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精霊の、精霊による、陰キャのための青春 -精霊と陰キャが交差する時、物語が始まる-  作者: 南蛇井


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悪魔の普通料理と特別料理

「辛い辛すぎますわ・・・」

「本当・・・何これ・・・?」

「訓練以前んの問題だぞ」

「悪魔・・・おかしい・・・」

「なになに?何か問題?」

「ありありだよ本郷さん」

「なにぃ?」

「ご飯が!!ご飯が激マズすぎますわよ!」

「どこがぁ?美味しいよこれ?」

「全然おいしくないわよ。そして見た目!黒!青!紫!!食べ物っぽい色のものが全然ないわ」

「なんか・・・トカゲの尻尾みたいなの・・・ある」

「そして何より味だよ・・・本郷さん超能力協会の食事も激やせ必死の味だったけどそれを遥かに上回る珍妙奇怪な味」

「徹、味覚おかしいんじゃない?美味だよぉ」

「やっぱり悪魔ね悪魔の味覚ね」

「みんなわがままだなぁ。じゃあ特別料理を用意するよぉ」


特別料理・・・それは不安しか感じない。

特別なだけで美味しいとは一言も言っていない。

ただ俺の人生の中で今目の前にある悪魔の料理これ以上にまずい食事は食べたことがない。

そういう意味では特別料理という選択肢はありか・・・。

これ以上悪くなることはないはずだ。


そして運ばれてきた特別料理


赤い・・・異常な赤さだ。

地球上の食べ物でこんなに深紅なものがあるのだろうか?

トマト、イチゴ、唐辛子・・・真っ赤な食べ物は数多くあるけどこんなに深く暗い赤い食べ物は見たことが無い。

明らかに危険な色をしている。

これは色というよりは呪いの赤・・・。


「これ・・・食べて大丈夫なやつだよね」

「あたりまえじゃない。何言ってるんだよぉ徹」

「高峰さん・・・どう?」

「私はあまりお腹が空いていないので大丈夫ですわ」

「私も私も!!渡瀬が食べていいよ」


水無月さん・・・絶対お腹空いているはずなのに・・・。


「香春さんは?」

「私・・・まだバス酔い」

「さっきまで回復していた感じだったよね!」

「相模原!!」

「あ?俺はいらねぇよ赤いものは宗教的に食べれねぇんだ」

「初めて聞いたが・・・?」

「お前らうまいぞこれ!さすが特別料理こんなうまいのめったに食べられないぞ!」

「亜里坂さんの味覚は悪魔なので信用できないとして・・・」

「なんだよ。美味しいんだぞ」

「徹食べないと強くなれないよぉ」

「本郷さん・・・食べる食べるよ。ちょっと覚悟というか勇気を出す時間が・・・」

「何言ってるんだよぉ美味しいんだから大丈夫だよぉ」


本郷さんが赤い、深紅の謎の食べ物を口に入れた。


あぁっぁぁぁぁっぁぁぁああああ!!!!!!


「かっ!!!らっ!!!!いっ!!!!辛い!!!!」


口の中、喉、胃、体中を駆け巡る辛さ!!


「辛い辛い辛い死ぬ死ぬ死ぬ、水水水水をくれ!!!」

「徹は軟弱で困るなぁ。これ全然マイルドなんだけどぉ刺激Maxはまだまだこれからだよぉ」


「・・・本郷さん・・・特別じゃない料理で・・・」


悪魔の料理は本当に悪魔的な破壊力だった。

誰か俺に人間の食事を・・・。






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