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スィン、バレる1

そそくさちゃんは


何でそんな淡々としてんの、、、?


そう言って驚いた。



それに対してドペルは


今の私じゃ

あの人の強さに私の身体が耐えられないからさ。

だからこそ成長を煽ってきたんだと思ってたんだよ。


そう理由を告げた。



そしてドペルは続けて


さて、そろそろ暗くなってきたし、

野宿できるところでも探しに行くかぁ。


そう言ってさっさと何処かに行ってしまった。



そしてドペルが去って

そそくさちゃんとアタシだけになった。



アタシは


自己紹介でもするかい?


そう言った。



それを聞き、

そそくさちゃんも頷いた。



アタシはトオル。

まあ、あの子に取り憑いてる身だよ。

よろしく。


そう言って軽く手をかざした。



それに対してそそくさちゃんも


私の名前は、、、スィン。


そう言って私と同じように手をかざした。



続けてスィンは


トオル、、、

私の能力をすぐに使えたり、

その名を軽がるしく言ってるあたり

本物なんだ、、、

この前本とかで見た。


そう言った。



それに対してアタシは


、、、そんな奴が何で蘇ったかとか気になんないの?


そう言った。



それに対してスィンは


どうせ私の理解を遥かに超えてると思ったから。

今ここにいる。

その事実だけ分かればいいよ。

それよりもこれからどうすればいいの、、、?


そう言ってきた。



それに対してアタシは


取り敢えずアタシ達に着いて行けばいい。

ドペルは守りたいと思ったやつをとことん守るから。

あ、でも体調不良には気を付けなよ?

その時は無理矢理運んで連れて行っちゃうかも。


そう言った。



それを聞いたスィンは


分かった。

、、、ありがとう。

よろしく。


歯切れ悪そうにも嬉しそうに言った。



すると急にドペルが


こっちらもぉー!

よろしくなぁ!!!


そう言ってそこら辺の茂みから

スィンに飛びついてきた。


ただスィンはびっくりしたらしく、

気絶してしまった。



その時アタシは


バッカ!何やってんの、、、


ドペルに目を向け、そう言った。



それに対してドペルは


だってよ、、、

凄い悲しそうだったじゃん。

安心出来る居場所がここしかないって感じでさ。


そう言った。



それに対してアタシは


まあ、そりゃそうだろうけど、、、

この子多分この世界の人間じゃないから。


そう言ってスィンの頭を弄り

ケモ耳を見えるように立たせた。



それを触ってドペルは


私たちと同じく人工的にコネクションを

混ぜられた感じか、、、

事情はどうあれ、

私の手の届く範囲で守るって決めたから守る!

じゃないとスッキリしねーからな、、、


そう言って新たに決意を固めるのだった。


、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、



とある花畑。

フィジシャンは慎重にゆったりと歩き、

最終的に地面に寝そべった。



すると誰かが


トオル様の様子は、、、

どうでした?

フィジシャンさん。


そうフィジシャンに囁いてきた。



それに対してフィジシャンは


あっさり出てきましたよ、、、

もっと早めにしといたら良かった。

というかあなたが出向いたら良かったのでは?


そう言った。



それに対して謎の声は


さっきフォーチュネ国代表には警告しといたので、

国を守るあの人たちは必ず関わることになります。

私は色々いいたい事があるのと

まだ許してないのとで、、、

直接会いにきて欲しいんです。


そう言って気配を消した。



それに対してフィジシャンは


めんどくさくなりましたね、、、

私もあなたも。


そう言って目を閉じたのだった。


、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


さて、アタシ達はついにフォーチュネ国につき、、、

ラベンダーエリカの集団に囲まれていた。



ドペルが


お前ら、、、何のようだよ?

まさかこの子を保護してくれるのかい?


そう立ち止まって言った。



それに対してラベンダーエリカの一人が


王、エンヒョウ様が

あなた達三人に会いたいとおっしゃったのです。


そう言った。


歩くたびに大きく見えるでかい城。

アタシ達はその中に言われるがまま

平然と入っていった。



スィンが


あんたって本当になにもんなのよ、、、!?


そうドペルに耳打ちしてきた。



それを聞いたドペルは


そりゃあ、、、この国に貢献した働きもんだよ?


そう軽く言った。



それに対してスィンは


答えになってな、、、

いや私程度に答える義理もないか、、、


そう言った。


そんなことをしている間にアタシ達は

エンヒョウがいる部屋に辿り着き、対面した。


そしてそのときアタシは驚いた。

バニングとウォルターがエンヒョウの側にいたから。



アタシが


、、、ごめん。


そう言った。



その瞬間、

二人ともがやってきて、



最初に


おいてくなんてぇ、、、酷いよっ。


そんなバニングの声が聞こえた。


アタシはその寂しそうな声に

本当申し訳ないと思った。



もう一つ


あなたが居てくれなかったから

無駄な争いが増えたのよ?

まったく、、、もう、、、!


そんなウォルターの声が聞こえた。



アタシはこの愚痴を聞くのも償いの一つだと思い、

聞き入ることにした。



するとエンヒョウが


、、、色々言いたい事があるだろう。

再会を喜んでおけ。

その間にドペルと、、、スィンとかいう奴。

私と話をしよう。


そう言ったことにより

エンヒョウとドペル、スィンの話し合いが始まった。



まず、エンヒョウが


スィン、お前が

あのフィジシャンに狙われたのは本当か?


そう質問した。



それに対してスィンが


そ、そうだけれど、、、

そ、それが、、、わかんないんですよ、、、!

私ってそんなに警戒されるような存在ですか、、、?


少し思い出したのか、震えながらそう言った。



さらにエンヒョウが


お前はこの国の者ではないよな?

セパレの者か?

なぜ検閲を受けずに入れた?


そう言ってどんどん問い詰めていった。



たじろぐスィン。



それを見かねたドペルはエンヒョウに


警戒や警告なら私に任せとけばいいだろ?

そう、あんな事思い出させてやんなって。

二度と味わいたくないだろうから、、、

てかさ、、、

私たちの所にラベンダーエリカのメンバー来てたか?

少なくとも私は動いてる気配感じなかったんだけど?


そう言って話を逸らした。



それに対してエンヒョウは


、、、つい数時間前、

花壇の花からとある伝言を聞いた。


私は異世界から来た。

五英雄のリーファとヤミィ以外を

島の外に連れてこい、、、

フィジシャンもそれを願っている、、、

ってな。

そのついでに

スィンの事も伝えにきやがったのだ。


そう言った。



それを聞いて

アタシは愚痴を聞くのを止め、


植物使ってきたって事は、、、

それリーファじゃない、、、!?


そう言って驚いた。



それに対してエンヒョウは


ああ、そのせいで先代達がうるさくてたまらん。

偽物や罠の可能性もあるのに。

そしてフィジシャンと繋がっている事も問題だ。

あいつは何考えてるかいつも分からん。

何が起こるか見当もつかないのだがぁ、、、?


そう言って頭を抱えた。



だがすぐエンヒョウは気を取り直し、


とりあえず、、、

私と共に今日は寝て、

明日早くから島の外に一緒に来てもらう。

今日はドペルらが消耗しすぎたからな。


そう言って解散を促した。

 


それを聞いていた皆は解散ムードで

和やかになっていたが



ドペルがいきなり目を見開いて、


みんなっ!!!

伏せろっ!!!


そう叫んだ。



それと同時にアタシ達は即しゃがんだ。

スィンはドペルに無理矢理頭を下げさせられてた。


やってきたのは横方向への一閃。


あの豪華な部屋は天井のない、

吹きさらしの部屋になってしまったのだ。



その中何者かが

真っ二つになった壁の側面からひょこっと顔を出し、


げ!?

私達

カマイタチ兵の奇襲は当たるって言ってたのに、、、

誰も倒せてないじゃん、、、!

なんかスィンもいるし、、、

スィン!!?

おーい!なんでお前がこんな所いんだよー!?


そう言った。



しかもアタシ達はそいつを見て驚いた。

スィンとおんなじ顔をしていたからだ。



エンヒョウは


おい、、、お前ら、、

本当に一体、、、

何つれてきやがったぁぁぁっ!!!


そう言ってブチギレながら氷を放った。



それに対してカマイタチ兵が

空中で躊躇なく大きく右腕を

振りかぶりかけているのが見えた。


この時点でアタシとドペルには分かった。

悪手だ。

このままだとあいつはやられる。


そしてそれを阻止するため動いたのだ。


壁が真っ二つになったという事から

攻撃の正体は何かでの斬撃だという予測はできた。


アタシは先にカマイタチ兵の

振りかぶる前の右手に触れ、

薄く伸ばして斬撃を極限まで

広げようとした。


ドペルは相手の追撃を封じるため、

左肩の関節を折りつつ、

奴を気絶させにいった。


その結果ドペルはうまく行ったのだが、、、

不測の事態で

奴に触れたアタシの指がサッパリ切られていた。



カマイタチ兵が


なんで、、、私たちの技を使って、、、

クソ、、、!

軌道ずらされっ、、、


そう言って意識を無くした。



それを確認したドペルが


トオルッ!

指は回収しといた、、、

今すぐくっつけろ!


そう言って部屋に落ちたアタシに駆け寄った。



それに対してアタシが


、、、顔が似てても

スィンと使い方全く違うわ、、、w


そう言って大の字になって倒れていた。



だが治療に目を向けていたら

いきなりエンヒョウが


おいっ!

また一人現れたぞ!


そう言った。



それを聞いたアタシ達が見たのは

もう一人のカマイタチ兵が謎の裂け目から

ダウンした奴を抱えて

裂け目の中に戻って消えていく所だった。


ドペルがまた空中に飛び上がり

捕まえようとしたものの

裂け目の中からダウンしたカマイタチ兵を

引っ張ってる奴からの斬撃を浴びせられ、

手を離し、回避する他なかった。


そして奴らはその場から去り、

辺りは シィン、、、 と静かになった。



ドペルは


もし量産型ならこれを他の所でやるかもな、、、

量によっては

ラベンダーエリカが抑えられるか怪しくね?


そうアタシに言ってきた。



それに対してアタシは


しかもその問いに積極的に答えてくれそうな、、、

スィンは逃げちゃったしね。


そう返した。



それに対してドペルは


そして、、、

バニ、ウォルさんも少し後に消えたって事は、、、


そう問うてきた。



それに対してアタシは


大丈夫!

殺意はなかったから!?

だいじょぶよ、、、


そう言うしかなかった。

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