表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チュートリアルと思ったらチートリアルだった件  作者: へたまろ
第1章:チュートリアルダンジョン

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/137

第18話:取りあえず、探索しよう……

「やべー……マジで、牛男より強い奴居ないし……」


 素手で、いまひたすらダンジョンを上に向かって登っている。

 というか、一度行った場所にはクリスタル転移で行けるようになるらしいので、行ける場所を増やす為に走り回っているが、牛男の部屋の先にある部屋に居た蛇の化け物を素手で粉砕してしまった時は唖然とした。

 こう、蛇の頭に向かって思いっきりパンチを打っただけなのに、蛇が凄く驚いた顔をしていたことしか記憶にない。

 というか、爆散する直前に目があったから、ちょっとだけ罪悪感。


 その先からは雑魚モンスターっぽいのが、うじゃうじゃ居たけど走りながら弾き飛ばしたり蹴り飛ばすだけで壁のシミになってたりする。

 流石チュートリアルダンジョン。

 とはいえ、これはいくらなんでも弱すぎる気がする。

 このゲームの製作者に感想を求められたら、敵を徐々に弱くするというのは新しい発想だけど、面白くないことが判明したと伝えてやろう。


 セーブポイントの話ではここは80階層から成り立っているらしく、その最下層の隠し部屋からいけるのが俺の部屋らしい。

 基本的に牛男がやられるという想定は無かったみたいだ。

 俺もちゃんと魔改造が済んでたら、牛男より強い状態だったらしいけど……今も強いですよ?


 ちなみにセーブポイントを使って回復した場合は、超回復による強化らしい。

 お陰で、地味に筋肉がムキムキだ。

 死んで復活した場合は、死因に対して対策を施す地味な進化も加えられているらしい。 

 だけど、完成した人という生物の要素が、表面に全面的に押し出されているため魔族みたいに見た目まで進化しないらしい。

 具体的には死角からの攻撃で倒されたら、目が増えるとか。

 空中を飛ぶ敵からの攻撃で殺されたら、羽が生えたり、空に向かって酸弾を飛ばせるような器官が出来たりとか……

 うん、そこは改造の途中で天に召されてくれたダンジョーンに感謝だな。

 魔力が空っぽだから、色々と出来るみたいで張り切って全力で俺の身体に魔力を注いで内面からゆっくり魔族化を施してたら脳の血管がプッツンいったらしい。

 間抜けだ。

 このストーリー考えてたやつは、たぶんβ版のテストの期限がいっぱいいっぱい過ぎて頭がおかしくなったんだな。

 デスマ故のイカれた発想だ。

 作り込みのエグイ部分と雑な部分の落差が激しすぎて、ある意味面白い……事は無かったけど。


「いま、何階層だ?」

『自分で数えてくださいよ。42階層です』


 大分上がってきたようだ。

 ちなみに今体内にあるセーブクリスタルの欠片は、胸では無く手首に移動している。

 胸にメッセージが現れても読めないからな。

 さらに手首にある事で、ステータスもすぐに確認できるようになった。

 マジ、ふざけんな!

 場所が移動出来るなんて、最初に教えろ!

 そもそも、胸からどうやってコミュニケーションを取るつもりだったのか?


 この辺りから、ゲームで見た事あるような魔物をちょいちょい見かけるようになった。

 うん、ゲームらしくなってきた。

 禍々しい装備で完全武装したオーガの集団を、素手で殴り飛ばしながら進む。

 しかし進んでいくにつれて装備が貧相になっていく敵とか。

 挙句に退化までしていく魔物も居るし、このゲーム作ったやつマジで頭の作りが悪い方向でおかしいわ。

 これ、チュートリアル終わるころには殆どの敵が雑魚になるんじゃ……

 いや、もしかしたら外に出たらステータス初期化もありえる。

 もしくは、外の敵が同じ外装のキャラで桁違いに強いとか?

 牛男より強いスライムとか、マジで笑えん。


『あっ……人が居ます』

「はあ?自称高難易度新規ダンジョンじゃ無かったのか?」

『偶然入り口を発見して、うっかり転移の罠を踏んでしまったようですね』

「ちなみにここは?」

『いい加減自分で数えてください。24階層です』


 五月蠅い部下だ。

 まあ、喋って無いけど。

 というか、ようやくイベント来たか?


「どこに居る?」

『ええ?どうせ、アシッドスライムに殺されるので、わざわざ殺しにいかなくても』

「あほ、助けに行くんだよ」

『この世界の人はダンジョンの敵ですよ?』


 俺の言葉に対して、セーブポイントが何か言ってくるが知るか。

 俺は半分人だから、人を助けても良いだろう。


『厄介事の匂いしかしませんけど?』

「いざとなったら、死んでやり直せばいいだろ?」

『考え方が相変わらず変態ですね』


 五月蠅い!

 本当に誰だよ、サポーターの性格こんなのにしたの。

 取りあえず助けても、殺してもなんらかのフラグが立つだろうし、取りあえず1回目は助ける方向で……

 だって、そろそろ人と会話したいもん。

 というか、人が恋しいし。


――――――

レベル:721

名前:ヨシキ・クラタ

スキル

初級スキル

罠探知レベル:20

格闘レベル:20


中級スキル

武術レベル:20

槍術レベル:7

剣盾術レベル:4

棍術レベル:2

罠回避レベル:20

従魔使役レベル:10


上級スキル

状態異常無効レベル:7(飢餓、毒、窒息、恐怖、威圧、溶解、石化)

痛覚調整

物理攻撃無効レベル:12

4属性吸収レベル:5(炎熱、雷電、風刃、冷気)

クラタ近接流格闘術:開祖

クラタ一刀流:開祖

クラタ二刀流:開祖

罠無効レベル:20


特殊スキル

罠操作

従魔召喚

収納

帰還


ステータス

STR:S ←UP

VIT:A

AGI:SS+

DEX:B

INT:C-

MND:SS

LUK:F


総合評価:Sランク生命体

――――――

次回は18時を予定しております。

ブクマ、評価、感想お待ちしております (シ_ _)シ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ