わたしのかげ
ひとは みんな ひとりぼっち
うまれたときから ずっと
こころの うちがわに かこまれて
みえない かべに ふさがれて
それでも てを のばす
こえを かける
あたたかさを もとめて
だれかに ふれてほしいと ねがう
ことばは ときどき とどく
こころは ときどき つながる
あたたかい ひかりが さしこむ
そのひかりに すくわれる
でも また ひとり
しずかな よるが くる
こころの うちがわに もどる
みえない かべに ふさがれて
さびしさは
いつも そばにいる
おそろしい くらい かげ
でも それは わたしのかげ
わたしを わたしらしくしてくれる かげ
いつか かげと ひとつになれるように
ひかりと かげを だきしめて
あたらしい あさが くるのを まつ