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「放課後、生徒会。火事、悪魔、そして新居はヒロインの家」

そして放課後に4人で生徒会室に集まることになった。

よもやこんな陰キャが学校の上位グループに所属する人が多いといわれる生徒会・・・こんな場所に足を踏み入れることになろうとは・・・。


「っで結局何をするんだ?」

「知らん」

「知らないわ」

「私が知るわけないでしょ」

「はい解散」

「待て待て」

「そうよ何にも解決してないわよ」

「何にも解決する気がしないし」

「ちゃんと考えてよ」

「俺が?精霊とか何にも知らない俺が考えてもなんの答えも出るわけないじゃん。そもそも精霊王が何なのかもわからんのに」

「頼りないわね」

「頼りにするな」

「しかしこのままでは何にもならないぞ」

「でもやる事は明確よ。とりあえず精霊王を探してそれをどうするか?だよ」

「今度こそ殺すわ。精霊に王などいらないわ」

「でも危害を加えられないんじゃ・・・」

「その為に渡瀬君がいるんだよ?渡瀬君なら殺せるわ」

「俺?なんの恨みもない人?というか精霊?を殺すの?いやだよ」

「あなたがやらなくて誰が殺るっていうのよ?」

「そうかそれでか。精霊でもないやつがなんでここにいるかと思ったんだがその為にこいつがいるのか」

「いやそんな気はないんだが・・・」

なんどか無茶苦茶言いやがる。


「ん?精霊石に反応が!!」


「どこよ?」

「学校の外・・・駅のほうに歩いたとこにある神社・・・ぐらいの場所」

「急いでいくわよ」

「何ついに精霊王との対面か?」

「俺は全然行きたくない・・・って言うかもう家に帰りたいんだが」

「何を言っているのかしら帰れるわけないでしょ?あなたがキーマンなのよ?」

「そんなことないどちらかといえば無関係だし、そもそも精霊と超能力者って世界線が違う気がするんだが・・・」

「何細かいこと言っているのよ。役に立つんだからいいでしょ。とにかく早く行くわよ」


そして現場へ・・・


「何にもいないんだけど・・・じゃあ帰ろうか」

「何を言っているの?もうそこに感じるわよ。いるわ確実にいるわ」

「確かに感じるわね」

「いる雰囲気だな」

「全然わかんない俺だけ仲間外れ感が半端ないなジャンル違うし」

「って言うかこの辺って俺の家の近くだなっていうか家の前だ」

「なんかこの辺煙くない?」

「確かに煙臭いわね、焦げたにおい」

「あーっ!!あれ!!俺の家が燃えてる!!!」

「あらあなたの家学校の近所だったのね」

「へぇ近いんだうらやましいなぁ」

「今そこじゃない!!火事だよ!火事!!大変だ!!119、119!!」

「もう間に合わないんじゃないかなだいぶ燃えちゃってるわよ水無月さん何とかしてあげたら?」

「うーんしょうがないわねぇ」

水無月さんが銃を構え燃えてる家に向かって撃つと家の辺りだけに雨が降り始めた。

「雨だ!!雨!!」

「鎮火した・・・けど家がなくなった・・・」

「まあ消えたし私帰るわ」

「私も」

「俺も」

「いやいやなんか慰めるとか声かけるだろ普通!!」

「でもこの状況で気の利いた言葉とか出てこないし変に触れないほうが良くない?」

「それも一理あるけど・・・って言うか精霊王は!?」

「そういえば、その件でここに来たんですわ火事のせいですっかり忘れてしまうところでしたわ」

「火事は悪くない」

ボワッ!!

大きな音ともに大きな火柱が立った。

「あっまた燃えた」

「燃えたな」

「これは・・・自然の火事じゃないわね」

「えっじゃあまた精霊のせいとか?」

「うーん火の精霊・・・っぽくはあるけどちょっと気配が違う感じがしますわね」

「どっちだよ」

「あれだな、何でもかんでも精霊のせいにするのは良くないな」

「でも燃え方とか不自然だし」

「人・・・人がいるわよ」

「やっぱり精霊?」

「違うわ!!あれは!!」

「あれは何だよ。変な為とか間とかいらないんだけど」

「悪魔ね」

「悪魔?何もうまた新しいのが出てきた」

炎をまとったしゃくれたおじさんが出てきた。

かっこよくはない。

「良くわかったな・・・お前ら人間じゃないな」

「いや俺は人間だが・・・」

「俺は火の悪魔・・・精霊の王を殺しに来たんだが居なかったので腹いせに家を燃やしてやったぜ」

「見当違いな腹いせだな、ここには精霊の王はいないぞ」

「そうですわ私たちも精霊の王を探している最中なのですから」

「なんだと!666年に1度音連れる悪魔が活性化するこの年に精霊も活性化していて邪魔くさいから殺しに来たんだが・・・ここにいないだと?」

「いないね・・・って言うか俺の家どうしてくれるんだよ」

「そうね良く燃えたわね」

「完全に燃えたな」

「本当だよな住む場所なくなったな」

「親父!!なんでそんなに冷静なんだよ家燃えてんだぞ」

火の悪魔に負けないぐらい貧素なおっさんがひょうひょうと火事を眺めている。

自分の家が燃えているというのにこの人ごと感なのはちょっと怖いな。


「まあ今母さんが当面の住む場所手配してるから安心しろ」

「安心出来るか!!家燃えてるのに!!」

「まあボロかったし新しい家に住めると思ったら楽しくなって来ないか?」

「楽しくはないぞ」

「わあ渡瀬君新しいきれいな家に引っ越すの?うらやましわね」

「うらやましくはない・・・水無月さんおかしいよ」

「そうかな?」

「おいおいおいさっきからお前ら火の悪魔様である俺を無視して楽しく会話してんじゃねぇぞ」

「おっさん・・・楽しいわけないだろ言え燃やされてんだぞ!」

「えー私は割と楽しくおしゃべりしていたのに」

「私も今の状況はほほえましく楽しい光景だと思っておりましたわ」

「絶対そんなわけないだろ!!」

「って言うか今の段階で悪魔が・・とか言われても精霊の件ですら整理できてないのにキャパオーバーだよ。もう少し後で来てくれないかな」

「お前ら俺をなめすぎだ。もー頭にきたお前ら全員消し炭にしてくれるわ!!」

火の悪魔の炎の勢いが増していく。

「水無月さんお願いして良い?」

「水無月頼んだわよ」

「えーっ私?まあ火が相手だからしょうがないけど・・・」

水無月さんが銃を構える。

「ウォーターガン!!」

「キリっと決めてるけど水鉄砲ってこどだよね」

「日本語に訳さないでよ!!カタカナでかっこよく決めてるんだから」

水無月さん・・・ちょっと馬鹿なのかもしれない・・・。

「なにか言ったかしら?」

「いえ・・・」

「まあ良いわ一気に片付けるわよ」

「なんだお前から消し炭になりたいのか?」

「あの・・・相手見て言ってる?」

「よーく見てるさかわいらしい女子高生が焼けていく姿が目に浮かんで今から楽しみさ!!」

「きもっ発想がきもいわ」

水無月さんが銃を撃つ撃って撃って撃ちまくった。

「うわぁぁぁ」

「消えたわ!なんで火の分際で水の精霊に勝てると思ったのかしら?」

「おぉ終わったか?ちょうど母さんから連絡が来て話がついたから今から来いってさ、さあ新しい家だ楽しみだな」

「えーどこなんですか?私も見に行っても良いですか?」

「おーいいぞいいぞ、ついてきなさい」

「じゃあみんなで見に行こうかしら?」

「なんでだよ」

なぜかみんなでぞろぞろと新居へと移動した。


「おお、なんか大きいぞ大きい家だぞ。お屋敷だぞ!」

「親父・・・はしゃぎすぎだ」

「ここ・・・?」

「どうかした?」

「ここ・・・私の家なんだけど!!」

「水無月さんの家?どういう事?」

「あらみんな来たのね」

「母さんどうい事?この家」

「ここの家の持ち主私と同級生で火事で済む場所なくて困ってるって言ったら部屋アイテルからどうぞって言われてね、今日からここが我が家よ」

なんて事だ水無月さんと一つ屋根の下・・・やばすぎる。








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