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治療師の弟子  作者: 鈴木あきら
第1章 新しい人生
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第16話 回復魔法とスキル

カランカラン


「戻ったかい。それで、試合の方はどうだった?」


薬屋に入った俺達にミゼルは尋ねる。

それに対してカイルは眉間に皺を作り


「……負けた。」


と言う。ノクターンに居る時や帰り道では見せなかった……ノクターンでは色々あってその暇さえなかった様だが、それでも帰り道では見せなかった悔しい表情を浮かべる。


「「必殺技だっ!」って言ってたスキルも通じなかったのか?まぁ、アルもスキルぐらい持っていそうだしのぉ。」

「……アルにスキルで吹っ飛ばされた。」

「それはまた……その歳の割に良いスキルを持っている様じゃ。“怪力”や“身体強化”辺りのスキルか。お前も今以上に鍛えないと、差が離れるばかりじゃぞ?」

「んな事分かってる。」


まぁ、俺が持っているスキルに関しては、試合で初めて知った物ばかりだったけどな。

これからスキルを何度も使い、レベルを上げないとな。

それ以前に、スキルのレベル上げはこれで大丈夫なのか?

何度も使っていたスキル、“全知”はレベルが2に成っていたが…

二人に聞いてみるか。


「スキルのレベルって、どうやってあがるんですか?」

「ただ単に使い続ければ良いのじゃ。」

「俺は少し前に獲得したばかりだから、まだレベルは1だけどな。」

「少し前って、スキルってそんなに直ぐ獲得出来る物なんですか?」

「スキルは、其の者が繰り返し行った事によって獲得する技能じゃ。其々、人は様々な事を行っておる。農業の勤しむ者、商業を営む者、お主らの様に武術を学ぶ者、等な。故に其れによって得る技能、スキルも数多くの種類が在るのじゃ。変わり者と呼ばれる者の中には、その行い故か誰にも知られていないスキル、ユニークスキルを獲得する者もおる。つまりな、何度も繰り返し行えば、それに因んだスキルを得ることが出来る。或いは、周りの者が行わない事を行えば、ユニークスキルも獲得出来るという事じゃな。」


つまり何かしら繰り返せば、それに因んだスキルを獲得することが出来ると言う事だな。

ユニークスキルは……俺が獲得している物は生まれた時から持っていた物が殆どだが、そう言った物以外は普通、人々が行わない事に挑戦すると獲得出来る様だ。


「なるほど…ありがとうございます。参考になりました。」

「なぁに、大した事じゃない。何か知りたい事が有れば、また質問しに来れば良い。カイル、お前もアルの様に少しでも知識を身に付けたらどうじゃ。」

「ありがとうございます!」

「分かってる。」


カイルは其の儘店の奥に入って行った。

手伝いの為の準備でもするのだろうか。

ではカイルが戻って来る前に、俺の用事を済ませておくか。


「……早速ですが、さっき習っていた魔法で聞きたい事があって。」

「ほう?どんな事じゃ。」

「えっと、解毒って出来るのかなって思って…」

「出来るぞ?」


ミゼルがカウンターの上に有る、先程俺が直したと思われる紙を取り出す。

そして、ポタポタと万年筆に使われるインクを垂らす。

…何をやっているんだ?

その紙をミゼルは俺に差し出す。


「ほれ、これを抜き出して白い紙に戻してみろ。」

「…分かりました。」


インクを紙の繊維から吸い取るイメージをして、紙に魔力を込める。

すると、紙から黒い液体が抽出されて行く。


「出来たじゃろ?この紙を人として、インクを毒とすれば良いだけじゃ。」


成る程、思っていたより簡単な様だ。

これで毒耐性スキルを身に付けることが出来る。


「なるほど…ありがとうございます。」

「勉強熱心なのは結構じゃが、何故解毒方法なんて知りたかったんじゃ?」

「いくら傷を治せても、毒とかの状態異常が起こって体力が減ったら、結果的に死んじゃうなって思って。」

「確かにそうじのぉ。」


用事も済んだことだし、そろそろお暇するか。

カイルは…まだ店の奥にいる様だな。


「それじゃあ、これで失礼します。カイルに、今日の試合では色々と学ぶことが出来たのでありがとうって伝えておいてください。」

「ああ、伝えとくよ。」

「それでは、また。」


カランカラン


薬屋を出た俺は家に向かう。

勿論、暗くなってきた為寄り道はしない。

帰って直ぐに怒られるのは嫌だからな。


ーーー家に到着した俺はスキルの検証を家の前、アトリーと試合を行った場所で行う。

“ステータスオープン”



名前 : アルファルド・ラティフ

種族 : 人間 (クウォーターエルフ)

性別 : 男

年齢 : 5歳

レベル : 1


HP : 2730/2743

MP  : 3905/3920

SP  : 2240/2244


物理攻撃力 : 625

物理防御力 : 762

魔法攻撃力 : 836

魔法防御力 : 964

命中力 : 578

俊敏性 : 891

運勢 : 663


スキル獲得時アナウンス (OFF)


スキル

浮遊 : 1/10 Lv

身体強化 : 1/10 Lv


常時発動スキル

回復量増加 : 1/10 Lv

感覚麻痺 : 2/10 Lv

二重思考 : 2/10 Lv


ユニークスキル

全適性

成長補正

全知 : 2/10

星霊術 : 1/10 Lv


称号

転生者

??遣い


……スキルの検証以前に変な所があるな。

種族の欄の、人間 (クウォーターエルフ)って何だ?

まぁ、俺の親のどっちかがハーフエルフって言うことなんだろうが。

どっちなんだろうか。

前世の俺がゲームで見たエルフは美男美女ばかりで、華奢な弓の使い手が多かった。

もし本当にそうであれば、やはりシャウラがハーフエルフって事に成るのか。

……後で聞いてみるしかないな。


スキルに関して、まずスキル獲得時アナウンスだが、これは其の名の通り獲得時に脳内でアナウンスが流れるのであろう。

しかしOFFに成っている為、ONにする必要があるな。


スキルは全部で3種類で9つあるな。

浮遊は力魔法、身体強化は身体強化魔法によって獲得したスキルだろう。


常時発動スキルに関して二重思考は人と、特に大人と話す際に猫を被る事が多い為、それによって獲得したのだろうが、他二つはよく分からない。

回復量増加と感覚麻痺。

前者はアトリーとの試合の産物だろうから良いとして、後者は何だ?

あまり宜しくないスキルだと思うのだが。

こんなのを持ってたら、例えば毒を持つ虫等に刺されても気付きにくくなるじゃないか。

まぁ、怪我しても怯まなくなるだろうが。

一体何故こんなスキルを獲得したのだろうか。

そんなに感覚が麻痺する程の傷を負った事は無いはずだが。

…………もしかして、あれか?

魔力が枯渇した際の酔いか?

まるでジェットコースターに乗った際の酔いを凝縮した様な、あれか?

まぁ確かに、俺の様に乳幼児の時期に魔力を枯渇させる者はいないだろうが。

しかしこれ以外原因が思いつかないな。

…変な事をやっていると変なスキルを獲得してしまう。これは今後注意が必要だな。


ユニークスキル、“全知”と“星霊術”は元々俺が持っていた物で、その他二つは称号の“転生者”によって獲得出来たものだろう。

他にはーーーー


「あれ?アル、どうしたの?一人でボ〜ッとしてさ。早く家に入ろうよ、もう外暗いし〜」


うおっ⁉︎

…何だハマルか、心臓に悪いな。

スキルの検証はハマルの目もあるし、続けれそうに無いな。

また時間があれば検証するか。

“ステータスクローズ”


「何でもなーい。ただボーッとしてただけー。」


そう言いながらハマルの元へ走って行く。

其の儘俺は、ハマルと二人で料理の美味そうな香りがする家に入って行った。


次回更新日は9月23日です。

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