紅魔館の戦闘
〜その頃、紅魔館のメイド長、咲夜視点〜
「負けませんよ!」
「あんた、なかなかやるね!この私にここまで張り合うとは……こんな逸材、博麗の巫女や霊王以来だね。こりゃあ、遊んでる場合じゃないかもしれないね!」
「私は霊斗さんや紅魔館の皆さんから、たくさんのことを学び、救われてきました。恩返しを少しでもするため、強すぎる貴方をここを通すわけにはいかないのです!〈願い龍の気〉!」
美鈴は紅魔館の門にて、鬼の四天王の1人『星熊勇儀』と戦っている。
怪力を操る勇儀と張り合えるとは、美鈴も成長しているのだな、ということを紅魔館の庭にて、嫉妬の妖怪『パルスィ』と戦っているが、常々思う。
勇儀はパルスィとは段違いの実力を持つ、強敵だ。おそらく、その力は妹様に匹敵する。普段は酒をこぼさずに戦うという、遊びをしているらしいが先ほど盃を勇儀は捨てた。
それが何を意味するか?簡単だ。
勇儀にも余裕がなくなってきたということだ。
地霊殿の古明地姉妹はお嬢様と妹様が戦っている。
霊烏路空と火焔猫燐はパチュリー様と小悪魔が必死に食い止めている。
私だって、こんな相手早く倒して、皆の援護に向かいたい。なのに、なのに!
なんでこんな奴、早く倒せないの?
悔しい。
強い皆が羨ましい、妬ましい。
「貴方、今妬ましいって思ったわね?」
「え⁉︎か、体が!」
「咲夜さん⁉︎」
私の異様さに気づいて、美鈴がこちらを振り向く。
「隙を見せたね。」
「グフっ」
その瞬間、美鈴は勇儀に腹を蹴られ、勇儀が軽く跳躍し、もう片方の足で頭を蹴る。
美鈴は門に蹴り飛ばされ、門がガシャンと大きな音をたてる。
「あんたみたいな強い奴が死ぬのは惜しいけど、ゲームオーバーだよ。」
「まだ……終わってません。スペル!限界突破〈オーバードライブ〉!」
「ほう……いいね、すごくいい!それでこそやりがいがあるってもんだよ!」
美鈴はおそらく頭部と背骨の複雑骨折、内臓破裂など、動くのも辛い状態だろう。
能力で気を体力の代わりに使っているだけだ。
それでも、時間は30分ともたないだろう。
そんな中でなぜああやって頑張れるのだろう。
私がこんなんじゃ駄目だ。動け、体!
「勇儀、やりすぎじゃないかしら?まあ、いいわ。十六夜咲夜、貴方もバッドエンドよ。」
「それはどうかな?」
謎の声が聞こえた時、勇儀とパルスィが同時に閃光に斬られたように見えた。
「父さんの命令で助けに来ました、龍神の霊悟と霊妹です。」
「中で、お嬢様達が!」
「大丈夫ですよ、わかってます。最強の魔法使いが助っ人に行きました。咲夜さんと美鈴さんは博麗神社に向かって下さい。僕らは、中に入ります。」
「わかったわ。よろしくお願い。美鈴、歩ける?」
「あ、はい。なんとか回復しました。」
「そう、ならいくわよ。」
「はい、わかりました。」
〜紅魔館屋敷、霊悟、霊妹視点〜
「魔理沙さーん、どこですかー?」
「竜王符〈グランドラゴンスパーク〉」
魔理沙さんの声が聞こえたすぐ後、地霊殿の古明地姉妹が謁見の間?から竜に吹き飛ばされてました。
「久しぶりに戦ったが、あんまり強くなかったな。いや、違うか。私が強くなったんだな。しっかし龍魔法強いな。私にぴったりだ。」
「大丈夫そうですね。行きましょうか。」
「ええ。」
「ここですね。パチュリーさん!代わります!」
「おや?誰かと思ったら、お姉さんにお兄さん。本気にならなきゃやばいかな?」
お空さんとお燐さんにパチュリーさんが抵抗するも、なんだか弄ばれてますね。
「お空!」
「ハイよ!「生命融合」」
お空さんとお燐さんがそう叫ぶと、2人が融合して1人になりました。
見た目はもちろん違うのですが、僕達が龍神になる時とそっくりです。
「完全能力再現〈八咫烏オーバードライブ〉」
「霊妹、僕らも!」
「はい!「変身〈龍神〉」」
「スペル!陽符〈小太陽生成→超エネルギー放出〉」
「スペル!龍符〈夢想龍爆撃〉」
太陽の力と龍の力がぶつかり、大爆発が起きます。
「逃げるぜ!龍速飛翔」
「はい!」
魔理沙さんがギリギリで助けてくれました。
全員を超強度結界で守ってますから、多分なんとか無事です。多分。
博麗神社に戻ると、そこには紅魔館メンバーの方達と、魔法の森の方がそこにいました。




