弟子、受け取る
「やいやい!避けるなやい!」
「痛えじゃんか。やなこった。」
当たってもどうせ痛くないけどな。
防御力比例攻撃をされるなら、防御力を低くすればいい。
ただ、それだけのことだ。しかし、偶に通常攻撃をされるのが厄介だな。まあ、全部避けてれば問題ない。
「なんだ、この程度か?お猿さん。そろそろ俺も攻撃するぞ?」
「ウキャア!!!!許さんやい!!秘技〈オーバードライブ〉」
「今更何言ったって遅いからな⁉︎霊符〈渦潮炎波〉」
空気中に俺を中心にして球形に霊弾が出現し、それが回転しながら飛んでいき、悟空に襲いかかる。
悟空はそれに巻き込まれ、遠くに吹き飛んでいった。
*****
「あー疲れた。」
「あれ?師匠、お客さんみたいです。」
「おおそうか、ありがとな、霊姫」
霊姫は、霊悟と霊妹の子供の孫に当たる人物だ。霊姫の親は死んでしまった。
……としんみりしちゃうな、この話題は。客とやらの待つ、玄関の扉を開ける。
「どちら様でs……」
「後生の頼みがある!」
「ごめんなさい」
「まだ要件を言ってないであろう!話だけ聞いてくれ!」
「うん。嫌だ。」
「この子を預かってほしい!」
もう一度言うぞ?
「ごめんなさい。」
「おいらだって好きで子供を預けるんじゃない。これには訳があるのだ。」
「それはわかるが……なるほど、わかった。引き受けよう」
「かたじけない、恩に着る!!その子の名は、悟恋。孫悟恋である。」
「わかった。」
そう言うと、悟空は去って行ってしまった。
……なんで途中からキャラ変わったんだ?
ああ、霊姫がいたからか。
お盛んなこって。