蘇った雷
オメーらを護るジジイがいなくなったテメーらに、、、
もう負けやしねーよ!!!
そう言った肉食型の獣人が一人。
そして、、、周りにも同類の大勢の獣人がいた。
そして囲まれているのは草食型の獣人達の村。
それが意味するのは村への侵攻。
支配だった。
怯える草食型の獣人達がほとんど。
だがそこの中から一人。
凛とした態度で現れた獣人がいた。
それは草食型の顔が人に近いタイプ。
後に筆者のアタシから見てわかった違いといえば
ケモ耳が生えていることぐらいだった。
そしてこのタイプはその世界では少ない方であった。
数が減り、貴重さから高価な売買も発生していたほど。
なので、、、
侵攻している肉食型の獣人の一人はそいつを引き寄せ、
まずはコイツを貰っていく!!!
財産をこれ以上取られたくなければ、
降伏する事が一番だぞ!!!
そう言って軍勢と共に草食型の村を去っていった。
しばらくして、、、
例の軍勢は自分たち肉食獣の村に着き、
休息をとっていた。
本当に長かったなー!!
あそこまで粘るなんて、、、
草食獣も舐めていられんなぁw
子供の栄養を摂る為にも、、、
しっかりと絞らないとね。
そんな労いの声が溢れかえった。
しかし、
その中でも連れてこられた草食型の獣人は黙っていた。
故郷を想って泣くわけでもなく、
退屈そうに見ていたのだ。
それを見た監視役の男獣人は
祝いの時は雰囲気に合わせてお前も笑っとけ。
調子を合わせておかないと殺されるぞ?
そう言って草食型の獣人に耳打ちした。
それに対して草食型の獣人は
っ、、、!この世界での初めての気遣いありがとう。
じゃあ、、、大笑いさせていただくわぁ。
そう言ってニヤついた瞬間。
そいつは消えた。
その出来事に驚いた監視役。
あの無口なやつはどこへ行ったのか。
彼がそんな事を考えている間に
他のもう一人の監視役が
カヒュッ
そんな情けない声を出して倒れた。
祝いの宴がぴくりと止まり、
その場にいた肉食型の住人が例の草食型を見た。
そしてそいつは言った。
バレないように殺すチャレンジしっぱあーいっ!!!
でもいいわ、、、
我慢せず大笑いできるもんっ、ねえええっ!!!
アハハハッ!!!
ハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!
そいつが突っ込んできているにも関わらず、
その狂気にまたも止まってしまった肉食型。
それは致命的なミスであった。
周りの者全員がビリビリとした感覚を味わった。
そいつの仕業だった。
その間に頭を潰された者、
体の痺れが人一倍に設定されて苦しみながら死んだ者、
騒ぎで隠れていた弱者も含め多大なる犠牲者が出た。
しばらくして、、、
私の名前は、、、モディって呼べばいいわ。
ちなみにあなた達が戦ってた爺さんを
操って追い返してたのは私。
さて、、、私に従いなさい?
今までもこのスタイルで侵略してたんでしょ?
文句は言えない。
そいつは口角を上げて生き残った住民にそう言った。
だが住民にも怒りと誇りがあったのか、
や、、、め、、、ろ!!!
人型の、、、分際で、、、!!!
そう言ってきた。
ので
そいつは容赦なく住民を黒焦げにして殺した。
そして
さ、、、てと。
貴方は、、、どうする?
ちなみに私は、、、
自分のことを好いてくれる人が好きぃ。
そいつはそう言った。
唯一生き残った元監視役の彼は、、、
え、、、あ、、、はい。
そう言う他なかったのだった。