風呂とバトルと修行
「さあご飯も済んだし今日は体を休めようよぉ」
「そうしましょう移動に過酷なご飯としんどい続きなので本当に少し休みたいですわ」
「高峰?僕はバス移動からここまで楽しくてしょうがないよぉ」
「あなたのような化け物と一緒にしないでくださるかしら」
「ひどいなぁ僕は化け物じゃなくて悪魔だよぉ」
「人間の俺からしたら悪魔も化け物も精霊もみんな一緒だよ」
「渡瀬?」
「渡瀬君?」
「何か言った?」
「何にも言ってないです」
あぶない、危うく異次元の戦闘力に殺されるところだった。
風呂・・・廊下をまっすぐ行って突き当りの右の扉が男、左が女
これは・・・左からの誘惑がすごすぎる。
男子高校生には厳しい試練だ・・・。
「渡瀬、絶対に覗かないでよね!」
これは・・・お笑いで言うところの”押すな”と一緒・・・?
「絶対違うわよ!!心の中でフリを入れないでよ!」
こっ心を読まれた・・・水無月さんエスパーか?
「えーっ覗いていかないのぉ僕は全然平気だよぉ」
「ほっ本郷さん・・・」
「あー!キモいキモいキモい!今すぐ離れてよ!!」
「えー水無月だって見られても恥ずかしくない身体してるでしょぉ?」
「そういう問題じゃない!!」
厳しい試練に打ち勝ち俺は無事に入浴を終えた。
また一つ、人として成長できた気がする。
・・・しかしこの状態が毎日・・・生き地獄だ。
・・・風呂は普通だった。
普通にくつろげた・・・こいつさえいなければ・・・。
「渡瀬なんでチンポバトルしないんだよ。普通するだろチンポバトル」
「なんだよそれは当たり前の単語のように言うなよ。そもそもおまえはバトルは見る専門だろ」
「違う!男としてチンポバトルだけは譲れない。俺は戦うんだ」
「俺じゃない奴と戦ってくれ」
「お前しかいないじゃんよチンポあんのさ!」
「そうだけど・・・」
風呂を出ると水無月さんたちが廊下に立っていた。
「なにしてんの?」
「何をしているも何もあれよ」
「なんだこれ?廊下が針の山地獄みたいになってんじゃねぇか」
「まさか・・・ここの上を歩けと」
「何してんのぉみんな早く行こうよぉ」
「そうだよ早く行こうぜ」
針の上を平然と歩く本郷さんと亜里坂さん
普通刺さるよね・・・針
「いやいや本郷さんや亜里坂さんみたいな悪魔には平気なのかもしれないけど」
「普通平気でしょぉ?」
「平気だぞ」
「平気じゃないわよ!もういいわ。私飛ぶわ!」
「あっ水無月さん!ずるい!」
ピカッ!!ゴロッ!!
廊下に響き渡る雷鳴
雷が水無月さんを貫いた。
そしてそのまま針だらけの床に落ちた。
「さっ刺さってるぞ・・・」
「えっ死んだ?」
「さようなら・・・水無月」
「惜しい人を亡くしましたわ。でもあなたの犠牲のおかげで他のみんなが助かりましたわ。今までありがとう。そしてさようなら・・・あなたの事は忘れないわ」
「殺さないでよ!!生きてるわよ!!」
「その状態で生きてるなら廊下の向こう側までそのまま行けるんじゃないの?」
「無理よ!痛いもん!!渡瀬がみんなをおぶって運べばいいわよ」
「俺が無理だよ。足に穴開いちゃうよ」
「出来るよぉ徹ならさぁ。こう気を集中して足の裏に集中させて・・・こんな感じでさぁ」
「さぁって足の裏を見せられても何にも見えない普通の足の裏だよ」
「なんかそれバトル漫画っぽいな!俺はやるぜ気を集中して・・・集中して・・・行くぞ」
「えっマジ?出来たの?」
「うりゃ!・・・うわぁぁぁぁぁ!!!!足がぁっぁぁ足がぁぁぁ足に針がぁぁぁぁ」
うゎっ・・・痛そう完全に針が刺さって足から突き抜けている。
「ありがとう要素はないけどさようならそしてしばらくは忘れない」
「死んでねぇよ!助けろよ!足に針が刺さって血がドバドバ出てんだよ!!」
「なんだ死んでないのか意外と丈夫だな」
「いいから!!!」
まあやるべきことはわかった・・・後はそれが出来るか出来ないか・・・だ。
出来なければ相模原のような悲惨な目にあうということだ。
気合!!気合!気合!!集中!集中!!
そっと針の上に足を置く・・・ギリ・・・ギリ刺さってはない・・・若干チクッとはするけど・・・。
その時俺の横をなにかが通り過ぎていく。
「渡瀬君先に行きますわよ」
「たった・・・高峰さん・・・」
「この程度の気の操作も出来ないなんて情けないですわね」
「所詮渡瀬って事かしら?」
「水無月さん・・・生き返ってる!?」
「だから死んでないわよ」
「やり方が分かればどうってことないですわよ」
「わかっては・・・いても・・・ちょっと気を抜くと・・・あっ痛っ!ぐぬぬぬ」
「じゃあお先に!」
「がんばっていらしてちょうだい」
「渡瀬・・・遅い・・・邪魔」
「香春さんまで・・・」
俺と相模原が落ちこぼれてる・・・相模原ほどではないが・・・。
針の廊下を渡り切ったその先・・・真っ暗だ・・・来たときはこんなんじゃなかった。
どうなってんだ?




