幻想異変の章(アルファ視点)、三面中ボス~私と私~
「ふう、何かたまってたんですかねぇ……」
「あら?あなたは……」
「あれ?白蓮さんですか?」
「やっぱり、アルファちゃんね。今、とある魔法使いを特訓中なのよ。」
「人妖の平等を謳う仏教徒が人間を虐げるとは、皮肉な物ですね」
「命蓮寺とは、虐げられる物を救う教え……今の人は強すぎるのです。いざ、南無三!」
「まあ、最強のあの人がいる限り、幻想郷のパワーバランスは崩れたままでしょうね。迫ってくる敵に易々と殺られる義理はありませんが。煙管<突風光線>」
私は魔理沙さんを吹っ飛ばした突風のような光線を放ちますが、それはいとも簡単にかわされてしまいます。
「そうね……あなたが霊夢に言ったこと、そのまま返すわ。甘いです!甘過ぎます!まるで金平糖のよう!」
くっ……
全然弾幕が当たりません。
妙に動くから、よけいに殺りづらいですし。
逆に、白蓮さんはとても余裕そうで、弾幕を展開して、必死によける私を見て楽しんでます。
「あなたの人の力、それは強大な物だったわね。」
そう言われて、私は思わず反応して止まってしまいます。
「解放してあげるわ」
「や、やめて!私はもう、それは捨てたの!」
「ふふ……やがて取り戻すわ。少し早まるだけ。いでよ、私を解放した、飛倉の破片よ!彼の者の封印を読み解き、元の生を再び呼び覚ますのです!」
「くっ……力が……」
私の体は、煙に近い体から人間の若い肌に変化していき、胸や尻が目立つようになっていきました。
さらに、服も女子高生のセーラー服に変化し、より一層目立っていきます。
煙管は消えて、代わりに聖剣が手に収まります。
「どうかしら?今は消え失せし竜人の血を持つ真実の龍神の後継者、博麗龍華。」
「ええ、悪くない。今までの苦労が嘘のように、楽に体が動く。何故あの子は解放してくれなかったのかしら、そのせいで得体の知れない夫婦に龍神の名誉を、奪われたというのに。」
「これからどうするのかしら?」
「死ね」
私は、人間に意識を乗っ取られ、煙管と共に戻ってきた空間から、龍華の凶行を見ているしかできませんでした。




