黄金の髪の少女
黄金の髪の少女は とっても不思議
ほかの人よりも髪が細くて 黄金の髪の色をしています
黄金の髪の少女の周りの人たちは たいてい髪が太くて黒髪か
明るくても濃い茶色の髪の色のひとばかり
なので周りの人たちは いつも少女を見ると 不思議そうな顔をしていたり
無言でじっとみつめていたり
少女は 人と違う姿の自分が 好きではありませんでした
「どうして私の髪は こんなに細いのだろう
どうして こんな色をしているのだろう どうして私は ほかの人と違うのだろう」
少女はやがて 人と会うことが怖くなり 次第に 家から出ることがなくなっていきました
少女が外に出なくなり しばらくが立ちました
近所の人や 町のひとは 少女の話をしています
「ほら あの黄金の髪の色をした子」
「最近見かけないね どうしたのかしら」
「髪が細くって 太陽の光に透けて とってもきれいだったのにね」
そんな周りの人たちの声は 少女の耳には
昔も今も 一切届いていなかったのでした