ランキングと混沌と争い
「ねぇなんで私が運転手させられるのよ」
「だって僕たちは高校生だから免許ないしボマーしかいないでしょ?」
「本郷あんた高校生じゃないでしょうよ」
「でも免許持ってないよぉ」
「それはそうとボマーさんこれどこに向かってんの?どこで修行するんだ?もうあの訓練所とかは使えないよね超能力協会はもう天使勢力満載な感じがするし」
「あそこはもう建物も残ってないわよ。超能力協会の本部と一緒よ」
「えっじゃあどこへ?」
「それは本郷に聞いたほうが良いんじゃない?」
「えー僕が言うのぉ?」
「何よそんなにもったいぶって」
「高峰と水無月怒んない?」
「なんで怒るのよ?」
「私は怒ったことなんかありませんわ」
うそくさい・・・。
「渡瀬何かおっしゃいました?」
「なんにも・・・」
「じゃあ言うよぉ行先はさぁ・・・悪魔協会本部」
「なんですって本郷私たちをはめましたわね」
「そこで一気に精霊達を抹殺する気ね。やらせないわ」
「そうですわ。ここであなたを倒す!悪魔の思い通りにはさせないわ!」
「ほら怒ったぁ。まあ2人いっぺんに相手してあげても良いんだけどぉ」
「2人じゃない私も・・・悪魔・・・殺す」
「へぇ香春もやるんだぁ。いいよぉ僕はここで今すぐやってもさぁ」
「まてまてこの狭いバスの車内で戦闘とかやめろ!!」
「渡瀬止めるな!バトルだぞ!見るぞ!」
「おまえこのレベルの戦闘見えないだろ止めろよ!」
「あなたたちいい加減にしなさい。超能力協会ランキング301位から最近272位にランクアップした私が怒るわよ!」
「えっ・・・272位・・・微妙・・・っていうか弱くない?渡瀬レベルでも7位なのに」
「7位?水無月さん何言ってるのよ。渡瀬君は357位でしょ?そんなに強いわけないじゃない」
「でもこの間俺7位のやつ倒したから7位だよ。ほら!協会のホームページのランキングでも7位になってる」
「なんてこと渡瀬君ごときに抜かれていただなんて・・・認めないわこの場で勝負よ!」
「まてまて運転運転前見て運転してくれ!!」
「しょうがないなぁ僕免許持ってるし僕が運転するよぉ。徹は勝負したらいいよぉ」
「何言ってんの本郷さん止めてよ。って言うか本郷さんが1番渦中の人だよ」
「えぇでももう運転変わっちゃったしぃ」
「そうよ渡瀬君は本郷さんを気にしている場合ではないわ。私と勝負よ。私はランキング7位に駆け上がるわ」
「いやもうあげるあげる7位ぐらいあげるよ」
「あげるですって随分上からの発言ね。ランキングはもらうものではないわ!奪い取るものよ」
「なんでそこだけちゃんとすんだよ。こんなひっちゃかめっちゃかの状況で」
「本郷・・・悪魔の思い通りにはさせませんわ」
「高峰良いのかな?今なにかしたらバス事故っちゃうよぉ?」
「なんて卑怯な!これだから悪魔はいやなのですわ」
「関係ないわ!悪魔の巣窟に行くぐらいならバスが事故ったほうがましよ」
「そうでしたわね水無月さん殺りましょう」
「まてまて危険だろ!事故ったら死んじゃうし」
「渡瀬君よそ見している余裕あるのかしらあなたの相手は私よ」
「相模原!!ちょっと何とかしろよ」
「何言ってんだ俺は今くぎ付けだぞ。バトル鑑賞にくぎ付けで忙しい!」
「香春さん!!」
「ごめん・・・無理バス酔い・・・気持悪い」
「誰か香春さん介抱して!!って言うか誰も手開いてないし!」
「徹こっちは気にしなくていいよ2人の相手しながら運転するから徹はボマーの相手だけしてあげてよ」
「本郷さん何言ってるの?2人同時だよ?しかも運転中だよ」
「余裕」
「本郷!!なめていらっしゃるのかしら!!」
「なめてるわね。思い知らせてやるわ!」
「高峰、水無月なめてはないよ。僕はちゃんと全力でやるよ。バスの運転をしながらだけどさぁ」
「ふざけすぎですわ!!暗黒鎌夢幻獄殺撃!!」
「ここで死んで!!爆轟破裂銃撃弾!!」
「結構やるねぇ僕も本気出しちゃうよぉ。防壁夜露死苦からの地獄車炎極撃!!!」
ああ・・・また・・・異次元・・・3人だけの世界・・・だ。
「バトル・・・バトルして・・るのか?」
「相模原無理にわかろうとしても無駄だ。あれは別世界の出来事だ。香春さんのバス酔いも心配だし俺たちは落ち着いて座ろう」
「あれ?亜里坂さん・・・」
「おまえら完全に私の事忘れてたよな」
「そんなことはないけど・・・」
「そんなことあるよな悪魔協会に行くのに悪魔の私の存在をみんなで忘れてるよな!完全にほっとかれてるし」
「いや・・・忘れてたわけじゃないんだよ。本郷さんのインパクトが強すぎてさ・・・」
「結局忘れてたんだよな!」
「まあ・・・」
「渡瀬!!私の事も忘れてないかしら?勝負よ!落ち着いて座ってる場合じゃないわよ」
「ボマー・・・俺たちの戦いって意味なくないか?あれ見たらさ・・・別次元だろ?」
「あるわよ!超能力協会ランキングは私の青春よ!絶対に上げて見せるわ!」
終わらない・・・争いが終わらない・・・。
車内は混とんとしたまま目的地へと向かった。