地獄そして浴衣と卓球
絶望・・・恐怖・・・狂気
たかが廊下を歩いて部屋へ行くだけなのに延々続く地獄。
「地獄だ・・・」
「地獄じゃないよ悪魔の日常だよぉ」
「本郷さん人間からしたら悪魔の日常は地獄だよ」
そんな地獄のような状況の後に広がる光景。
それは天国。
「おいっ!俺の人生でこんな光景を見る日が来ていいのか?おい!」
「相模原落ち着け・・・落ち着くんだ・・・今目の前の光景は俺達には刺激が強すぎるかもしれない。それでも冷静に対処するんだ」
目の前にはなぜか浴衣に着替えた女子たちが卓球をしている。
ここは悪魔協会本部であって温泉旅館ではないはずなんだが・・・・浴衣女子・・・やばい刺激が強すぎる。
「渡瀬!俺も卓球してくるぞ!」
相模原が女子たちの中に入っていく。
勇気ある行動・・・あいつ・・・勇者か?
「水無月俺と勝負だ!!」
「良いわよ相模原負けたらジュースおごってね」
「問題ない!俺は卓球は得意だ!なぜなら陰キャだからだ!!」
・・・相模原それは偏見だぞ・・・。
そして瞬殺・・・相模原は何も出来ずに終わった。
「・・・見えねぇ・・・まったく球が見えねぇ・・・あいつ強いぞ・・・」
「渡瀬はやらないの?それとも私に勝つ自信がないの?」
「やる!負けないよ水無月さん」
そう・・・俺は相模原以上に卓球は得意だ。
なぜなら俺も相模原に負けないぐらい陰キャだからだ。
※個人の偏見です。
水無月さんのサーブ!
速い!!!
でも対応出来る。
まずは1ポイント先取!
「やるわね渡瀬のくせに・・・じゃあ本気で行くわよ」
「今まで本気じゃなかったみたいなこと言って・・・強がらなくても良いよ。俺が勝つから」
ズギュン!!!!
バシっ!!!
何かが俺の横を通り抜けた・・・弾丸?
違う・・・ピンポン玉・・・。
これが水無月さんの本気・・・?
「やるね水無月さん・・・ならば俺も本気だ超能力全開!!!!サイコ卓球の恐ろしさ見せてやるよ!!」
「いいわよ。かかってきなさい!」
「うぉぉぉぉぉ!!!」
ズギュン!
バシッ!!
1ポイント取り返した。
「渡瀬にしてはやるわね・・・でもここまでよ。精霊パワー全開!!!」
「そんなことをしたって俺には勝てない!」
ヒュインッ!!!!
ズガッドゴンッ!!!
俺の背後の壁が大きくへこみピンポン玉がめり込んでいる。
何が起きた?何も見えなかったが・・・。
「さあ・・・次・・・行くわよ」
異次元だ・・・異次元の卓球・・・凡人の俺たちを置いていく異次元卓球・・・。
どうやら俺は負けたようだ・・・。
でももう俺には負けたことすらわからなかった。
「水無月さんやりますわね。ここは私と勝負しませんか?」
「高峰さん・・・いいわよ。負けて悔しがるあなたの顔が見たいわ」
「それはこちらのセリフですわ・・・覚悟しなさい」
・・・異次元卓球。
こうして楽しいはずの卓球は異次元へと進み俺たちは置いていかれた・・・。
最後は水無月さん、高峰さんすらも圧倒した本郷さんが勝利していた。
何をもって勝ったのか俺にはわからなかったが・・・。




