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太陽の夢  作者: Clef
フランス編

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星明かりの道標

1月27日修正しました

「お、見てみて。俺たちのってる」

フランスへと向かうユーロスターの車内で新聞を読んでいると先日の私達の記事があった。

「情報抹消していませんですからね」

「まぁ、これからは俺であることがバレなきゃ問題ないだろ」


「前に来た時と変わんないな」

「来られた事があるんですか?」

「一回だけね。つっても大して観光とかしてないけど」

「旦那様、どこに向かいましょうか」

「どこがいいと思う?」

「……旦那様が本気ならばヴェルサイユ宮殿へ、そうでないならば一旦は観光を、」

「なら、ヴェルサイユだな」

「承知しました」

「そういや、ホテルのチェックインっていつだ?」

「2時頃ですね」

「なら、先にホテル行った方が良いな」

タクシーを拾ってホテルに行き、チェックインを済ませ、ヴェルサイユへと向かう。

「記憶の限りじゃはじめてだな、ここにくるの」

前に一度フランスに来た時に遠目には見たが結局来れなかった。


「行くか」

「ご同行致しましょうか?」

「いや、俺1人で行く。」

「承知しました」


「すげぇな」

最初に口に出てきた言葉はそれだった。

ヴェルサイユ宮殿の内装。写真やテレビなんかで何度か見たが、それらとは比べ物にならない。

「……やっぱ引っかかってるな」

記憶にある気はする。でも、思い出せない。

「ここは、」

マリー・アントワネットの寝室。今日はルイ16世の寝室に繋がっている隠し扉が開いているそうだ。

「隠し扉?いや、それだけじゃないだろ。使用人が使う用の隠し扉も、…………なんで俺はそんな事知ってんだ?」

刹那、記憶が蘇る。オーストリア王家からフランスへと渡り、フランス王家へと仕えた。輝かしい日々の一つ。

「生まれる前から仕えてるんだから死に目にくらい会わせてくれても良かったのに」

悲しいのに涙は出ない。枯れたのかは分からないけど、今はこれでいい。

「これで、あの時代の記憶は戻ったし、後は万博見に行くか」

幾度となく見たヴェルサイユの中を適当に歩き、外へと出る。


「悪いな、待たせて」

「いえ、大丈夫です」

「そうか、じゃあ行こうか」

スマホでタクシーを呼び出そうとした時、悲鳴が耳に入る。

「聞こえたか?今の」

「はい、向かいますか?」

「……助けに行くか」

「承知しました」

声の聞こえた方向へ走り出す。


「あそこか」

俺と同年代くらいの女が10人程に囲まれている。

何かはわかんねぇけど、

「助けるしかないよな」

1人を背後から蹴り飛ばし、近くにいる2人に魔弾を撃ち、無力化する。

「toi!?」

フランス語、ここの人間ってことだがフランス語はイマイチ思い出せない。ちょっとしたら思い出せるだろうけど。

「来たか」

追いついてきたマグが2人を殴り飛ばす。

「逃げるぞ」

女の手を取り、走り出す。

「Qu'est-ce que c'est?」

「なんて?」

「なんなんですか?と言ってますね」

「とりあえず、ワープで逃げるか」

「承知しました」

〈ラーム・フォテンシャル〉






閃光と共にホテルへ転移し、追っ手を撒ききる。

「アナタ達はダレなんデスか?」

「俺はクレフ・カナン・ハワード。それでこっちは」

「メイドのマグです。お見知り置きを」

「ワタシはレティシア・マクロンです。」

「マクロンって、フランス大統領の?」

「そうデスよ」

「マジか。」

「ハイ、アラタメてお礼ヲ」

「いいよ、別にやらなくても。」

「そういう訳には行きまセン。お礼はキチンとしないといけまセンカラ。」

「そりゃあ、殊勝な心掛けだ。とはいえ、別に間に合ってるんだよな」

「そうなんですカァ?そう言えばお昼ハ?」

「あぁ、そう言えば食ってないな。」

「それなら、オススメのお店を紹介ありマス。もちろん奢りマスよ。」

「そうか、じゃあ頼むは」

「それじゃあ、行きまショウ」


レティシアのオススメの店。かなり美味い。特にタマネギのスープが美味い。今食べているコック・オ・ヴァンもしっかりと身が柔らかい。

「美味いな、この店。」

「そうですカ!気に入っていただけて何よりデス。そう言えば、万博って行キマシタ?」

「いや、これから行く予定だ」

「それなら、案内しましましょうカ?」

「いいのか?」

「お礼のイッカンですヨ」

「じゃあ、頼むよ」

「分かりマシタ。」





「フランス語お上手デスね」

「そりゃあ、ね。旅先の言葉くらい喋れるよ」

「ところで、なんで旅ヲ?」

「んー、自分探し?」

「随分と独特デスね」

「良いだろ別に」

「なんで、自分探しなんてしてるんデスカ?」

「俺は物心ついた時から自分のいるべき場所ってのが分かんなくてね。でも、ようやく分かりそうなんだ。だから」

「そう、なんデスカ。それはタイヘンそうデスね」

「大丈夫だよ。しょっちゅう言われてるから。どうした?マグ」

「旦那様、彼方を」

「ん?」

指差した先にはレティシアを襲っていた集団の1人がいた。

「あいつ、さっきの奴らか」

「ホントデスか?」

「間違いないな。でも、何でここに?」

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