宣戦布告
ついに出てきたモディフィカ。
さっそくモディフィカは
静電気の領域を作り出した。
静電気といってもそこそこ強く
通常の人間では体が思うように動かず、
拘束されてしまうほどのものだった。
それに対してモディフィカは雷に近しいほどの速さで
動き、ドペルの視線のちょっと上に接近し、
ば あ ♪
直後にこう言いつつ
ドペルを天高く蹴り上げようとした。
ドペルはそれを手で受けとめず、
冷静に距離を少し離してから地面を蹴り上げた。
そして蹴った部分を削り
モディフィカに礫として放ったのだ。
ドペルは
電気使うのはさっきの派手な演出で分かった。
リスク無しでいくならこれだろ、、、!
そう考えていたのだ。
ウォルターやバニングも黙ってみてはいられず、
ウォーターカッターや
火山弾をモディフィカの死角から飛ばした。
そしてそれらは
モディフィカに掠りはしたのだ。
だが、、、
仕掛けた三人の攻撃が一度当たった直後、
弾の軌道にある違和感を感じ、
三人とも
コイツ、、、まさか、、、
そう思った。
そしてドペルたちの顔つきを見て察したのか
モディフィカが
あ!
避けたフリはバレちゃったわねぇ、、、
そう、
電気へ状態変化出来るようになったのよぉ、、、♪
そう楽しそうに足元をバチバチ光らせながら言った。
バニングはその態度を見て
舐めてるよね、、、
新技術を見せつける程度には、、、!
少し腹立たしそうに文句を言った。
それに対してウォルターが
腹立つのは分かるけど
あの雷人間にどうダメージ与え、、、
そう言ったその時、
ボ ブ ア ア ッ
バ ジ ャ ア ッ
そんな音がなったと同時、
ウォルターは左、
バニングは右の腕が無くなっていた。
そしてモディフィカが振り向いて
馬鹿にできないわよぉぉぉ、、、?
科学技術は進歩早いんだからぁ。
まあこのコネクション対策武器”ディレイピア”は
だいぶ時間かけちゃったけどぉ、、、。
そう言っていつの間にか手に持っていた
得物を見つめながら笑みを浮かべていた。
バニングはそれを見て
!
炎の出が鈍い、、、!
まさか、コネクションを鈍らせる武器、、、!!?
危機感を持ちつつそう言った。
ウォルターも
電気での妨害に咥え
あの武器も、俊足も対象しろっていうの、、、?
見せたがり過ぎるでしょう、、、!
そう思いつつ改めてモディフィカの方を見た。
一方モディフィカは
あなた達が気を付けたところで
速さが足りないわぁ、、、
そう言ってまた光を足に集中したが、、、
ある事に気づき、驚きながら続けて
ってかあれ!?
あんたら二人以外どこいったのよぉ、、、?
そう言った。
そう、背中をやられたカマイタチ兵も
スィンもドペルもいなかったのだ。
そしてモディフィカの唖然とした様子を見て
その事に気付いたバニングは
ウォルター姉ちゃん、、、!
モヤカチッ!!
からの!
みんなで協力するんだよっ!!!
突然そう言ってきた。
それに対してウォルターは
?、、、!
なるほど、それ良いわね、、、
そう言った。
そして二人が息を合わせ、小さな爆発を作り、
どこかへ消えてしまったのだった。
それに対してモディフィカは
、、、カマイタチらにかました時より
明らかしょぼくなってるわよぉ?
効いてる証拠ねぇ♪
ふふふ、、、しっかしほんとに良いわねぇ。
私の作ったものが奴らを超えるっていうのはぁ、、、
ふふふ、、、ハハハハハハハハァーッ!!!
そう言って高笑いしたその瞬間。
霧が出てきた。
そして小雨も振ってきたのだ。
それに対してモディフィカは
なるほどぉ、、、ウォルター。
水を激しく使えない
今でもそれなら使えるわねぇ、、、
でも、、、それじゃあ足りないわぁ。
そう言って
電気の体とディレイピアを駆使して
雨や霧を薙ぎ払い始めたのだ。
疲れている様子もなかった。
一見すれば何のダメージも与えてないはず。
しかし、彼女は違和感を持った。
何故、バニングは攻撃してこないのぉ、、、?
不意打ちくらいしてくればいいのに。
しかもディレイピアに変な手応えがないって事はぁ。
多分霧や雨は、、、発生させただけで操ってない。
てっきりウォルターが
紛れてやってくると思ったのだけどぉ、、、?
そう考えていたのだ。
しかも数秒もすれば湿度はどんどん高くなっていき、
温度も下がっていき、
霧も水滴を作れるようになっていたのだ。
モディフィカもそれに伴い
やっぱり、、、何か企んでる!!?
この領域内に居続けるのは不味かったのかしらぁ!!
そう言って足に力を溜め、
一気に前方へ飛び、獲物を振り回した。
しかしその行動の末に待っていたのは、、、
ゴ ン !!!
という鈍い音でモディフィカは
思わず尻をつくことになった。
そして尻をついた瞬間。
自分に何が起こったかを理解した。
地面が凍っていた。
いやそれどころか
一瞬で氷に自身が囲まれていたのだ。
一方それを感覚で確認したウォルターは作戦の成功に
ホッとしつつも戦闘への意識は逸らさなかった。
ウォルターは
閉じ込めるのに使った氷は
電気を通しにくいよう作ったわ、、、
でも”にくい”だけで脱出はしてくるはず。
ならあいつが
どうやって出ようとするかが問題ね、、、!
そう思いつつも見守るのだった。
ウォルターの推測通り
モディフィカは、
余裕そうにどこが
一番壁を早く抜けれるか電気を飛ばして調べていた。
モディフィカは
一番近いけど下は駄目ね、、、
なんか張ってるわぁ。
上は、、、一番遠いし、
なら横だけどぉ、、、
みんなでって言ってたから多分囲まれてるのよねぇ。
、、、電気になればほぼノーリスクで叩けるけど
人の形保って
氷壁通りきれるかわかんないから危険だし、
安定なのはこれよねぇ、、、
そう言って拳を握って
凄まじい速度で氷を削り始めた。
モディフィカには余裕があった。
外から急に火球を投げられても
カマイタチ兵の斬撃が飛んできても
掘削しながら状態変化で無効化できるし
普通に避けられもする。
それほど素早さの次元が違ったのだ。
まぁ、電流で行くべきだったとアタシは思うが。
掘削されていくたび落ちていく氷のかけら。
それが積み重なり人並みの高さになった。
そしてその中から、、、
ガラっと音を立てながらアタシが飛んで、
モディフィカの後ろにゲンコツをかませたのだ。
か 、 、 、!
そんなモディフィカの声にならない声がでた。
多分モディフィカは
氷壁の中から近距離をしかけてくるとは思わず、
反応できなかったんだろう。
そのまま倒れるか思われたが、、、
モディフィカは意識の切れを耐えて
地面に手をつけ馬蹴りをしてきた。
モディフィカは
やっと目の前に出てきたわねトオルゥ!!!
バラっバラの氷から人に化けての奇襲ねぇ、、
おかげで感覚がおかしくなってきたわぁ!!!
そう狂気の笑みを浮かべながら言った。
立ち直り、電気の身体強化だけで
猛攻を仕掛けてくるモディフィカ。
このまま続くとアタシは押し負けてただろう。
だが、あいにくアタシには頼りになる戦士がいる。
パチンっ!!!
そう片手で指を鳴らすとドペルが現れ、、、
察知したモディフィカは
えっ、嘘ぉ!!?
そう叫び、電撃を出すも、
ゴリ押しで一発殴られてついに気を失った。
しばらくして、アタシは終わったことを伝えるために
ココンココンコン といった感じで氷壁に音を鳴らし、
ウォルターも
それに応じて氷壁を上から少しずつ解除していった。
するとウォルターがアタシ達の頭上から
やったわね、、、!
トオル!
そう言って嬉しそうに言ってきた。
それに対してアタシは
バニングやウォルターの読みが当たったからさ!
状態変化で脱出してこないっていう読みが!
そう言った。
ドペルも壁を素早く蹴って登り、バニングの元へ行き
すんません!
言葉で言ったらバレそうだから
避難を黙ってやっちゃって、、、!
そう言って謝った。
それに対してバニングも
ぜぇんぜんっいいよ!
そのついでにトオル姉ちゃん呼んでくれたんだから。
むしろ私の方、、、
炎とかが電気通すし、、、
ウォルター姉ちゃんの
邪魔しない為に熱は使えないしで、、、
全く歯も役にも立ってなかったんだけど、、、w
そう言って自身を嘲笑した。
氷の壁が全て水へと変わり、
この騒動の全てが終わった。
そう思ったその時。
バ リ ィ ヂ ヂ ヂ !!!
激しい音が鳴り、周りを明るく照らした。
アタシ達は嫌な予感がし、的中もしてしまった。
信号受け取ったわぁ、、、
あららぁ、、、並行世界の私ぃ?
本番前にやられちゃうなんてぇ、、、
そんなにあいつら強かったのぉ?
そう言ってまた新たなモディフィカが現れたのだ。
そして次の瞬間。
新モディフィカは一気に距離を詰める閃光を使い、
ダウンしたモディフィカを回収してしまった。
続けて新モディフィカが
次は私の友人もたくさん参加する本番だからぁ、、、
楽しみにしといてね♪
そう言って別世界への帰りの穴を作った瞬間
アタシ達が追いつく余裕も与えず、即帰っていった。
正直、この時のアタシ達は助かった。
このまま行かれてたら
守り切ることはとても無理だったと今でも思う。
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
場面が変わって、
エンヒョウは地下帝国にて
皆の者っ!!!
現在ラベンダーエリカや
その他の戦闘集団と協力して
襲撃者を懲らしめている所だ!!!
敵を屈服させるその時まで、
しばらくここで待っていて欲しい!!!
コネクションでそう言って民衆を落ち着かせていた。
演説が終わった後
エンヒョウは休憩用の個室に行き、
あのニ統領め。
アレがバックについたら
戦力的に反論のしようがないではないか。
まったく。
!
、、、というか。
、、、どうして、そしてどっから入ってきた?
そう愚痴を言ってから花瓶の花に話しかけた。
すると呼応するようにそれは変形し、
みるみる人の形となっていった。
そしてその正体はリーファであったのだ。
リーファは
あのあほ科学者のせいで
密会の要望が更に罠だと警戒されると思ったので。
こっちから出向く事にしました。
バリアに関しては二、三分頑張ったらいけましたよ?
そうしっかり返答をした。
それに対してエンヒョウは
帰ってくれ。
なんで知っていたくせにこっちを気にかけなかった。
なんであのババアは来なかった!
あんたは本当に話し合いがしたいのか!?
そうまくしたてた。
それに対してリーファが
まず、私が行かなかったのは
縛りみたいなものがあったからで、
次あいつが来たら出します。
フィジさんが行かなかったのは
修行の邪魔になると言ってたからです。
そして、、、
私は話し合いを切実にしたいと思ってます。
冷静にエンヒョウの目を見つめ、そう言った。
一触即発の見つめ合い。
だがそれを吹っ飛ばす出来事が起きた。
アタシが
スマン、、、!
国には追い返したけど、、、
並行世界の分身とか
仲間を呼んでくるって宣戦布告された、、、
そう報告したのだ。
それに対してエンヒョウは
分かった、、、
今行く。
そう言って通信を切った。
そして
、、、クソがぁ!!!
そう悪態をついたのだった。