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私にしては珍しく登場人物に名前が付いております。会話があります。
初めての書き方で、元から下手なのに拙い点多いです、ごめんなさい。
いつも、なんとも言えない気分になる。
「やっぱさ、可愛いよね、メイちゃん。」
ちょっと用事があって電話したハズなのに、いつの間にかシュンの好きな子の話になっていた。
「なんだかんだ、1年くらい好きだよね。そろそろ告れば?」
「フラれるの怖いから無理。」
「男なら肝据えようよ。」
「ミカひでぇよ。」
お互い笑ってなんでも話せるこの関係、きっと"親友"と言っても過言じゃない。この後もきっと関係は変わらない。シュンの好きな人もこのテンションも私の好きな人も。
それからメイちゃんの話をしばらくしてから電話を切った。さっきまであんなに笑って話していたのが嘘みたいに冷静になる。時計の針は既に10時を回っていた。やることは既になく外は真っ暗だった。まだ寝る気はなかった。なんとなく部屋の電気を消した。真っ暗だった。シュンに「告れば?」と言った私は親友であるシュンにすら好きな人を教えられない。その好きな人がシュンなのだから仕方ないけれど。真っ暗な中でぼうっとしてると色々なことが思い浮かぶ。その大半がシュンのこと。あんまり話したりもできないクセに、なんでメイちゃんなの、なんで私じゃないの。真っ暗な想い。彼には見せられない想い。彼が欲しかった。私のものになって欲しかった。彼と知り合ったのは高校入学したてだった3年前。好きになったのも3年前。時間はたくさんあったハズなのに、わたしはシュンと友達として笑いあうのが精一杯だった。嫌われたくなかった。
そして1年前のある日、シュンが私に告げた。「好きな人、できた。」そして彼が言ったのは私の友達の名前だった。
それから今までずっと、これからもきっと、シュンはメイちゃんが好きだ。
だから私はこの気持ちを封じ込める事にした。「シュンが好き」これは誰にも絶対秘密の事実。そして今もこれからも、きっと変わらない私の気持ち。この気持ちを告げたところでシュンを困らせるだけ。友達で居られる今、とても幸せじゃない。それで満足しましょ。真っ暗な中で考え続け、気付けば眠っていた。
次は朝から始まります。




