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超能力バトルと訓練の成果

「なんですって?」

「おっやんのか?」

水無月さんと亜里坂さんが軽くもめている。

見慣れたいつもの景色だ。


ドン!!!


机を叩く大きな音・・・。


「ちょっと静かにしていただけるかした生徒会室では静粛に!喧嘩は一切禁止ですわよ」

「高峰さん喧嘩って程では・・・ちょっとした・・・ねえ」

「そうだぞこんなのいつもの事だろ」

「いつもの事・・・それがいつもの事だから生徒会室を1度追い出され私は生徒会長の座を降ろされたのですよ。わかっていますか?」

「高峰だって先頭きって暴れてたじゃん」

「なにかおっしゃいましたか?亜里坂さん」

「何にも」

「とにかく今は静かに問題を起こさないでくださるかしら?私が生徒会長の座に返り咲くその日まで!」

「高峰さん3年生だから来年の生徒会長選の時いないんじゃ・・・」

「はあ?」


しまった俺余計な事を言った・・・。


「返り咲きますわ・・・必ず・・・必ず返り咲いて見せますわ卒業までに生徒会長に!」

「物理的に無理が・・・」

「返り咲くんです」


これ以上の議論は無駄だ。


「生徒会室はここで良いのかな?」


聞きなれないおじさんの声


「誰?」

「俺は超能力協会会の~~~~~~~~だ」

「超能力関係の人だって渡瀬君のお客さんじゃない?」


超能力協会ならば俺か本郷さんの客になるが・・・知らない人だ。

知らないというかなんだろうこの人、顔が全然記憶に入ってこない。

顔は見てるんだけど全然記憶に残らない印象が無さすぎる。

まるで顔にモザイクがかかっているようだ。

そういえばさっき名乗っていたけど名前も全然記憶に残ってない。


「これはそういう超能力か・・・危険な能力だ」

「違うよ徹そんな超能力じゃないよ。単純にそのおじさんの印象が薄すぎて記憶に残らないだけだよ。超能力関係ないよ」

「本郷さん・・・こんなに驚異的な能力が超能力じゃない・・・恐るべきおっさんだ」


緊張感で冷や汗がとまらない。


「渡瀬徹、おまえを超能力協会の会長にはさせないここで死んでもらう」

「まてまて俺を殺さなくても・・・俺は会長やりたくないんだが」

「おまえが死ねが必ず渡瀬レオナルド隆志、おまえの父親が超能力協会の会長になるその為に死んでもらう」

「なんでだよ。思考回路のロジックがおかしいだろ!!俺を殺しても父さんが会長になる理屈がまったく成立してない!!」

「俺はその為にお前を殺す!!」

「いやいや!そのロジックがおかしいって」

「待ちなさい!!」


高峰さんが俺とおっさんの間に立ちはだかる


「高峰さん・・・助けてくれる?」

「外でやってくださるかしらここは神聖な生徒会室、暴力は禁止よ」

「暴力行為は生徒会室じゃなくても禁止だよ」

「渡瀬君が外で暴力を働いたとしても生徒会は無関係ですからね」

「高峰さん見捨てすぎ」

「超能力者の事は超能力者同士で解決してくださるかしら?」

「えっ?助けては・・・」

「あげませんわ」

「水無月さん・・・?」

「関係ないわよ」

「亜里さ・・・」

「関係ない」


食い気味に返してきたな・・・。


「じゃあ超能力者同士本郷さんは一緒に戦ってくれるよね」

「えー僕は今回は見学するよ。徹頑張って!!」

「それより早く校庭にでも行ってくださるかしら生徒会室を危険にさらさないでいただけるかしら?」

「お前ら!俺を無視して会話しやがって!!」

「うるさいですわ。さっさと外へ行ってくださるかしら?」


高峰さんの圧がすごい・・・。


・・・というわけで俺とおっさんはしぶしぶ校庭に移動した。


「徹ー!頑張って!!」


・・・本郷さん・・・本当に応援なんだ・・・まあ校庭にすら来ない他のメンバーの薄情さに比べたらだいぶマシなんだが・・・。


「覚悟しろ!!渡瀬(子)!!俺の超能力でぶっ殺してやる!!」

「まてまてそんなに大声で超能力とか・・・目立ちたくないんだが」

「ごちゃごちゃうるさい!!死んでいくおまえにはどうでも良い事だ!!」

「そもそも戦わないって選択肢は・・・?」

「ない!!」


じゃあ仕方がない・・・戦うなら先手必勝!!


「空気圧縮弾!!」


おっさんめがけて飛んでいく空気の塊・・・の先におっさんがいない。


「遅い!!」


俺の顔面の強烈な衝撃!!おっさんの強烈な右ストレート!


「ちょっと待て!腕力?超能力対決じゃないのか!!」

「超能力も使ってるぜ。ただな最後に頼れるのはおのれの拳だけだ」


ヤンキー魂・・・みたいなことか?


そしてまたおっさんが視界からきえる。

おっさんの左拳が右わき腹に突き刺さり呼吸が止まる。

やばい・・・全然対応できない。

俺は崩れ落ち膝をついた。


「あははははっ徹ー良いようにやられてるねー」


本郷さん笑ってる場合ではない大ピンチだよ。


「その程度の瞬間移動なら余裕でかわせるでしょ?訓練でもやったし」


訓練・・・頭の中に訓練の時の回想が流れる。


「瞬間移動ってのはな移動する直前と直後に特徴的なサイコエネルギーの波動がでる。それをしっかり感じることが出来ればどこからどこに移動するのか簡単に見抜くことが出来る!わかったか?」


ああ・・・なんかそんなこと言ってたな・・・だったら次は・・・。


「サイコハンド!!」


俺の背後に現れたおっさんを捕まえた。


「なんだと!!偶然か?でも俺にはこんなもの関係ない!」


背後からおっさんが消える。


次は・・・上。


「空気圧縮弾!!」

「ぐぅあぁぁ!!」


空気圧縮弾がおっさんを貫いた。

おっさんは地面に落ち倒れた。


「おー!さすが徹やれば出来るじゃん、僕が見込んだ通りやっぱり最高だよ」


本郷さんが抱き着いてきてドキドキが止まらない。

ドキドキの中に殺意が紛れ込んでくる。

驚き後ろを振り向くとそこには・・・水無月さん。


「なに?この状態は?超能力対決ってこういう対決?訓練の時もこんなことばかりをしていたんじゃないの?」

「えっ違っ」

「そうだよぉ僕たち仲良しだからね。また一緒に訓練に行こうよぉ」

「へー仲が良くてなによりね。きもすぎるわ犬小屋から物置へ引っ越したらいいわ」

「そんなぁ」

「犬小屋も物置もそんなに変わんないと思うけどなぁ。どっちも人が住むとこじゃないしさ」

「待って、待ってくれ!誤解!!誤解なんだー」

「誤解も何も現行犯よ」

「いやこれは違うんだって!その、ちょっと勢い・・・って言うか本郷さんが勝手に・・・」

「女性のせいにするの?男らしくないわね。犬小屋通り越してもう地中にでも埋まってたら?」

「ちょ、待って!!それ死んじゃうよ」


そんな修羅場が繰り広げられる中、おっさんが・・・消えた。


「あれ?おっさんがいない」

「話そらさないでよ」

「いやそんなつもりじゃなくて本当に・・・」

「ああ僕見てたよ知らないおっさんが来て倒れたおっさんを回収していったよ」

「えっ止めてよ」

「止めてよかったのぉ?おっさんあのままいたら僕殺しちゃうよ?」

「なんでそんな物騒な事言うんだよ」

「だって僕の徹の命を狙ってるんだよぉ」


本後さんは当たり前の日常会話をするようにつぶやいた。


「殺すでしょ?」


本郷さんそれはマジやばいって・・・。


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