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チュートリアルと思ったらチートリアルだった件  作者: へたまろ
第6章:動き出す世界

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第13話:天使の軍勢

 あっという間に10日が過ぎた。

 けど、まだ侵攻してくる気配がない。


「神の時間間隔は、人のそれとはズレてますからね。ウチナータイム的なあれですよ」

「あー、聞いた事ある。っていうか、今日に合わせてかなり頑張ったんだけど?」


 頑張ったのはカタログショッピングだけどね。

 150階層より深くはしてないけど、色々な階層をさらに弄りまくった。

 10階層までのスライムエリアは罠をさらに強化しといた。

 全階層の天井スライムの質量も増やしたし。

 さらに言うと、地面は床と同化できるスライムにしてあったり。


 20階層からは、長い通路からの円形闘技場からの長い通路にしたし。

 ちなみに闘技場の周りは崖。

 実は飛び込んだら次の階層の円形闘技場に転移出来る。

 太郎達の移動用に用意した。

 

 まさか、自分から崖に飛び込む侵入者は居ないと思うし。

 太郎達にはくれぐれも、敵をリングアウトさせないように伝えてある。


 他にも色々。

 でも来ないものはしょうがない。

 暇だ。


――――――

 そこからさらに3日経ってから、ようやく敵が現れた。

 天使の軍団だった。

 率いているのはヘパイトスさんって人。

 名前は知ってる。

 なんかの本で見た。

 

「意外とまともな本も読まれてたのですね」

「いや、漫画でそう言った話がある的な感じ。何した人かは知らない」


 思いっきりクロノに溜息を吐かれた。

 良いじゃん別に。

 名前知ってただけでも優秀でしょ?


「鍛冶の神ですよ、ただ見た目が醜くて足も悪いですから母親からは嫌われてるみたいですね」

「何それ、酷い」


 クロノに聞いたら、本当に酷かった。

 海に放り投げたお母さん。

 ユーノーさんだった。

 彼女、女と子供の守護者って聞いたけど?

 自分の子供にそんな事したの?

 ロキといいユーノーさんと良い、神様って碌な奴居ないな。


 この子も大概だったけど。

 お父さんが娘を産むという珍事に置いて、お父さんが痛いから頭割ってと言われて普通に自作の斧で叩き割ったらしい。

 そして、割れた頭から生まれたのがアテナさんだって。

 神様って怖い……

 日本なら頭姫か?

 だって、桃を割って生まれたのが桃太郎なら、頭を割って生まれてのは頭姫になりそう。


 頭から生まれた頭姫……

 流石にダサいか。


 そのヘパイトスさんが全身自作武具フル装備で、天使を率いて俺のダンジョンに現れた。

 うん、なんかお母さんに良い所を見せて褒めて貰いたいらしい。

 個人的に、ここで手柄を立てさせてあげたいけど……なんかゴメン。


 天使軍40人が全員侵入したところで、天井スライムが降って来て阿鼻叫喚。

 空飛んで移動すれば罠も平気。

 俺って賢い! とかって思ってたんだろうね。

 天使に抱きかかえられて、空を移動してたヘパイトスさんが天井が落ちて来たのを見て唖然としてたから。

 そして、全員が見事に巻き込まれてた。

 しかも床と同化したスライムと天井スライムに挟まれてスライムの中に天使が埋まってる状態。

 物凄くシュールな光景だ。


 スライム状の球体の中でベッピンさんと、イケメンがヌルヌル状態。

 イケメンを見なかったことにしたらちょっと興奮する。


「変態ですね」

「大丈夫、神様にはもっと変態がいっぱい居た!」


 上を見ると神様にいっぱいいるから、この程度は普通だと思える。

 流石に可哀想。

 あー、スライムさん達? そのくらいにして解放したげて?

 1階層で神の軍勢全滅は流石に……


 スライム達が素直に俺の言う事を聞いて、天井と地面に戻って行く。

 よし頑張れ。

 全員が安堵の表情を浮かべている。


 天使がスライムで服がヌルヌルになってて色々と透けてて目のやり場に困る。

 どの娘を集中して見たら良いんだ!


「流石に引きます」

「石ころにはこの浪漫が分からないか……」


 そして2階層。

 普通にスライムの中でもがいてる天使40人とヘパイトスさん。

 学習しろよ!

 天井スライムだって。

 1階層と同じことが、2階層で起こるとは思わなかった?


 まあ良い。

 取りあえず、解放したげて。

 おお!

 スライムの粘液を吸った服が重みでズレ落ちて、天使達のセクシー度がぐんと上がってる。

 うんうん、意外とチッパイが多いけど……ああ、女の子級に可愛い男性天使も居るのね。

 股間に目をやったら、付いてたら駄目なやつが付いてた。


 勿論チッパイ女天使もいるけど。

 さすがに見分けがつかないレベルの美形男子も多いから、ある程度胸が膨らんでる娘に視線を集中しよう。

 あれ?

 クロノさん?

 セーブポイントのダンジョン内監視機能にノイズが走ってますけど?

 故障ですか?


 ……馬鹿なの?

 天使って、馬鹿なの?

 3階層でスライムの中を泳ぐ天使とヘパイトスさんを見て流石に頭を抱えた。

 流石に3度目は無いだろうって、あったからお前らそんな状態になってるんだろ!

 前合わせの白装束が完全に粘液を吸った生地の重みに負けて……ありがとうございます! 本当に!

 腰布から下も太ももにピッタリくっついてて、もう着てる意味ないじゃん的な。

 スライムには臨時ボーナス確定だな!


「出来る事なら、今すぐマスターを変更してもらいたい」

「ふふふ、俺の事大好きなくせに」


 クロノの声から感情が消えたけど、そんな事は関係ない。

 いまはこの、超絶セクシー祭りに集中しないと。


 仕方が無いので、4階層のスライムには大人しくさせておいた。

 恐る恐る進みつつも、無事4階層を抜けた時の女性天使のどや顔にはちょっと萌えた。

 ヘパイトスさん?

 なんか憔悴しきってるね。

 

 そりゃ天井からスライムが降って来る度に、真っ先に地面に落とされたらそうなるか。


――――――

「天使か……相手にとって不足なし!」

「いやいや、ゴブリン如きにそんな事言われても」


 11階層で太郎が、剣を手にニヤリと笑う。

 それに対して呆れた表情のヘパイトスさん。

 次の瞬間、目にもとまらぬ連続突きで鎧を全て吹き飛ばされてた。

 

 ギャー!

 こいつ、鎧の下に(ふんどし)しか付けて無かった。

 

 女性陣に目を向けて、取りあえずすり減らされた精神を回復させる。

 眼福眼福。


「なんだ、このゴブリンは!」

「剣が得意なだけのただのゴブリンさ……」


 そう言って、斬撃を飛ばす太郎。

 うん、斬撃って飛ぶんだね?

 知ってた。

 

 次々と宙に浮かぶ天使の翼が斬り飛ばされていく。 


「ギャー――!」

「ただのゴブリンって、嘘だろ!」

「なんで、ゴブリン如きに翼が!」


 あっ!

 アホ!

 翼を切られた天使数名が崖の下に落ちていった。


「あーーーー!」


 太郎が慌てて追いかける。


「ん?」

「なんだあいつ」

「自分から崖に落ちてったぞ!」

「チャンスだ! 進め進め!」


――――――

「良く来たな」

「なんでまた居るの?」

「しかも、背後で倒れてるのさっき落ちてった連中じゃない?」

「どういう事?」

「もう帰りたい」


 22階層で装備強化された太郎を見た天使たちがゲンナリしてた。

 うん、これ俺要る?




どうしてこうなった……

少年漫画よろしくバリバリの戦闘に進むはずが。

クラタに超絶無双させるはずが……

ダンジョンが凶悪すぎます。

誰か、助けて下さい!


それはそうと、ブクマ8000越えたと職場で一人で内心はしゃいでいたら、2万ポイントも達成してましたw

帰った時が19991ptだったので、誰か、ポイントくださいと思って風呂から上がったら達成してました。

本当に有難うございますm(__)m。


これからもよろしくお願いしますm(__)m

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