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僕と君  作者: かな
3/8

それから

それからどのくらいが過ぎたのだろう

もはや結婚なんて諦めきっていた

僕は仕事に生きようと、父の遺した会社で、おじさんから学びながら一心に仕事をした


ただ仕事をしているだけで、あっという間に日々が過ぎていった

何も変わらないようで変わっていく

おじさんはいつの間にか、会長から相談役へと変わった

飼ったときは小さかった猫も大きくなったし、母は少しずつ年老いていった

それでも、変わらず結婚するなら家柄の良い子がいいのだろう


最初は一社員として仕事をしていたが、少しずつポストも上がっていった

社長でこそないものの、重役としてきっとそれなりの仕事を任せて貰えているのだろう

時折、息苦しさを感じることもある

そんなときは決まって海を見に行った

見遥かせるような海じゃない、向こう岸にも都会が広がる海だ

そんな海の方が、自分のことがよく分かるような気がした

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