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精霊の、精霊による、陰キャのための青春 -精霊と陰キャが交差する時、物語が始まる-  作者: 南蛇井


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天使と悪魔と精霊と生徒会室

訓練を終えた俺たちは生徒会室に戻ってきた。

それはいつもの生徒会室・・・いつもの光景・・・に違和感が・・・というか異物感・・・というか異物。


「誰?」


生徒会長の席に堂々と座る男子生徒・・・。


「相模原あれは誰だ?}

「俺に聞くなよ男子の情報は全くない。ましてあんなシュっとした感じのさわやかボーイは嫌いだ」


「あなた私の生徒会長の席になぜ座っているのかしら?」


そうだ・・・生徒会長の席、それは高峰さんの聖域・・・こいつ殺されるぞ。


「なぜって今日からここは、この俺、伊集院海斗いじゅういんかいとの席だ!」

「何をわけのわからないことを言ってるのかしら?その席は生徒会長である私の席ですわ。今すぐどきなさい」

「それは無理だ今日から俺が生徒会長になる」

「だったら死んでくださるかしら?」


高峰さんの手に巨大なカマが握られる。


「だめだ!高峰さん殺しちゃうよ!」

「殺すつもりなので大丈夫ですわ」

「全然大丈夫じゃないよ」


高峰さんのカマが伊集院に襲い掛かる。


ガッキャンッ!!


高峰さんの攻撃が止められた。


「あなた何者・・・?人間じゃないですわね」

「そう・・・俺は人間じゃない天使・・・天使王だ!」


その場にいた全員が警戒して身構える。


「良い反応だ!」

「なぜ天使王がここに・・・?」

「なぜこの生徒会室は最重要拠点だからだよ。だから俺自らが統治支配する」

「そんなことはさせませんわ!生徒会室は私のもの絶対に渡しませんわ!」

「まてまて単なる高校の生徒会の部屋だぞ!他に抑えるべき重要拠点あるだろ!世界規模で考えるならホワイトハウスとか!日本で考えるなら国会議事堂とか!せめて市役所!生徒会を支配しても世の中になんの影響もないぞ」

「何を言っている生徒会室を制する者が世界を制する」

「モハメドアリの左を制する者は世界を制するみたいに言ってるけど生徒会室にそんな力ないからな」

「お前は感じないのか?この生徒会室の持つ力を!」

「全然わからん!高峰さんは・・・?」

「そんなものは知りませんわ。私は私の生徒会室と生徒会長の座を守りたいだけですわ」

「ああそうだったこの人はそうだった・・・生徒会室にこだわりがあるだけだった・・・」


しかし天使降臨の急展開、これはどうする?

俺の力じゃどうにもならん、

ここはやっぱり悪魔王!!


「本郷さん!」

「別に生徒会室なんかあげちゃったらぁ?」

「嫌ですわ生徒会室は私の命ですわよ」

「じゃあ奪還するしかないねぇ徹またここに住んであげたらぁ?」

「なんで?俺は誰が生徒会長でも良いんだけど」

「渡瀬君なんてこと言うの今までの恩を忘れてたとでもいうのかしら?」

「恩?恩?」

「ありますわよね」

「恩?」

「あ・り・ま・す・わ・よ・ね」

「・・・はい」


圧・・・圧と恐怖・・・感じているのは恩ではなく圧。


「渡瀬犬小屋出ていくの?」

「水無月さん、そういうつもりはないんだけど今そういう流れ・・・というか圧が・・・」

「男らしくない歯切れの悪い返事ね生徒会室追い出されても犬小屋に戻してあげないわよ」


この状況の男らしい返事って正解がわからん・・・。


「よしっ徹が生徒会室に来るなら僕も生徒会室に泊まろうかなぁ」

「なんでよ!あなたは家に帰りなさいよ」

「水無月のけちぃ」

「そういう問題じゃないわよ」


「おいおい何を勝手に話進めてるんだよ生徒会室は俺のものだぞ天使王である俺が今日から生徒会長だって言ってんだからここは俺のもんだ勝手に話進めるなよ」


「なんか急に出てきたくせにわがままだな」

「本当ですわね。なんの根拠があって生徒会長を名乗っているのかしら?生徒会選挙すらしていないわよね」

「うるさい天使王は絶対!絶対なんだよ!俺が生徒会長って言ったら俺が生徒会長!!」

「完全に駄々っ子だな。子供だな」

「ねぇ僕徹がお泊りするんだから早く会長室から出てってくれないかなぁ?」

「なんだと!!お前らのお泊りなんかよりも俺の生徒会長になりたい欲のほうが大事だろ!!」

「そんなことないよぉ。僕のお泊りのほうが大事だよ」

本郷さんの表情が冷たく変わり声が心を突き刺す。

本郷さんマジモードだ・・・。


「まて俺にとってはどっちもそんなに大事じゃない!生徒会室はそもそも学校のものだ!!」

「おまえ何言ってんだ?生徒会室は天地王のものだっていってるだろ」

「何を言っていらっしゃるの?生徒会長である私のものだって言ってますわよね」

「えぇ違うよぉ僕と徹の愛の巣だよぉ」

「あーキモイキモイ愛の巣のわけないじゃない!渡瀬キモイわよ」

「まてまて俺普通の事しか言ってないぞ」

「おまえら!!!天使王をなめすぎだぞ!!」

「うるさいですわよ。天使がどうとかはどうでも良いんですわ。生徒会室を早く返してもらえるかしら」

「あーだからここは俺の!!!」

「なんなんだいったい。この生徒会室に何があるっていうんだ?精霊も悪魔も天使もここの続々集まってきやがって!!」

「なんだお前人間の分際で天使王に口答えか!!!」


この永遠に平行線の会話はしばらく続き結果として

生徒会室を譲りたくない高峰さん、伊集院が生徒会室を空けられないとして泊まりこむ事になりそれに俺が付き合わされ、本郷さんが俺に付き合い、本郷さんを警戒した水無月さんが参戦しみんなで生徒会室で生活することになった・・・そこまでして守らなければならないものなんだろうか・・・生徒会室。


生徒会室に夢中になり過ぎてすっかり忘れられた精霊王・・・精霊王はどこに?

それは永久に闇の中。





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