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「走れ!飛べ!痩せろ!ダイエット合宿地獄編」

「はいはい全員車に乗った?」

「ボンバー・・・」

「ボンバー?」

「いやボンバーさん」

「掛川よ掛川掛川さんでしょ?」

「本郷さんダイエットにいい施設って言ってたけどまさか?」

「そうだよあそこだよ」

「あれって超能力協会のあれだよね超能力者じゃない人が行ってもいいところなの?」

「大丈夫なんじゃない?良いって言ってるしねぇボンバー?」

「掛川よ別に問題ないわよ普段は一般の人に合宿とかの宿泊施設として使ってるから」

「えっ?秘密施設とかじゃ無いの?超能力の?」

「全然、ここは普通の宿泊施設よ流行ってないだけで」


そして施設に着いた。


「ねぇボロくない?渡瀬が間借りしてる犬小屋よりもボロく無い?」

「水無月さん犬小屋よりはひどいよ一応人が泊まる施設なんだから」

「でも本当にボロい・・・」

「香春さんも」

「しかもスゲー山奥じゃん.。なんにもねぇぞ電波も通じねぇ」


「ようこそ!!!」

「出たなマッスル・・・相変わらずの上半身裸のポージングだな」

「なんで?なんでこの人裸なの?変質者?渡瀬の変態仲間?やっぱりここで本郷さんと変な事していたのねこの変態渡瀬!!」

「違う違うなんでマッチョ1人で俺がそこまで攻められるんだよ」

「変態だからよ」

「えー徹変態なのぉ?」

「違うよ!」

「でも僕はそんなちょっと変態な徹も好きだな」

「なに?今度はこっちで変態行為?}

「水無月さん違うってばー」


「お前ら!何をおしゃべりしてる!!しゃべっていても痩せはしないぞ」

「そうですわ私たちは痩せるためにここに来たんですわ」

「たしかに渡瀬の変態を相手にしている場合じゃなかったわ」

「渡瀬・・・変態できもい・・・」

「香春さん・・・きもいが追加されてるんだけど」

「しょうがねぇなおまえ変態だもんな」

「相模原おまえは黙れ」


この数分の出来事はただただ俺が変態ということになっただけだった。


「さあさっそく始めるぞ!!まずはルームランナー時速300㎞!!!」

「F1か?絶対無理なんだけど・・・」

「僕は余裕で行けるよぉ」

「本郷さんは出来るかもしれないけど・・・」

「徹もいけるはずだよ超能力をうまくコントロールすればねぇ」

「本郷・・・私たちは超能力使えないんですけど・・・」

「高峰たちの事は僕知らないよぉ自分たちで頑張って!!」

「わかりましたわ精霊の力今見せてさしあげるわ」


高峰さんがルームランナーに乗った。


「いくわよ」


そっとスイッチを入れる。


ギュイン!!

ドン!!


高峰さんは文字通り吹っ飛んだ。


「壁にめり込んだわね」

「このルームランナー・・・あぶない。私やらない・・・」

「すげーなこれ!!俺はやるぜ」

「相模原今の見たよな?死ぬぞ?」

「何言ってんだ男ならこんなかっこいいマシン見てチャレンジしたくなるだろ!男ってそういもんだろ!」

「いや俺にはそういう要素はないが・・・」

「さあ行くぜ!!」


ギュイン!!

ドン!!


同じ結果だ。

結果は見えていたはずなのになんで相模原は急にこんな無理をしたのか理解に苦しむ。


「おまえたちにはちょっとまだ早かったようだな。仕方がない15㎞ぐらいから始めるぞ」

「急に普通になったわね」

「始めからその速度なら2人の尊い犠牲はなかった・・・」

「香春さん、1人は自分から死にに行ったから仕方がない」

「殺すな!!」

「そうですわよ。あの程度では死んだりしませんわ」

「なんだぁ2人とも生きてたんだぁ?」

「本郷勝手に殺さないでくれるかしら」

「本当だよ精霊の丈夫さをなめないでくれ」


こうしてダイエット合宿が始まった。


「お前ら!食事の時間だ!ダイエット中でも飯は食え!痩せるご飯だ!!」


痩せるご飯・・・なんかうっすら思い出してきた。

前回の訓練の事は辛すぎてほとんど記憶に残っていないんだが・・・食事思い出してきた。

苦くて辛くて恐ろしくまずい身体にいいだけの薬膳料理・・・そうだこれだけは2度と食べたくないと思ったんだ。


「ねえ何これ?なんの味?不思議な激マズな味しかしないんだけど、なんで本郷さんは普通に食べてるのよ」

「美味しいよ?僕お替りしたいぐらいだよぉ」

「悪魔は味覚がおかしいのね」

「えーひどいなぁ水無月、美味しく食べたらいいのにぃ」

「本郷これはさすがに無理ですわ・・・」

「単純に・・・まずい」

「高峰も香春も味覚がおかしいんじゃない?」

「おかしいのは絶対本郷さんだと思うよ」

「徹までぇひどぉーい。そんなこと言うと後ろから抱きしめちゃうよ」

「なんでそうなるのよ!!渡瀬もニヤついてんじゃないわよ!きもいわよ」

「俺は・・・何もしてないし、きもくもない」


「お前らまずいまず言うけどそんなにまずくないだろ普通に食えるぞこれ!」

「相模原・・・おまえ味覚音痴だな」

「相模原君味覚死んでるのね」

「相模原・・・死んでる」

「味覚死んでねぇし香春は味覚を端折って俺を殺すんじゃねぇよ」


そして1週間が過ぎた。


「もっ戻った」

すっきりした俺

「戻りましたわね」

すっきりした高峰さん。

「戻ったわよ」

すっきりした水無月さん。

「戻った・・・」

すっきりした香春さん。

「戻ったぜ」

何も変わらない相模原・・・。


「なんでだ?俺たちと同じメニューこなしてたよな?」

「俺は常にこの体型だダイエットなんかには負けないぜ」

「何を言ってるか意味が分からんし負けたほうが良いと思う」


「あらすっかりみんな痩せちゃってすっきりしちゃったわね」

「あ!ボンバーさん」

「だから掛川よ。渡瀬あんた、いつになったら名前覚えてくれるのかしら?」

「僕はボンバーで良いと思うけどなぁ」

「本郷、あんたもよ。まあそんなことより本郷あなた気づいているわよね?」

「なにがぁ?僕は何も知らないよ?」

「とぼけないでよ。超能力協会の会長の件渡瀬君に反対してるやつらほとんど悪魔よね?」

「えっそうなの?僕知らない?」

「ふざけないで!あなたが知らないわけ無いでしょ」

「まあ・・・でも僕関係ないし僕は徹が協会の会長になるの賛成だよ」

「あなただけの話をしてるわけじゃないわ。悪魔が超能力協会に入り込んでいる・・・のは仕方がないとして・・・」

「えっ悪魔がいるのは良いの?良くないんじゃ」

「悪魔ってのはどこにでもいるものだから組織の中にいるのは仕方がないわ。でもねその悪魔がなんで全員反対派になってるかってことよ。何を企んでいるの?」

「さあ僕は知らないよ。僕は徹に会長になってもらいたい派だからさ」

「本郷・・・あなたが知らないわけないんだけど・・・」

「だって知らないよぉ」

「まあ良いわ・・・あまりひっかきまわさないでよね」


なーんか不穏な会話・・・完全に俺の事なのに蚊帳の外にいる感じだ。


「そもそもなんだけど反対してくれたらすぐに辞退するんだけど」

「それは無理ね反対派の数が賛成派を超えることはないわ」

「面倒なルールなんで反対派が多くないと辞退できないんだよ」

「やる人がいなくなるからじゃないかな」

「みんなやりたくないんじゃん」

「そうよ私もやりたくないわ」

「僕もー」


最悪だ・・・みんながやりたくないものを押し付けられてるんだ・・・。

辞退・・・辞退させてくれー!!






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