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チュートリアルと思ったらチートリアルだった件  作者: へたまろ
第1章:チュートリアルダンジョン

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第10話:誰もなにも教えてくれないので出来る事をしよう

説明回は15話辺りに挟む予定です。

 取りあえず、驚愕の事実が発覚した。

 スマホを何気に開いてみたら、8時21分だった……

 どういうこと?

 壊れた?

 違う……この世界自体が時が止まってた。

 なんで、誰も説明してくれないの?


「クーン?」

「はっはっはっ、心配するなファング! 何かあったら死ねば良いんだぞ?」

「ワンッワンッ!」


 おお!

 死ぬなと言ってくれてるみたいだ。

 でも大丈夫、死んでもここからやり直しだからね。

 という事で、ここがチュートリアル……初心者の館だからゲームのプレイ時間にカウントされないと無理矢理自分を納得させる。

 今出来る事は、ここで鍛えられるだけ鍛えて先に進んでいくだけだけど。

 チラリと横を見る。


「はあ……」


 ファングがここに居るから、レベル上げは一旦ストップだな。

 でも、もしかしたらファングが居た部屋の先には他の魔物?が居るかもしれないし。


「よしっ! ここには食料が無いから、取りあえず死んでくるわ!」

「ワワッワン?」


 ファングがメッチャ焦ってるが、取り敢えず部屋に放置して電撃の罠や毒ガスの罠、かまいたち? 風の刃の罠などここらへんのバラエティ豊かな罠を踏みまくる。

 たまに死につつ、色んな罠を試しまくる。

 死ぬたびに色々とステータスも伸びてるし、ゲームの世界じゃまだまだかもしれないが、身体能力は人類未踏の境地に達しているだろう。

 ただ、周りに比べるべく対象が居ないのが残念。

 ファングも圧倒してた身体能力にさらに磨きが掛かってるからね。

 これは期待できるかも。

 もしかしなくてもファングは火を吹くだけの、初級の敵だって事だな!

 うん。

 ゴブリンやスライムが居ないけど、たぶん同等だろう。


「よーし、今度は罠全種類喰らってから、強酸の張ってある穴に落ちよう! 酸耐性と窒息耐性両方上げれるし! 何気に、こう全身の汚れも溶けてる気がしてくるし」


 という事で罠無効を切ってから、片っ端から罠を踏みまくる。

 途中の落とし穴では、落ちた瞬間に壁を蹴って三角飛びでゆっくり落ちてみたりする。

 これもトレーニングだ!

 登る時は手の力だけを使って、籠手の爪を引っ搔けて登る。


「あっ!」


 あまりにゆっくり登ってたら、急に蓋が閉まって暗闇になった。

 うそーん。

 取りあえず上まで登り切った後で左手の籠手の爪を壁に引っ掛けて、右手で殴りまくるがビクともしない。

 うん、もうちょっと打撃を鍛えるべきだったわ……


「ワン! ワン!」


 おお、天井というか蓋というか床というか……

 とにかく上からファングの声が聞こえてくる。


「ああ、すまん! ドジったから待ってて! たぶん体感2週間くらいで死ぬから」

「ワワウッ?」


 メッチャ焦ってるけど、こればっかりはどうしょうもないだろう。

 そんな事を思ってたら、天井が思いっきり開いて頭をぶつけて落下した。


「イテテ」


 いや、全く痛くないんだけど条件反射で出ちゃうよね?


「クーン?」


 見ると上からファングが覗いている。


「おお、罠を作動させてくれたのか?」

 

 賢いぞファング!

 急いで壁を駆け上がって、間一髪天井が閉まる前に飛び出す。

 そして空中で3回転と2回ひねりを加えて着地。

 カチッ!

 そして両脇の壁から毒の煙が吹き付けてくる。

 スモーク的演出ですよ!

 だって、毒耐性しっかりとってますから!


「10点!」

「ワンッ!」


 ファングが目を輝かせて褒めるように吠えてくれた。

 次からは慎重に死のう。


「ワンッ!」


 怒られた。

 から、ファングを部屋に置いてから硫酸の海に飛び込んだ。

 なんとなく温泉気分?


―――――― 

レベル:135

名前:ヨシキ・クラタ

スキル

初級スキル

風刃耐性レベル:10←NEW

窒息耐性レベル:5←NEW


中級スキル

電撃無効レベル:7←NEW

風刃無効レベル:1←NEW



特殊スキル

罠操作←NEW

――――――

 罠操作ってなんぞ?

 と思ったら、認知した罠に意識を向けると、その罠が操作できることが分かった。

 おお、すげーチート。

 というか、ステータス見れないけど武器は爪で罠に対するこのスキル。

 あれだな、俺はたぶんシーフ系の職業なんだろうね……

 ああ、これ主人公になれないパターンだ。

 つっても、ネトゲでロールプレイかますようなタイプじゃないから、関係無いけどね。

 よしっ、取りあえず人に出会う事があったら、俺は盗賊王になるとでも言っとくか。



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