刺青の女と入れ替わった男
江戸のある所に彫松という若い刺青師の腕利きがあった。
彫松の腕は天下一だと博徒や鳶の者、駕籠かきなどが彼の腕を見込んで彫ってもらうのだ。
題材は水滸伝や武者絵のほか、龍虎や桜花などが多い。
彼自身は昔浮世絵師を渡世していたが、刺青師に堕落してしまったのである。
当時、刺青は現代で言うおしゃれのひとつとして扱われていた。
駕籠かきはふんどし一丁だから余計刺青が映えるのである。むしろ肌を露出している職業は刺青をしてないと恥ずかしいくらいだそうだ。
それに11代将軍、徳川家斉の時代に入れ墨が流行していたのもあった。
時々、両国などでは刺青会が催しされ、競い合うくらいであった。
さて彫松の元に一人の男がやってきた。年齢は二十を越したと思われる。
それというものこの男は年の割に老けて見えるのだ。無精ひげを生やし、月代もぽつぽつと雑草が出ている始末だ。
それにきょろきょろと人と目を合わせようとしないのである。
男は熊三と名乗った。確かに体格だけなら熊に見えなくもない。
しかし挙動不審の様はどこかウサギを連想するものがあった。
こんな意気地のなさそうな男に彫松の針が耐えられるとは思えないのだ。
そもそも刺青は一日平均500から600本の針を刺すのである。
それをひと月かふた月もこらえなければならないのだ。
色上をよくするために湯をつかって出て来る者は、皆半死半生の体たらくになるのである。
彫松は熊三にきちんと説明した。それでも熊三は懐から金子を取り出し彫松に押し付ける。
そして一枚の浮世絵を差し出した。熊三はそれを自分の背中に彫ってくれと、どもりながら懇願するのであった。
浮世絵は江戸小町のお安と呼ばれる娘で、小料理屋の娘だという。
「なるほど。口下手故に思いを告げられない。それならせめて自分の背に思い人を彫ってほしいと。
そういうわけでございやすね?」
熊三は無言で頭を振った。彫松はこのいじらしい男に共感を抱いた。
それならば話は早いと仕事に取り掛かる。
熊三は背中をさらす。そして彫松は丁寧に針先を突き刺した。
熊三はうめき声を上げている。これ自体は珍しくはない。
この男よりも屈強な博徒ですら知死後の苦しみのように口を歪めるのだ。
ウサギのような繊細な男に耐えられると思えなかった。
それでも熊三は歯を食いしばり、涙をぽたぽた流しながら痛みに耐えていた。
時折、熊三は念仏のようにぶつぶつと呟くのを彫松は聞いている。
「痛いなぁ。でもお前はもっと痛かったよなぁ。これしきの痛みなどお前の苦しみに比べりゃ……」
ネズミの寝息ほどの声でつぶやくのを彫松は聞き逃さなかった。
一日分彫り終わると、湯殿に行くのだが、這いずりながらも熊三の目に力強さを感じるのだ。
こうしてひと月が経ち、熊三の背中にはお安の浮世絵が描かれたのである。
熊三は何度も彫松に頭を下げた。男のくせに涙で顔を濡らしていた。
彫松はそれを見て満足するのであった。
☆
「熊三だって?」
ここはとある小料理屋であった。彫松は知り合いの岡っ引きである又八を引っ張ってきたのだ。
又八はお上から十手捕縄をあずかる御用聞きだが、飲む打つ買うの三拍子というありさまだ。
それでも彫松よりは大変世間の噂を耳にしており、その手の話に事欠かない男である。
土間に腰を下ろし、酒を頼んでいた。彫松はなんとなく熊三が気になった。
それにお安の浮世絵を彫り物にする理由も気になったのである。
彫松は普段自分の仕事にしか興味がない。女房のお富がいなければ飯も忘れる始末だ。
さらにいえば仕事が終わればもうそいつのことなど忘れてしまうのがほとんどであった。
それにお富と夜の営みもここ最近ご無沙汰していた。
なのに熊三のことがこうも気になるのか、理解できずにいるのである。
「ああ、熊三のことで知ってることは教えてもらいてぇんだ。ここの支払いは俺がやるからさ」
「別に構わねぇがあいつのことを知りてぇなんて酔狂なもんだな。
あいつはかんざし職人だよ。ただ口下手でどもりなのさ。文字の読み書きはできるが世渡りは下手だね。
近江屋の旦那が贔屓にしてあるから食っていけるようなもんさ」
彫松は又八の話を聞き、納得していた。
寡黙なあの男は口は回らずとも腕はよいと確信していたのだ。
又八は酒を飲みながら、大きな声でしゃべっている。
「それにしてもウサギみたいな臆病者の熊三が彫り物をねぇ……。
針を一刺しされただけで泣き出すと思っていたのになぁ。
しかも浮世絵になった江戸小町のお安を彫るとは……。いったいどうなっていることやら」
又八は何やら考え事をしていた。彫松はなんとなく気になり、訊ねてみた。
「お安がどうかしたんですかい?」
「なんだ松。お前さんは刺青師としては天下一品だが、世間にはとんと疎いようだな。
お安は神隠しにあってな。ここんところ姿が見えないのさ。
そのせいで両親は青い顔をしているのさ」
「なるほどねぇ。小町になったきりょうよしが消えちまったんだ。そりゃあ心配するな」
彫松はあごに手を添えたが、又八はけらけら笑い出した。
「あっはっは! お前さんはお人よしだな。親が心配するのはそれだけじゃねえ。
さる大藩のおるすい役から、おそば勤めにという下交渉をしているってもっぱらの噂だ。
玉のこしを狙っているのさ」
又八は下世話な話をしながら呵々大笑いするのであった。
「もしかしたら熊三はその噂を聞いて、思い余ってお安を手にかけたんじゃ……」
出なければ針を刺している間、懺悔ともつかぬつぶやきに説明が付かない。
気の弱い男は周囲の人間の意表を突く行動を取るのは現代のストーカー事件でも同じだ。
真剣そうな彫松を見て、又八は笑い飛ばした。
「あっはっは! それはありえんさ。あいつは虫も殺せないような男だ。
恐れ多くも江戸小町を手にかける度胸なんぞありゃしないさ!!」
又八はまた呵々大笑いしたのであった。
☆
「熊三ですかい? あいつはもうどこかに旅に出ておりますが」
彫松はかんざしを扱う近江屋にやってきた。そこで主の伊右衛門に話を聞く。
品の良い老人で物腰柔らかい雰囲気だ。もっとも目付きは鋭く生き馬の目を抜くのも辞さないものを感じた。
熊三の父親と懇意で二親を亡くした熊三の面倒を見てきたのである。
もちろん熊三の腕を見込んでのことだ。出なければ当に見捨てているだろう。
「数日前に長らくお世話になりましたと、かんざしを大量に持ち込みました。
もっともどれも素晴らしい出来なので色目をつけましたがね。
それがどうかしましたかな?」
「いえ、熊三さんはあっしのお客、刺青を彫った人なんでさぁ。なんとなく気にかかりやしてね。
それに江戸小町で有名なお安さんを彫り物にするのが意外でした」
「ほう熊三がねぇ。あの男が刺青の針に耐えきるなんて信じられませんな。
それに熊三が小町に懸想するなんて初めて知りましたよ。
仕事以外はとんと無関心でしたからねぇ」
伊右衛門は心底意外そうな感じでつぶやいた。
そこに店に誰かが入ってきた。彫松はその姿を見て驚いた。
そいつは月代を剃っているが見た目は浮世絵に描かれたお安そっくりなのである。
肌は日焼けしており、胸ははだけてあった。のどぼとけがあり、立派な男だ。
「初めまして。あっしは隆吉と申しやす。
上方でかんざし職人をしておりやした。近江屋の旦那にかんざしを買い取ってもらいたいんで」
そういって隆吉は風呂敷からかんざしを数本差しだした。伊右衛門は一見の押し売りに無礼を感じるも、かんざしを手に取った。
彫松はもう用事が済んだから立ち去ってもよいのだが、どことなく隆吉が気になりじっと見ている。
伊右衛門はかんざしを鑑定した。すると伊右衛門の目は驚愕の色に染まったのだ。
「こっ、こりゃあ、熊三の仕事ではありませんか。こいつはどういうことですかな?」
「はい。あっしは熊三さんの弟子なんです。あの人は口下手だけど腕は三国一だと思っています。
こいつは熊三さんの手紙です。どうぞ」
「よっ、寄越しなさい!!」
そう言って隆吉は手紙を差し出した。伊右衛門は手紙をひったくり目を通すと、うなずいた。
どうやら熊三の書いた字と判断したようである。
何度も手紙を読んだからわかるようだ。
「中身は隆吉に便宜を図ってくれとのことだ。しかし念のためにあなたには直でかんざしを作ってもらいますよ。いいですね」
伊右衛門に言われて隆吉ははいと答えた。もしかしたら熊三から盗んだかもしれない。
その疑いを晴らすには、隆吉本人にかんざしを作らせるのが一番だ。
彫松は第三者でありながら、その様子を眺めていた。
☆
「結局、その隆吉は熊三の弟子だと認められたわけかい?」
すでに夜の闇でどっぷり染まった時刻、彫松と又八は蕎麦を食べていた。
彫松も仕事がある。一仕事を終え、又八に会いに行ったのだ。
それで又八と出会い、蕎麦を奢った次第である。
「ええ、隆吉の作ったかんざしはそりゃあ見事な物でした。
近江屋の主人も熊三と同じ仕事、それ以上と絶賛してやしたね。
かんざしにはとんと縁がないあっしですが、素人目でもいい出来だとわかりやしたね」
「へえ、お前さんは自分の刺青にしか興味がないのに、珍しいもんだ。こりゃ明日雪が降るな」
又八は茶化したが、彫松は興奮していた。自分の刺青に自信はあるが、それ以外は全部ゴミだと思っている。
それなのに隆吉の作った物と熊三の作品は心打たれるものを感じたのだ。
本当に良い品は素人でもわかるものであることを示したと言える。
「ただ隆吉はあまりにもお安に似ております。お安の両親も隆吉を見て娘が戻ってきたと泣き出したくらいでさぁ」
隆吉は熊三が住んでいた長屋で暮らしている。その美貌は草双紙から抜け出たような水の滴るいい男であった。
もっともお安と違い、隆吉は立派な男だ。声は女にしては濁っているし、のどぼとけもある。
胸は平坦で、股間には天女様を喜ばせるものが立派についていたからだ。
さすがのお安の両親も落胆したが、隆吉はこれも縁だと言って小料理屋に顔を出し、仕事の手伝いをしているそうである。
「ところがこの隆吉は奇妙なのでさ。こいつには背中に刺青が彫ってあるんですが奇妙にも男の絵なのだからますますわからない」
「そうだな。弁天様や如来様を彫るならまだしも男の絵を彫るなど珍しいものだな」
彫松と又八は首を傾げていた。謎は深まるばかりであった。
寺子屋で文字の読み書きは習ったが、学者のような発想はないのだ。
さて彫松は又八と別れた後、銭湯に立ち寄った。湯に浸かり、一日の疲れを癒そうというのだ。
彫松は銭を払うと、湯船に浸かった。熱い湯が体全体に染みわたる。
骨が柔らかくなる気分だ。そこに男が一人入ってきた。
それは隆吉であった。見た目は女に見える。
「おや、こんばんは」
「はい、こんばんは」
彫松は挨拶すると、隆吉は頭を下げた。
そして彫松に背を向ける。すると彫松は目玉が飛び出そうになった。
そこには信じられない物が背中に彫られてあったのである。
背中には熊三の顔が彫られてあったのだ。以前熊三の背中に彫った浮世絵のお安と同じ構図だ。
こちらはお安の代わりに熊三の顔になっており、彫り物の彼は表情は苦悶に満ちている。
まるで地獄の責め苦を受けたように涙を流し、涎を垂らしているのだ。
ただし目元をよく見るとどことなく安堵の光を宿しているようにも見える。
彫松は今まで腕の良い彫り物を見てきたが、ここまで鬼気迫るものは見たことがない。
「ははは、どうですか彫松さん。背中の彫り物は。すごい迫力でしょう。
師匠の見事な表情を。これは並大抵の刺青師でなければできない仕事です。
他の人は趣味が悪いと笑われますがね」
隆吉は自傷気味に答えた。だが彫松は魂が抜けた思いである。
背中の刺青はまちがいなく彫松自身がひと月かけて彫ったものなのだ。
一度彫った物は興味を失せるが、それでも自分が彫った物を忘れることはない。
唖然としている彫松を見て、隆吉は艶やかな笑みを浮かべている。
なんとも色気のある流し目であった。隆吉が女なら大抵の男はころりといかれてしまうだろう。
いや陰間としても稼ぐことは可能だ。
彫松はぐちゃぐちゃになった頭をなんとか整えようとしている。
「彫松さん。湯から出たら一杯ひっかけませんか? 奢らせていただきますよ」
隆吉に誘われ、彫松は同意した。
まるで幽鬼に誘われた気分になるが、天女に囁かれたような心持にもなった。
安達ケ原の老婆の如く、喰い殺されるかもしれないが、好奇心が勝ったのである。
☆
彫松と隆吉はとある小料理屋にやってきた。老人が一人で切り盛りしており、耳がすっかり遠くなっている。
他には客はいない。しなびた爺さんの店より華やかな方がいいと思う人が多いのだ。
酒と料理を出されて隆吉は切り出した。
「なあ、あんたは一体何者だ? 熊三さんとどんな関係があるのかね?」
「簡単ですよ。あなたの予測通りです。私はお安なのですよ」
隆吉はあっさりと暴露した。あまりのことで拍子抜けする。
隆吉は唖然になった彫松を見て、にやりと笑った。
いたずら小僧のような笑顔である。
「結論から言えば、この身体は熊三さんの身体でした。刺青の私と入れ替わったのです」
隆吉の告白は衝撃的であった。彼の告白は突拍子もない発言だ。
しかし彫松は信じた。銭湯で見た隆吉の刺青はまぎれもなく自分の作品である。
酒で喉を湿らせて、話を進める。ここからは隆吉ことお安の告白だ。
お安は熊三に殺されたらしい。ある晩、夜道を歩いていると藪の中から熊三が飛び出したという。
そして太い指でお安のか細い喉を絞めつけたらしい。
らしいというのは、途中で意識が途切れたからだ。
なぜ熊三がお安を殺したのか。彼は浮世絵を見てお安に懸想をしていたようだ。
人付き合いの悪い熊三は浮世絵を通してお安にほの字になったのである。
思いつめた熊三は彼女を誰にも渡さないために、凶行を行ったのだ。
「かといって私は熊三さんをこれっぽっちも恨んじゃいません。
むしろ感謝しているくらいですよ」
隆吉の口調は軽かった。熊三に対する恨みつらみはまったく感じられない。
命を無残に刈られたのに、お安の態度は信じられないものだ。
「私はねぇ、江戸小町になって、いい思いをしたことはありませんよ。
だってそのせいでおとっつぁんやおっかつぁんの玉のこしの道具にされてましたから。
さらに同じ女の妬みと嫉みを受けて死にたくなるほどうんざりしておりました。
熊三さんに殺されたのは僥倖でございましたね」
彫松は驚いた。あまり世間に興味はないが、江戸小町と騒がれている本人はそれほど幸せでないと答えたからだ。
世間の視線は思った以上に深く、心に突き刺さるようである。
その後、熊三は罪滅ぼしとして自分の背中にお安を彫ってもらったのである。
人一倍臆病な彼だが、お安を手にかけた贖罪のためであった。
痛みを克服することがお安への償いだったのだ。
熊三はできるだけお安の好物を食べるようになった。彼女の心残りを解消するためである。
ところが熊三の身体に変化が起きた。自身の顔がお安に似てきたのだ。
鏡がないので背中を確認することができないが、もし見えていれば刺青のお安は熊三に代わっているのに気づいただろう。
数日も過ぎると顔はお安の物になった。体つきも熊三と違って細くなっていたのだ。
そしてお安自身の意識が蘇り、熊三に替わって自分の思い通りに動くようになった。
ただし男であることは変わりなかった。慣れない体に戸惑ったが今では不自由なく過ごせている。
ところが熊三のかんざし職人の腕を引き継いでいた。さらに文字の筆跡も似ていたのである。
これは熊三がお安のために手に職をと願ったのかもしれなかった。
「ちなみに私の身体はとある竹やぶに埋められております。自分で掘ると怪しまれるので軽く掘って野良犬に発見させます。
そして両親には素知らぬ顔で手助けをするつもりです」
「なるほどねぇ。ところで熊三は苦悶の表情を浮かべているが、こいつはどういうわけだい?」
「おそらくは熊三さんの望みなのです。私を殺してのうのうと生きている自分が許せないのです。
死ぬのは一瞬痛いだけで後は無の世界でした。熊三さんは私の背中で一生生きることになったのですね。
それこそ熊三さんが望んだ罪滅ぼしなのです。自分を殺した人間が自分が死ぬまで刺青として過ごすのですから。
じっくり見れば苦痛の顔に安堵の色も混じっていることがわかりますよ」
なるほどと彫松はそう思った。
こうして隆吉は去った。彫松は立ち尽くすしかなかった。
今の話を又八にしたところで無理である。狂人のたわ言としか思えないからである。
隆吉もそれを理解しているため、彫松に手を出さなかったのだ。
その後、隆吉はかんざし職人として働くようになった。両親は娘の遺体を見て泣き崩れた。
隆吉は落ち込む両親を慰めに通っているそうだ。後日、養女を迎え入れ祝言を挙げるという。
かんざしの売り上げも上々であった。伊右衛門は大黒様のようににこやかになったそうだ。
彫松は相も変わらず仕事に精を出している。正直に言えば彫松は嬉しいのだ。
自分の刺青に命が宿り、新しい人生を送っているのだから。
この事は彫松と隆吉だけの秘密だがそれでもいい。
生涯に最高の仕事ができたのだから。
もっとも後日隆吉から相談を受けた。初夜を迎える前に観音様の開き方を知りたいという。
何しろ自分はおぼこのままあの世に旅立ったからだ。
さすがの彫松も答えることはできなかった。
お富と夜の営みをすることがあったが、ここしばらくご無沙汰していたからである。
後日、お富にこの事を尋ねたら、顔を真っ赤にして爪でひっかかれた。
長屋の人たちに取り押さえられ、ようやく収まったのだ。
お富はうちの人が浮気していると訴えたが、長屋の人々は彫松にそんな甲斐性などあるもんかいと笑い飛ばしたのであった。
TSゴールデン企画第二弾です。
谷崎潤一郎先生の刺青と横溝正史先生の人形佐七捕物帳をイメージした作品です。
入れ墨の女が男を乗っ取る話なので一応TS物だと思います。
ホラーというより怪談な感じですね。