スイーツの悪魔の正体は?
「っで結局どこにいるのかしら?」
「高峰さん・・・とりあえず首のカマを・・・」
「素直に言えばすぐにでもどかしますわ」
「その前に私の銃でその頭ぶち抜くわ」
「まてまて言うから言うからすぐに言うからちょっと待て」
水無月さんと高峰さん、異常に殺気立ってるな。
やっぱり太らされたからだろうか・・・?
女子ってやっぱり怖い・・・。
真田丸から聞き出した情報によるとスイーツの悪魔は今体育館にいるらしい。
さてどう対応するか対策を・・・と思ったが水無月さんと高峰さんは全力でまっしぐらに体育館に向かっていた。
もう2人の怒りは止められない。
俺も考えるのをやめて体育館へ向かった。
「あなたが・・・スイーツの悪魔」
「まさか高崎棟先生が・・・」
「長州・・・」
「なわざわざ死にに来たか・・・渡瀬徹」
「えっ俺?死ににはきてないんだけど」
「俺の正体を知ってしまった以上お前を殺す!」
「まてまて俺だけにすごく殺すって言ってくるけど今ここに正体を知っている人3人いるんだけど」
「俺のターゲットはお前だ渡瀬徹」
「なんで?なんで俺だけ?悪魔なんだよね?だったら精霊である2人のほうが・・・?」
「たしかに俺はスイーツの悪魔だがそれと同時に超能力協会の会員でもある」
「悪魔なのに?」
「悪魔だからだ。悪魔はありとあらゆるところにいるしあらゆる組織に存在する」
「相変わらず悪魔怖いな」
「渡瀬徹お前を超能力協会の会長にさせるわけにはいかない!この場で死んでもらう」
「戦うの?水無月さん!高峰さん!」
「なんで戦わないわよ」
「みっ水無月さん?」
「だって超能力関係ですわよね?私たち関係ありませんわ」
「そうよ人を巻き込んで迷惑だわ渡瀬!早く悪魔を倒して私たちをやせさせてちょうだい」
2人は完全にやる気を失って寝そべっている。
まるでトドのようだがそれを言ったら絶対に殺されるので言わないでおこう。
「さあ俺のラリアットで永遠にグッバイだ!!!」
物理防御!!空気の壁!!
「うわぁあっ!!」
「俺のリキラリアット+を食らっても死なないとはな。それなりにはやる様だな」
おいおい今超能力で防御したんだぞ・・・それでこの衝撃・・・軽く死にそうだったんだけど・・・。
「さあ次行くぞ!!」
次?1回攻撃したんだから次は俺の番じゃない?
ちょっと待ってよ呼吸が整わないし集中力が・・・。
「リキラリアット+!!!グッバイ渡瀬!!!」
物理防御!!空気の壁!!
防ぎきれるか?
「ぐっうわぁあぁぁあ!!」
吹き飛ばされ倒れている事だけはわかる。
もう身体に力が入らない・・・やばい本当に死ぬかも・・・。
せめて犬小屋を卒業して家の敷居を跨げるようになってから・・・死にかったな・・・。
「さあこれでとどめだ!本当にグッバイだ!!!」
「そこまでだよ。これ以上は僕が許さないよ」
「ほっ本郷さん・・・」
「徹・・・死なないから大丈夫だよ。スイーツの悪魔おまえはやり過ぎたよ僕の徹に対してやり過ぎたんだよ」
「なんだお前は?邪魔するならお前もグッバイだ!!!リキラリアット+!!!」
「無駄だよ僕には通じないよ」
うそ?片手?あの強烈な超能力で強化されたっぽいリキラリアット+を片手で止めた?
「なんだとこの俺のリキラリアット+を片手で・・おまえ・・・」
「もう死んじゃってよね。炎参倍黒龍炎」
「ぐわぁぁ・・・この炎・・・おまえは・・・まさか・・・」
長州こと高崎棟は燃え尽きた。
「徹・・・大丈夫・・・僕がすぐに回復してあげるよ」
本郷さんの手が僕の体に触れる・・・触れた所から痛みが引いていく。
「ごめん徹・・・僕が無理をさせた・・・僕があいつを先に殺しておけばよかった」
そっと抱きしめられる。
良い香りがする・・・本郷さんの香りそして感触・・・そして水無月さんの強烈に冷たい視線。
「ほっ本郷さん・・・もう大丈夫・・・・かな」
「んっどうして?僕はもうちょっとこうしてたいよ」
「いや後ろに・・・後ろにね」
「何をいつまでくっついているのかしら?」
「ごめんねのハグだからしばらくこのままかな」
「汚らわしくて気持ち悪いから離れなさい!」
「えーもうしばらく僕はこうしてるよぉ」
「ダメよ健全じゃないわ」
とりあえずスイーツの悪魔は倒したけど俺の平和はまだ遠い。