夕陽
怠惰な生活は
確かに素晴らしい
でも
夕方になると
腹の底がゾワゾワするような
感覚に襲われる
こんなんじゃ駄目だって。
このままじゃ駄目だって。
そう言うように。
それはまだ
子供のままでいる
自分に対する
焦りや怒り
なのかもしれない
1人での暮らしは
確かに素晴らしい
それは
迷いようも無く
確かな事だろう
でもどこか不安で
寂しくて
怖くって。
見渡す限りあかの他人で
そこには
包み込むような愛は無く
許してくれる者も無い。
それは自由に対する
代償のように
自分に重くのしかかる
夕方特有の空の色は
とても温かで
凄く懐かしい
子供の頃に感じた事を
鮮明に思い出させる
その色は
今見上げると
少し残酷な気がした