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僕と君  作者: かな
2/8

彼女

まさかあんなことになるなんて思ってもみなかった

しばらくして家に招くと、母はいつも通り穏やかに接してくれて、付き合っているのだと言っても怒ることもなかった

ただ、そうなの、と笑ってお茶を淹れてくれた


彼女が帰ると、母はいつものように、結婚するなら家柄の良い子にしてねと口にした

僕は思わず、頷いてしまった


もともと縁がなかったのかもしれない

母は、ある程度遊ぶのは良しと思っていたらしい

何度か家に連れてくると、他の子とは遊ばないの? と不思議そうに尋ねてきた

付き合ってるって言ったよね? と聞くと、どうやら幾人かと遊んでいて、そのうちの一人だと思っていたらしい

結婚するなら家柄の良い子にしてね、とまた言うので、僕は少し絶望した


それから、これからおじさんが会いに来るらしいと唐突にのたまった

僕が驚いていると、あなたお父さんの会社で働くそうよ、と

待って、大学は? と思っていると、おじさんが来て色々と説明をしてくれた

インターンとして、会社のことも学んで欲しいと

急にポストにつけるわけにもいかないから、はやいうちから少しずつ下積みを積んでほしいのだそうだ

僕はそれから、大学と会社と、許される限りのバランスで動くこととなった

彼女とは自然消滅した

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