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僕の好きな子は、“サンタクロース!”

作者: 七瀬





僕の好きな子は、“サンタクロース!”




彼女はサンタクロースのコスプレをして、お店の前でチラシを撒き

お店の宣伝をしていた。

僕はそのチラシを彼女から直接貰い、夜8時頃に入店する。

彼女は夜のお店のホステスだった。

煌びやかなスラっとしたドレスに身を纏い、男性のお客を喜ばせる

ような妖艶な格好でお客にお酒をすすめる。




『“あら? お客さん! 何を飲みますか?”』

『僕はビールで、、、!』

『じゃあ、私もいい?』

『いいよ、乾杯しよう。』

『えぇ、出会いに乾杯!』

『乾杯!』




僕の横に着いたホステスは? “昼間、僕にサンタクロースの格好で

チラシをくれた女性だった。”



『“今日の昼頃、チラシを僕にくれた女性ひとでしょ?”』

『そう! お兄さん、私から直接、チラシを貰った人!』

『そうだよ、そのチラシを貰って今日来た人だよ。』

『あら? 嬉しい!』

『“サンタクロースのコスプレも凄く似合ってたよ。』

『露出が多いコスプレだったから、凄く寒かったわ!』

『パンツ見えそうなスカートだったしね。』

『“えぇ!? 見えてないよね?”』

『見えてない見えてない!』

『“見せパン穿いてるから見えても大丈夫だけど、わざわざ見ないでね!”』

『だから~見てないって!』

『じゃあ今日のドレスはどう? 似合ってる?』

『胸元が零れ落ちそうなドレスだよね!』

『バカ! エッチ!』

『“男はみんな、そういうドレス好きだよ!“』

『知ってる! 男ってホント馬鹿!』

『・・・たまにちょくちょくココに飲みに来ていいかな?』

『いいわよ! 来たら私を指名してね!』

『勿論! 指名するよ。』

『ありがとう! じゃあ、今日は楽しく飲みましょうー!』

『うん!』







 *





・・・その後は、僕はお店に行けば? 必ず彼女を指名するようになった。

彼女に会いたい僕は、ほぼ毎日通うようになる!

彼女も僕が会いに行くと凄く喜んでくれるんだ。

だから僕は調子に乗って、彼女の為に店で一番高いシャンパンを頼む事も。

彼女はそんな僕を見て僕に濃厚なスキンシップをしてくれるんだよ。

僕はそれが嬉しくて、どんどん彼女の為にあまり飲めないお酒も飲むんだ!

彼女の胸が僕の腕にギュッと押し当てられる。

僕は女性慣れしていないから、ドキドキが止まらない!

同じコップを彼女はワザと僕が口を付けたところから飲んだりして、

間接キスも。

ヤラシイ顔で僕を見つめる!

そんな彼女に僕はゾッコンになってく。

今までコツコツ貯めてきた貯金は、あっという間に底をつき。

貯金がなくなると? レ○クやモ○ット、ア○ム、ネットでお金を借りまくり

何事もなく僕はお店に通っている。

でも? あちこちで借りまくっているお金を返済するのは難しく。

”利子を返すだけしか“出来なくなった。

給料が入れば? 直ぐに返済、借りれるだけのお金を借りて足りなければ?

また他の所で一からお金を借りる。

僕の借金はあっという間に、“1000万円以上に一気に膨れ上がった!“

返せないお金は? “親や3つ上の兄、友達、会社の同僚、“

借りれる人なら誰にでも僕はお金を借りた!

”全ては彼女に会いたいが為に、、、!”




・・・でも? 彼女は僕の気持ちを知ってか知らずか?

僕にどんどんお金を使わせる!

そのうち、お店の外でも彼女と会えるようになったのだけど?

僕からお金をむしり取る彼女。



『“あのね? 明日、お母さんが手術するの! 癌を摘出するんだけど?”

保険に入ってなくて、100万円以上いるらしいんだ、門田くん、お金

貸してくれないかな? 今、私お金なくて! お願い、絶対に返すから!

貸してくれる?』

『・・・で、でも、今、お金がないし!』

『”コンビニのATMなら? お金おろせるでしょ?”』

『・・・あぁ、まあ、ううん、』

『ありがとう! 外で待ってるからお願い!』

『わ、分かった、でも? 100万もないよ、30万ぐらいしか、』

『“それでいいよ! 30万円貸して!”』

『・・・後のお金はどうするの?』

『もし良かったら? そのお金も貸してくれると嬉しいな~』

『分かった、明日も会える? 残りの70万円、用意しておくよ。』

『えぇーーーーえええ!? ありがとう! マウ、嬉しい!』

『ううん、僕がマウちゃんの力にこれからもなってあげるよ!』

『門田くんって、中身は凄く男らしいのね! カッコいい!』

『全てはマウちゃんの為だよ。』

『・・・か、門田くん、』

『マウちゃん!』






・・・彼女との出会いは? 

”彼女はサンタクロースのコスプレだった!”

そんな彼女は僕にとって僕だけのサンタクロースだ!

これからも彼女の為に、いつまでも愛を注いでいきたい!

彼女の為なら幾らでも彼女にお金を使える。

彼女に会いたいがために、僕は彼女が働くお店にほぼ毎日行く。

そして想像以上のお金を彼女の為に使い、もう到底返せないほどの

借金を僕は作っていくんだ。

僕の好きな子は、“サンタクロース!”

僕だけのサンタクロース。

彼女を僕だけのモノにしたい!

例え? この先、僕が借金地獄に陥っても僕は彼女の為にお店に通い

続ける事をやめないのだろう。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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……恐いお話です……(-_-;)
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