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1 私、冒険者になる(兄視点)

「お兄ちゃん、私...冒険者になる」


俺はレイ。18歳。これでも、次期皇帝候補の一人だ。

別になりたいわけでもなりたくないわけでもないが....そんなこと今はどうでもいい。


冒険者になりたいと言ってきたのは妹のリーシャだ。

リーシャは、天使のような金色の髪、茜色の透き通った瞳の14歳の少女だ。

耳より少し高い位置でツインテールにしていて、ヒラヒラとしたしたドレスを着ていることが多い。

うさぎの飾りがつけてあるのカチューシャがお気に入りだそうでいつもつけている。可愛い。


もちろんこリーシャも王家の血筋をひいてるし、次期皇帝候補の一人だ。


そんなリーシャが冒険者になりたいと言い出した....

冒険者を否定するわけではないし、妹がやりたいことを否定するわけでもない。だが王家に生まれたのであれば、なることはない...なれない職業だろう。


だが、俺はお兄ちゃんだ!妹がなりたい職業を全力で応援する以外ないだろう。


「うん!お兄ちゃんは全力で応援するね!!!ある程度方法が決まってるのであれば協力するよ!」


全力で妹に応援していることを伝える。


「.....ありがと」


かわいいッッ!!!!やばい尊い。俺の妹尊い。

まじ天使!リーシャちゃん天使。かわいくて尊いところを細かく説明するときりがないから簡潔にまとめよう。

リーシャとは、かわいくてかわいくて尊いの擬人化したような存在だ。


可愛いだけではない、優しい。とにかく優しい。優しい可愛いお兄ちゃんっ子。

お勉強も頑張る頑張り屋さん。

可愛くて優しくてそこそこ身体能力も高くて成績優秀そして王族。ハイスペックすぎる。誰だリーシャをこの世に生み出した奴。天才すぎるだろ。


でも自分の意志をあまり人に言えないからお兄ちゃんは少し心配です。

だから今日、冒険者になりたいと言ってもらえてお兄ちゃんは嬉しいのですが......それよりも、


なぜ冒険者か気になります。


苦手ではないけど運動は好きじゃなかったはずだ...


「リーシャ、もちろんお兄ちゃんは応援するよ!だけどなんで冒険者になりたくなったのか、教えてくれるかな」


「.....ひみつ」


マジか、気になる。


「...じゃあ、どうやってなるのか教えてくれるかな」


これは結構重要。見張りの目をどうぬけるかとか、城にいない間をどう対処するかとか....


「え?....普通に」


普通、普通....普通ねえー....。リーシャの普通の基準って低いのかな?


「た...たとえばどういうふうにやるのかな」


「....冒険者ギルド、行って。ギルドカードつくる...次にクエストをする。あとは...スキル....!」


スキルと言いながらリーシャの顔が笑顔になる。

今、明らかに喜んだな、スキルがほしいのか?とりあえずリーシャが嬉しいなら理由は何であれお兄ちゃんも嬉しい!!


「そうか....!」


だがしかし、現実はうまくいかないものだ。リーシャが言っている方法は正しいだろう....

だがここは王家。簡単に城を抜け出すことはできない。


それに冒険者になりたいと、皇帝陛下に言っても冒険者になれたとしても護衛はつくだろうし、冒険者のままごとになってしまう。もちろんリーシャがそれでいいなら俺も大賛成だが、リーシャのことだ。そうはしないだろう。


「....どうやってお城を抜け出すのかな?」


少しかがんでリーシャと目線を合わせ、聞いてみる。


「普通に....」


うん!....普通ねえ~、ちょっと(かなり)難しそうだね....








呼んでいただきありがとうございます!


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