3.「無能と呼ばれた〝元〟下級貴族令嬢(※レイティ視点)」
「本当にこの子は無能だね。お姉ちゃんと違って」
「あんた、本当にあたしの妹? なんでそんなに無能なの?」
生まれてから今日までの十五年間、私は母と姉から、ずっと〝無能〟と罵られ続けてきた。
でも、それは仕方が無いことだ。
実際に、私は無能だったから。
ベネヴァノーブル男爵家の次女として生まれた私は、優秀な姉とは似ても似つかなかった。
「……えっと……ごめんなさい……きっと次こそは、期待に応えられるようにするから……」
歩くのも走るのもすっごく遅くて。
どん臭くてよく転ぶし。色んな失敗をしちゃうし。
「きっと次こそは」って、毎回本気で思ってるんだけど。
いくら気を付けても、またドジを踏んじゃって。
母にも姉にも、周りの人たちにも迷惑を掛けて。
「お姉ちゃんはゴールデンロマノ剣魔学院にトップ合格、今も学年一位をキープしてるのに、何であなたは合格すら出来ないの?」
「あたしは入学試験で魔法の実技試験は満点だったのに。あんた0点だったの? 逆に尊敬するわ。0点って、どうやったら取れるの? 教えて欲しいわ」
姉と違って魔法の才能が全く無かった私は、ゴールデンロマノ剣魔学院の入学試験に落ちた。
ゴールデンロマノ剣魔学院は、剣技か魔法のどちらかの知識と技術があれば、合格出来る。
剣など触ったこともない私は、当然魔法コースを選択したのだが。
筆記試験は、何とかギリギリ合格点だったものの、実技試験は0点だった。
当然だ。だって、そもそも私には〝魔力〟が無いのだから。
魔法が使えるわけがない。
「魔法の才能は皆無、頭が良い訳でもなく、動きは遅いしどん臭いしよく転ぶし失敗ばっかよね、あなた?」
「あんた、一体何が出来るの?」
私は、固有スキル〝抱擁〟がある、と告げるが。
「プッ! 何それ?」
「キャハハハ! 娼婦になって男どもの相手でもするつもり?」
そんなことのためではない、と伝えても、母と姉は嘲笑するばかりだった。
私自身も、この固有スキルがどのように役立つのかはよく分かっていない。
でも、せっかく天から授かったのだ。
きっと意味があるのだ。
「温もりを必要としている人は、きっといるから」
そう信じて、私は今までずっと毎日、固有スキルの発動を練習し続けてきた。
ぬいぐるみを相手に発動しては、ああかな、こうかな、と、固有スキルを成長させようと試行錯誤してきた。
が、ぬいぐるみは言葉を喋らない。
野良猫を抱き締めて発動することもあったが、相手が猫では、きちんと効果があるのかどうかがよく分からなかった。
そんな日々を送ってきた訳だが、母と姉の言葉に何度も傷付いてはいるものの、私は恵まれていると思う。
下級貴族とはいえ、貴族の家に生まれることが出来た。
幼少時代に父は死んでしまったが、当主の座を母が受け継いだ。
今まで、衣食住で困ったことは無い。
だが、世界には、今日食べるものを確保するのにも苦労している人がいる。
だから、私は恵まれているのだ。
天から恵まれた境遇をプレゼントされた私は、その分、誰かが傷付いている時には、その人をそっと抱き締めてあげたいと思う。
そして、「辛かったね」「もう大丈夫だよ」って、伝えてあげたい。
※―※―※
「侯爵家の御令息さまとの縁談が決まったわよ!」
「本当!? やったわ! ママ、ありがとう! 大好き!」
お姉ちゃん、すごい!
上級貴族の御子息との縁談だなんて!
「今度、先方に、私たち家族全員でお伺いして、食事会をすることになったから」
「分かったわ、ママ!」
「……え……?」
不安になった私は、母に懇願した。
「お母さん……あの、私は行かない方が良いと思うから、お留守番させて……!」
「駄目よ。〝家族全員〟って指定されたんだから」
「そんな……!」
その言葉に、私は胸が押し潰されそうになる。
「あんた、折角の侯爵家さまとの縁談なんだから、ヘマしたら絶対許さないからね!」
「う、うん……! 気を付けるね!」
ちゃ、ちゃんとしなきゃ!
ちゃんと、ちゃんと、ちゃんと……
※―※―※
食事会当日。
我が家とは比べ物にならないくらい、立派な御屋敷のダイニングルームで。
大勢のメイドさんや執事さんがいて。
縦に長細いテーブルの上に、真っ白なテーブルクロスが敷いてあって、その上に、見たこともないくらい豪勢な食べ物が、食べ切れないほどたくさん置いてあって。
「そうなんですの。うふふ」
煌びやかなドレスに身を包んだお姉ちゃんは、お化粧もバッチリで、とても優雅な笑みを浮かべている。
スラッと背が高くて端整な顔立ちの侯爵家御令息さまと、とてもお似合いだと思う。
あ、あとは、私が失敗しなければ!
冷や汗をダラダラと流しながらも、ここまでは何とか乗り切ってきた。
「!」
何で、こんな時に!? 食事会が始まる前に、ちゃんと行っておいたのに!
急にトイレに行きたくなった私は、焦った。
あ……そうだ……食事会開始後、緊張でずっと喉がカラカラだった私は、ガブガブと水を何杯も飲んでしまったんだ。
「くっ!」
我慢しなきゃ!
だって、母と姉はトイレに立っていない。
ということは、少なくとも今回のこの食事会の最中は、トイレには立たない、というのが母たちの決めたルールなんだ! きっとその方が、縁談が上手くいく、ということなんだ!
身体が震える。
冷や汗に加えて、脂汗も滲む。
必死に堪えながら、みんなの様子を見る。
あとちょっとで、お開きになりそうだ。
もう少し! あと、もう少しで!
ほとんど何も食べられていないが、もし残したとしても、そこは〝女性だし、小食なのだろう〟と勝手に納得してくれるだろうから、心配ない。
それよりも、とにかく頑張って耐えないと!
何とか最後まで乗り切ろうと、胸元から取り出したハンカチで汗を拭おうとすると。
「あっ!」
手元が狂って、ハンカチが手からヒラリと落ちてしまい。
慌てて取ろうとした私の手が、スープの入った皿に当たって。
バシャッ
「「「「「!」」」」」
引っ繰り返して、テーブルの上に盛大に零してしまった。
「た、大変申し訳ございません!」
慌てて立ち上がり、頭を下げる。
「「「「「………………」」」」」
永遠にも感じられる沈黙が続いた後。
侯爵家当主さまが、頬を引き攣らせながら、徐に口を開いた。
「この縁談は無かったことにしてくれ」
※―※―※
「なんてことしてくれたのよ!」
「ごめんなさい! ごめんなさい!」
帰宅後、私は姉に何度も殴られた。
私は、痛みに耐えながら、ひたすら謝り続けた。
「あんた、あたしのこと嫌いなんでしょ!? だから、あたしの邪魔をするのよ! 幸せになって欲しくないからって!」
「そんなことない! お似合いな二人だなって思ってた! 幸せになって欲しいって、思ってたよ!」
「じゃあ、何であんなことするのよ!」
「わざとじゃないの! 本当にごめんなさい!」
殴り疲れたのか、姉が手を止めて、肩で息をしていると。
母が、私を見下ろして、ポツリと呟いた。
「あなたなんて、産むんじゃなかった。勘当よ。出ていって。もうあなたは、この家の子じゃないわ」
「!!!」
その言葉は、姉の暴力よりも遥かに鋭く、私の胸を抉った。
※―※―※
「最後だからあげるわ。慈悲に感謝なさい。じゃあね」とポーションを渡され、傷を治した後。
私は、生きている価値があるのだろうか?
私なんかが、生きていて良いのだろうか?
きっと、私には生きる価値などないのだ。
だって私は、母にも、姉にも、侯爵家の方々にも迷惑を掛けるだけの、ただの〝無能〟だから。
フラフラと街中を彷徨っていると。
「だ、誰か! た、助けて!」
「!」
路地裏から、幼い女の子が助けを求める声が聞こえた。
見ると、座り込む彼女に対して、棍棒を持ったオークが涎を垂らしながら近付いていく。
「待ちなさい! そこのオーク!」
「プギィ!?」
気付くと、私は叫んでいた。
助けなきゃ!
だって、無能な私と違って、あの子には生きる価値があるから。
今助けるからね! ちょっと待っててね!
「はぁ、はぁ、はぁ……もう……ちょっと……」
すぐ近くにいるのに、中々辿り着けない。
どうして私は、こんなにも足が遅いのだろうか?
今にも幼い女の子が襲われそうになっていると言うのに!
その隙に、「プギィ!」と、オークが女の子に襲い掛かろうとする。
「ダメ!」
鋭く叫んだ私だったが。
「あっ」
右足と左足が絡まってコケて。
「ぶべっ!」
地面をゴロゴロと勢い良く転がってしまった。
でも! これで! 辿り着けた!
「こ、この子に手出しはさせないわ!」
「プギィ!?」
オークの目の前でよろよろと立ち上がった私は、大量に鼻血を出して、格好悪いことこの上ない。どれだけドジを重ねれば良いのだろうか。
でも、この子は守る!
守ってみせる!
私は、両手を広げて女の子を庇う。
怖い……!
目の前には、巨大なオーク。
どう考えても、私なんかが敵う相手じゃない。
足が震える。声が掠れる。
恐怖で涙が零れそうになるけど、泣いちゃダメ!
助けるんだから!
「プギプギプギプギィ!」
〝邪魔するなら、まずはお前からだ!〟と言わんばかりに、オークが棍棒を振り上げた瞬間。
「ギャアアアアアアア!」
「!?」
暴風が吹いた。
荒々しくて、でも、不思議と優しい風が。
まるで意思を持っているかのように、その風はオークだけを空の彼方へと吹っ飛ばした。
振り返ると、少年が立っていた。
今のは、彼の魔法だったのだ。
きっと最上級風魔法だろう。
私と同い年くらいなのに、すごい!
「た、助けて頂いて、ありがとうございました!」
少年の方を向いた私が頭を下げると、彼は歩いて近付いてきた。
「名前を聞いても良いかな?」
「私ですか? 私はレイティ・フォン・ベネヴァノーブル――ではなくて、今となってはもう、ただのレイティです……」
「俺は、スピッド・フォン・ローズマイルズだ」
「え? ローズマイルズって、公爵家さまの――」
「レイティ」
彼は、私の名を呼ぶと。
「俺と結婚して下さい」
「!?」
片膝をつき、そっと手を差し出した。
一体何が起きているの!?
混乱する私だったが。
「ひっく……ひっく……」
背後から聞こえる泣き声に反応して振り返る。
「あ…あり……あり……ありが……」
ありがとう、と言いたいのだろうが、未だ恐怖で身体が震えたままの少女は、上手く言葉が出てこない。
まだ幼い女の子が、恐ろしい巨漢のモンスターに殺され掛けたのだ。
その心にはトラウマが植え付けられている。
モンスターが倒されたから、すぐに恐怖心が消える、などということはないだろう。
でも。せめて、少しでも、安心させてあげたい。
「怖かったわよね。もう大丈夫よ。こちらの方が、オークを倒して下さったから」
女の子をそっと抱き締める。
彼女の震えが止まった。
「……どう? 大丈夫?」
「……うん!」
良かった……!
「お姉ちゃん、お兄ちゃん、ありがとう!」
ブンブンと手を振って大通りへと戻っていく彼女に対して、私が手を振り返すと、隣でスピッドさまも手を振っていた。
「あの、スピッドさま。スピッドさまは、ローズマイルズ公爵家の御令息さまでいらっしゃいますか?」
「ああ、そうだ」
「やはりそうなのですね……えっと、それで……先程のは……プロポーズ……かと思ったのですが、まさかそんな訳ないですよね? あはは。何かの冗談に決まって――」
「冗談ではない。俺は本気だ。レイティ、俺と結婚してくれ」
信じられない言葉を再び耳にして、私は思わず目を見開く。
「でも、な、何故ですか!? 私は確かに貴族でしたが、男爵家で、下級でした。しかも、ついさっき親から勘当されてしまったのです。つまり今の私は、ただの平民です。どう考えても公爵家の御令息さまには、相応しくありません!」
「地位や立場なんてどうでも良い。俺が結婚したいんだ」
「な、何故私なんですか? 私なんて、お姉ちゃんと違って別に美人でも無いし、歩くのも走るのも遅くてよく転んで、どん臭くてドジで失敗ばかりで、お母さんにもお姉ちゃんにも〝無能〟って蔑まれてきたのに……」
スピッドさまは「無能?」と、首を傾げる。
「自らの危険を顧みず幼子を庇い助けようとしたその姿に、俺は感動したんだ。お前を〝英雄〟と褒め称える者はいても、〝無能〟と謗る者などいないと思うぞ」
「そ、そんな、私が〝英雄〟だなんて……恐れ多いです!」
「それと、お前の姉がどんな容姿なのかは知らんが、少なくともお前は、めちゃくちゃ美人だぞ?」
「! そ、そんな、御冗談を……」
「だから、俺は本気だって」
頬が熱くなる。私を真っ直ぐ見詰めるスピッドさまは、嘘をついているようには見えない。
「そ、そうだ! もし相応しいお相手をお探しでしたら、私のお姉ちゃん――姉はいかがでしょうか? 私と違ってちゃんと貴族ですし、私なんかよりもずっと美人ですし、魔法が全く使えない私とは比較にならないくらい、魔法の才能に恵まれていて、ゴールデンロマノ剣魔学院にもトップ合格して、現在も学年一位をキープしているんです。私は、合格することすら出来なかったのに……ですから、姉の方が、私なんかよりもずっとスピッドさまに相応しいと思います!」
「姉じゃなくて、お前が良いんだ」
「!」
何かとても温かいものが胸の奥から湧き上がって来そうになる。
いけない……!
これはきっと、何かの間違いだ。
こんな夢みたいなことを信じちゃ駄目だ。
でないと、後できっとまた辛い現実が襲ってきて、その落差で、今度こそ私は生きる気力を失ってしまう。
「で、でも、私は、唯一持っている固有スキルすら、上手く使えないんです。〝抱擁〟という固有スキルなんですが、毎日練習していても、上手くなっているのか全然分からなくて。今まで積み重ねてきた努力は、何の意味も無かったのかもしれません。あはは……笑っちゃいますよね……」
「それならきっと、上達していると思うぞ。だって、さっきの幼子は、お前の抱擁で、一瞬で安心して、落ち着きを取り戻しただろ?」
「あ」
そっか。
ちゃんと、私の固有スキル、効果があったんだ。
ちゃんと上手くなっていたんだ。
今まで積み重ねてきた努力は、ちゃんと意味があったんだ。
スピッドさまが、私を真っ直ぐに見据える。
風が生じて、私の火照った頬を優しく撫でる。
「歩く速さや走るスピードを上げたいなら、トレーニングすれば良い。転ばないように、というも、きっとトレーニングでマシになると思う」
「トレーニング、ですか?」
スピッドさまは、「ああ」と強く頷く。
「俺は、異世界転生者なんだが」
「え!? そうだったんですか!?」
異世界転生者だなんて!
そういう人がいるって噂に聞いたことはあったけど、実際に会うのは初めてだ!
「生前は、こことは違う世界で、陸上部という組織に所属していた。そこは、速く走ったり、高く、或いは遠くまで跳んだり、物を遠くまで投げたりするためにトレーニングをする場所だったんだ。そこで俺は、速く走るためのトレーニングを積んだ。転生した後も努力をし続けた俺は、高速で移動出来るようになった。先程オークを倒したのは、俺が速く動いたことで発生させた衝撃波によるものだ」
「衝撃波ですか!?」
魔法だとばかり思っていた。
信じがたい話だけど、スピッドさまの顔は真剣そのものだ。
「ああ。極限まで鍛えれば、そういうことも出来るようになる」
「でもそれは、スピッドさまが〝選ばれし人間〟だからだと思います。私のような者には――」
「俺は〝選ばれし人間〟なんかじゃない。なんせ、前世で、幼少時代の俺は、友達の中で一番足が遅かったからな」
「本当ですか!?」
「ああ。悔しかったから、必死に走る練習をした。走って走って、走りまくった。そしたら、一人抜かせた。めちゃくちゃ嬉しかった。その後も努力を重ねたら、また一人抜かせた。そうやって少しずつ速くなっていったんだ」
そう言って遠くを見詰めるスピッドさまの横顔が、とても眩しい。
ああ、良いなぁ。私も、そうなりたい……思わず、そんなことを思ってしまう程に。
「勿論、あくまでそれは前世の話だ。あの頃はまだ、自分のスピードで衝撃波なんて出せなかった。でも、さっき言った陸上部っていう組織で、俺が一番足が速かったんだ。いや、〝速くなった〟んだ。毎日努力を積み重ねて、な」
私は、一瞬躊躇したけど、そんな眩い〝光〟を見せられたら、聞かずにはいられなかった。
「……私も、努力し続けたら、いつの日か、なりたい自分になれるでしょうか? 誇れる自分になれるでしょうか?」
その問いに、スピッドさまは即答する。
「なれる」
「!」
私を見詰める瞳から〝確信〟を感じ取れて。
本当に私の可能性を信じてくれる人に、生まれて初めて出会った私は。
「……すごく、すごく嬉しいです……ありがとうございます……そんな風に言って下さる方は、生まれて初めてです……」
思わず涙していた。
「あ、いや、泣かせるつもりは……」
見ると、スピッドさまがオロオロしている。
一人の少女が目の前で泣いた、ただそれだけで。
ついさっきまでの、自信に満ち溢れた、完璧を絵に描いたような格好良い男性は、歳相応の少年に見えて。
「くすっ」
私は、笑ってしまった。
公爵令息さまに対して〝可愛い〟と思っちゃうだなんて、なんて失礼なのかしら。
でも、どこか安心している自分がいた。
完璧に見えたスピッドさまも、同じ人間なのだ。
そんなスピッドさまが――〝ただの人間〟の彼が「なれる」と断言したのだから、きっと私は、なりたい自分になれるのだ。
「……とまぁ、色々と小難しいことをベラベラと喋ったが、要するに」と、スピッドさまは、頭を掻きながら言うと。
「命懸けで幼子を救ったお前がすごく格好良くて、でもすごく可愛くて、どうしようもなく胸が高鳴ったんだ」
「!」
「今見せてくれたその〝笑顔〟も、めちゃくちゃ可愛かった」
「!!」
「お前が好きだ、レイティ。俺と結婚してくれ」
「!!!」
頬を涙が伝う。
先程、〝私は恵まれていると思う〟と言ったが、訂正させて欲しい。
「……はい……! 私で良ければ、喜んで……!」
私は〝すっごく〟恵まれている。
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