1話 終わりと始まり
人には過去に戻ってあの時こうしたら良かった
あの時こうすれば良かったて思う時が絶対にある
この物語は26歳ニートが人生やり直す為に過去に戻る話
俺は鳴海明男!今ニート
闇金、金融機関、友人等に総額300万ほどの借金があり彼女のヒモで生活している
彼女は俺が昔ホストをしていた時の客で風俗、いわゆるソープに務めておりかなりお金を使ってもらってた
ちなみに今もソープで働いている
だからそのおかげで俺は生活に困らないし所得0だから借金も返す気がない
俺は毎日の生活は起きたい時に起きて彼女からおかを貰いパチンコ、競馬、ボート等のギャンブルで毎日過ごしていた
ちょっとギャンブルで勝った時は風俗に行って女を買ったり、違法カジノに行ったりとそれなりに楽しくやってる
そんな毎日に突然終わりがきた
ある日の夜パチンコ帰りにいきなり後ろから
ゴッ!
男A「こいつか?」男B「多分そうすね」
どうやら何か硬いもので頭を殴られたようだ
男A「連れてけ!」男B「分かりました」
そのまま意識がなくなった
そして何処かわからないヤグザの事務所のような場所に連れて行かれたようだ
目の前にはどうみてもヤクザにしか見えないような2人が立っていた
男A「鳴海明男!お前○○金融に借金あって飛んでるよな?」
「いや、えっと…」
ドゴッ!
顔面を殴られた
男A「お前の債権うちで買わして貰ったから!とりあえずお前の事調べたら職もなけりゃいろんな所から金つまんで逃げてるらしいな!」
「はい…」
男A「お前に返済能力ないのわかったからお前の体売るわ!利息も膨れ上がってんのと逃げてたから迷惑料、その他込で800万だ!」
「800万!?」
男A「返せる見込みねーから目玉から耳、臓器全部売らしてもらうわ!」
「…」
男B「兄貴!あの闇医者に連絡つきました!クーラーボックスを多めに持ってきてくれって!」
「あのお金どうにかするんで勘弁して下さい!女が仕事してるんで必ずどうにかするんで!」
男A「もう遅いわ!額が額だしお前に返せる見込みがねー!」
「絶対に払いますから!お願いします」
俺は必死に騒いだが話を聞いてくれそうにない
男B「お前うるさいから黙っとけ」
ゴッ!
灰皿で殴られそのまま意識がなくなった
……………………
「ここは?」
闇医者「あら目が覚めたようだね!」
気づけば手術室みたいな所で俺は体を拘束されている
そして50代ぐらいの医者が目の前にいる
だいたいの状況を思い出してきた
「本気で臓器とかとる気なのか?」
闇医者「このまま寝てりゃ良かったのに麻酔もしないからかなりの激痛だよ?特に目玉とる時とか」
「いやいや冗談でしょ!お金ならどうにかするって言ったし!あのさっきの人達と話させてくれ!」
闇医者「いやもう報酬も貰ったし手短に頼むと言われたからね」
医者はメスやハサミ等の器具を取り出した
闇医者「始めるよ!動かないように!とは言っても無理か!」
医者はにこにこしながら俺の心臓部分にメスを近づけた
「や、やめろ!やめてくれー!」
ドス! スー !ジャキジャキ!
言葉で表せれないほどの激痛だった!そして意識がなくなった
どれくらい時間がたっただろう
5分?10分?
ドス!ドス!グリッ!ジャキ!
気づけば目をくり抜かれ耳を取られてた
わからないが肝臓とか肺とかももうとられてるのか
こうゆう時って走馬灯のようなものが見えるらしいけど見えるも何も身体中の感覚がなくなって目も見えてない
あーあの時こうしてれば、借金なんかしなければ、ギャンブルなんか覚え無かったら、あれもこれも含めてもう一度人生やり直したい
そして全てが終わった
ミーンミーン!
「うっ!セミ?えっここ何処だ?」
周りを見ると何処かの学校の運動場みたいだ
「俺はたしか訳の分からない状況に陥って、手術がどうのこうので、それから…えっ!てかなんで俺生きてるんだ?ここは…」
周りを見ると見覚えのある風景だった!野球のグランド、テニスコート、少し歩けば体育館と校舎があった!
「ここは○○中学!なんで!?」
自分の母校だった!
もう一度色々思い出しながら考えた
ヤクザにさらわれたこと!殴られたこと!刃物が自分の胸に刺さって裂かれたり切られたりしたこと
今でも痛みを覚えている
「これってもしかして漫画とかドラマとかのタイムスリップ?それとも夢?あの世?」
状況が全然整理出来てない状態だ
その時
「明男君」
「えっ?」
目の前には見た事ある女の子がいた!
女の子「木村先生怒ってたよ!遅刻はするし出席日数も足りてないって」
俺は呆然とした!だがこの女の子は確か…
水嶋愛梨!俺が中学の時の同級生だった子だ!
愛梨「ちょっと聞いてる?」
「あ、あぁ!わかった!ちゃんとするよ」
愛梨「えっ!やけに素直だね!いつもは無視か適当な返事なのに!ま、いいや!じゃあね」
愛梨は校舎の方に向かっていった
「とりあえずこおゆう時は年号の確認だな!携帯は何処だ!」
ポケットに手を入れたが携帯が見当たらなかった!
「いや俺中学の時携帯なんて持って無かったな」
「てゆうか俺中学の時どんな人間だったけ!?」
思い出しながら考えてみると
中学の時は1年で煙草、酒を覚え 中学2年の時はバイク、万引き、喧嘩 中学3年の頃は空き巣までやってたなあ
「今俺中学何年だ!いやそれより今何時だ」
時計を見てみると11時30分だから4時間目の授業が始まってる頃だ
「とりあえず今日はフケるか!」
そして校門を出ようとしたその時
「おい!鳴海!どこ行くんや!」
誰かの声が聞こえてきた!
「また授業サボるんか?もう後半年で卒業やのに卒業出来ないぞ!!」
思い出した!こいつは体育の先生で片山だ!何か俺がするとすぐつっかかてくるしバイク乗ってる時車で追い回された事もあったっけ!?今となってはかなり懐かしいな!てか卒業てことは今3年か!
片山「何笑っとんや!すぐ教室もどれ!」
「はい!分かりましたよ」
片山「ん?今日はやけに素直だな!」
俺ってそんなひねくれてたか?そお思いながら教室に戻っていった!だいたいの校舎の場所と教室を思い出しながら3年の教室を見つけ入っていった!
ガラガラガラ
ドアをあけ1つ空いてる席があったから俺はそこに座ってみた!多分ここだろ
「遅刻ですよ!鳴海君」
担任の木村だ!40代の厚化粧したおばさんだ
確かこいつもよく泣かしたな!
「すんません」
山木「ちゃんと授業受けなさいよ!」
今は国語の時間のようで教科書を机の中から探したら漫画と煙草、ライターしか出てこなかった!とりあえず授業が終わるのを待ちながら周りの生徒をみて確認した!
「おっ?あいつは」
1番始めに目に入ったのは男子生徒の黒川だ!こいつは小学校の時からずっと一緒でカツアゲしたり万引きさせたりしてたやつだ!
2番目は水嶋愛梨!こいつも小学校の時から一緒だけど話をするようになったのは中学に入ってからだ
意外にも結構可愛くて付き合いそうになった事あったけど水嶋愛梨が一つ上の先輩に告白されて付き合ってそれから距離おいてたなあ!
でもすぐに別れてたから今なら付き合えるかもな!
いやそんな事より周り確認だ
3番目は柔道部の柴田弘樹
こいつと喧嘩なって絞め技くらって負けたな!その次の日に剣道部の木刀を盗んで後ろから頭カチ割ったっけな!
まあどちらにせよ多分俺にもう1回人生やり直せって事だな!
考えたらチャンスはありつつも童貞捨てたのホストになって客の38歳主婦とホテルで寝たのが初めてだったしそれならまず第1に水嶋愛梨と付き合って童貞捨てる!
第2に不良みたいな事せず普通に学生生活をする
第3に…………いやとりあえずあんな悲惨な人生を送らない!
これで行こう!前向きに
そう決意を固めてるうちに授業が終わり放課後に
キーンコーンカーンコーン
よし水嶋愛梨を遊びにでも誘うか!
「愛梨!」
愛梨「どしたー?」
「遊びに行こうぜ」
愛梨「何行ってんの?部活の最後の大会ちかいでしょ?遊ん出る暇なんてないよ」
「……部活?」
愛梨「今回は勝つってゆってたじゃない!もしかったらデートしてあげる!」
「あ、あぁ!わかったよ!」
愛梨「じゃあね」
「俺部活なんてやってたけ?…」
「あっ思い出した!」
俺は部活が嫌で遊び回ってるうちに体育の片山に無理矢理柔道部入れさされそうになったから適当にボクシングやりたいしこの学校にボクシング部ないじゃんって言ったら今すぐ作ってやるゆわれて無理矢理やらせれたんだった!
しかも2年の時に部員俺1人で片山は柔道部の顧問で体育館でボクシングと柔道2つ見てたな!
そんで俺2年の大会の時にろくに練習もせず試合に出て1R27秒KO負けだったんだ!それが悔しくて少し練習頑張ったっけな
まあ愛梨とのデートがかかってるしやってやるか
俺は煙草もやめ真面目に1ヶ月だけど練習を必死にした!まだ体は煙草を吸ってるといっても中学生の体だし全然タイムスリップする前よりは動ける
そして月日が流れ大会当日
片山「鳴海頑張れよ!たった1ヶ月だけどお前は必死に練習した!やれる」
「やってやるよ!童貞がかかってるんだから!」
片山「なんか言ったか?」
「なんでもないすよ!1RKO勝ちだ」
そして試合が始まった!
カーン
「…………………………………あれ?」
周りを見ると医務室のようだ!
タイムスリップをした時の場所に似てる!まさか!
「大丈夫ですか?」
目の前にはメガネをかけ白衣をきた男の人がいた
「どうなったんすか?俺」
その時
片山「おお!目が覚めたか!心配したぞ」
「全然覚えてないんすけど」
片山「お前1R始まってすぐ相手に殴りに行ったらそのままカウンターでノックアウトだ!去年よりも早かったぞ」
「まじか…」
片山「でもこれも経験だ!先生は柔道部の試合があるから先に行くぞ!ゆっくりしとけ」
そう行って片山は病室を出た
「負けたのか」
ガラガラガラ
愛梨「大丈夫?さっき片山先生から聞いたよ」
愛梨は泣きそうな顔をしてた
「ごめん!約束守れなかった」
愛梨「そんな事いいよ!鳴海君が無事で良かった」
「てか愛梨の部活の大会は?」
愛梨「ながらいってんの?私は帰宅部だからそんなのないよ!内緒で鳴海君の試合見に行ってたんだよ!」
「まじで?かっこ悪い姿みせて悪かったな!」
愛梨「うん!かっこ悪かった」
「おい」
愛梨「冗談だって」
「くそ!デートが」
愛梨「いいよ!」
「ん?」
愛梨「勝てなかったけど変わりに慰めてことでデートしてあげる!」
「まじで?いつにする?」
愛梨「来週の日曜日ならいけるよ」
「わかった!約束な」
愛梨「わかったよ」
そして俺も少しずつ状況を判断しながら学生生活に戻って行った!
日曜日
愛梨「おはよー」
「おはよー」
近くの公園で待ち合わせして合流した
この頃は田舎だったしみんな携帯なんて持ってなかったもんな
今の時代はスマホやiPhoneだからこの時代はガラケーが主流だし俺が中学の時は家電で遊ぶ約束とかしてたからなあ
「どこ行く?」
愛梨「みたい映画があるんだ」
「じゃ街の方に行こか」
俺と愛梨はバスに乗り2人で街に向かって行った
田舎だったから交通機関がバスしかなかったな
電車もなかったし
俺達は街に着いて映画館に向かって行った
こうして今生きてる事が不思議だしなんで中学生に戻ったのかもわからない
イオンなんてないしコンビニの数もそんなにない
パチンコ屋も古臭い台ばかりだし本当ににタイムスリップしたんだなあ
「着いたよ」
愛梨「うんこれずっと見たかったんだ!楽しみ」
2人は映画館に入りしばらくすると映画が始まった
ラブストーリー系の話だ
正直全然面白くないが愛梨が楽しそうなので良かった
映画が始まってすぐ俺は思った
どうやってセックスに持ち込もうか
この後どうするか
てか中学生だから門限あるんだろな
よくよく考えたら中身はいい歳の青年
普通に考えれば犯罪だし
だけど欲望を抑えられない
無理矢理犯すのはまずいしなあ
雰囲気に持っててやるしかないか
とりあえず映画が終わってから考えよう