚えのない、『天誅』をくらった明の運命は、いかに・・・・?

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