2 私、冒険者になる2(兄視点)
今、俺は普通とは何かそれを考えている。普通、それの概念は人によってさまざまだろう。
例えばだが、俺の普通は【お兄ちゃんは妹が大好き】だが、【妹が好きではないお兄ちゃん】もいる、ということだ。
....自分で考えといてあれだが、この例わかりずらすぎるな。ハハハ
「お兄ちゃん、考え事...?」
「うん!そうだよー!」
「大丈夫...?」
わああああああああああああ??!?!?!.....なんだこの生物は可愛いッッ!!!
心配してくれているのか?全然大丈夫なのに!
「私が...冒険者になりたいって...言ったから?」
「大丈夫だよ!大丈夫!」
「そっか!よかった!」
そう言ってにこっと微笑むリーシャを見て俺は無事に尊死したとさ....めでたしめでたし!
ではない....死んでしまったらもうリーシャには会えないからな!お兄ちゃんは元気です!生きています!
「....リーシャ、仮の話をしよう」
「ん...」
「もしリーシャが見張りの目をかいくぐってお城を出られたとするよ」
「うん....!私...できるよ?」
それは、嘘なのか本当なのか....我が可愛い妹を疑ってるわけではない。だがしかし出られないと思う。もし出られるのであれば、この国の見張りはどうかしてるな...
「じゃあ、そのあとにリーシャが城内で見つからなくなったら大騒ぎになっちゃうよ」
「....考えてなかった...」
そう言って少し落ち込みながらうつむく。
リーシャのやりたいことを否定したいわけではない。
ただ、結構難しいということをわかってもらいたいのと....何より、冒険者をリーシャがするのが心配!!!リーシャの可愛い白い肌に攻撃する魔物がいるだろうか?いたらそいつの頭はだいぶおかしいな。
お兄ちゃんが夜、心配で寝れなくなっちゃう!そして眠くなって、昼寝しちゃう!!
「....!お兄ちゃん」
急に何かを思いついたかのようにリーシャがパっと表情を明るくする。
「私、常にお兄ちゃんの部屋いるから....ご飯の時間までに帰れば.....問題なし!!」
......たしかにそれはそうだなぁ、うん。そうかもしれない。
「じゃあ、お兄ちゃんはもしばれそうになったらうまくごまかせばいいのかな?」
「ん...いいの!...ありがと!」
そう言って目をキラキラさせるリーシャは、
K A W A I I
まあ、これで城にいない間どうするか問題は解決だな。
あとはどうやって城から抜け出すか問題だけだ!
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