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16話

 『業火の炎山』は活火山だったでござる。至る所に火の粉が舞い散り、近くをマグマが流れる。そんな状態でも汗もかかずに俺達は足を踏み入れる事が出来た。周りの「火」をギルが操って自分たちの所に熱を来ないようにしているのだとか。

 なにそれ凄い。もうこの人だけでいいんじゃないかな?


「頂上に剣の気配がある。行くぞ」


 ラインハルトは山の頂上を指さしてから歩き出す。山の近辺には魔物は居ない。恐らく近づいて来れないか、近づいても焼き尽くされるのだろう。

 火に特化した魔物とかはいないんだなー。


『ふむ、おるにはおるじゃろうが……迷宮に多いのう』


 迷宮かぁ、行った事ないから行ってみたいもんだけどな。


『世界を救ってからゆっくりと見て回ると良い。今は時間がないゆえ』


 うん……そうですよね。でもさ、魔王戦って結構命掛ける戦いになるでしょ?俺……魔王殺したら迷宮探索行くんだってフラグを立てたくないよ。


『フラグ?それはどういう意味じゃ』


 うん、もう説明面倒だわ。取りあえず死ぬ前にやりたいってだけ。


『なに、案ずる事はない。勝てば良いのじゃ』


 うん、そうだよね。でもさ、そういうのってかなりハードだよね。同じ事を2度も3度もやり直せるならきっと俺でも行けるだろうけれど、失敗は許されないなんて状況キツイよ。セーブポイントなしで死ねばハードが壊れるみたいなゲームなんてクソゲーだよ。

 誰か人生にセーブポイントつけてくれないかなぁ。

 馬鹿な事を考えながら灼熱地獄を歩く。

 ミノリはキョロキョロビクビクしながら歩いている。いやーそれが普通の反応だよね。俺もちょっと怖い。ギルがちょっとでもミスったら溶けそうだ。


 頂上付近に近づくに連れて暑くなってきた。皆汗を流しつつそれでも足を止める事はない。ミノリは今にも逃げ出しそうだが、ここから逃げたら確実に死ぬのが分かるのだろう。震えているが、黙々と後からついてきている。

 ギルはなんだか上に行くにつれて苦しそうにしている。恐らく周りの火がかなり強いのだろう。ラインハルトがギルを気遣ってたまに声を掛ける。水をかけて欲しいと言うので、マリアが水をぶっかける。

 それでも直ぐに乾いてしまうほど暑い。これ、ギルの力がなかったらどうなってしまうのだろう……。怖い。

 正直、留守番してたら良かったって思う。ああ、でも別れたら食事もとれないしなぁ……。


「……よぉ、久しぶりだな」


 これまでで最も強い熱気が目の前で吹き荒れる。炎で赤く耀く男が現れる。髪は炎で出来ているのか、燃えている。メラメラ燃える髪……どうなっているんだ、あれは。


「ホーエンかと思ったが……んな訳ねぇもんな」


 どこか懐かしそうな顔を浮かべる炎の男。腕を組んで、堂々とそこに浮いている。そう、浮いているのだ。大事な事なので2回いった。まぁ、髪が燃えている時点で可笑しいけどな。


「で、お前らはなんなんだ?」

「ええ、我が剣を返して貰おうとここまで来た」


 ラインハルトは膝を付いて頭を垂れる。


「我が剣……?おおっ!?その気配ってあの剣かよっ!?同じ気配だなんて有り得ないぞ!まるでヴァロアみたいな……いや待て、マジか」


 途中で言葉を止めて、炎の男は真剣にラインハルトを見定める。

 そしてニッと笑う。


「良いぜ?返す。というか、あれはお前だしな?俺は理解ある精霊王だからな?くく、面白れぇ。そうか、ヴァロアと同じ生まれか」


 自己完結して嬉しそうに笑う炎の男。その言葉に驚いて顔を上げるラインハルト。俺も驚いてステータスを見る。


『火の精霊王』ガルム・クエイスト:『業火ごうか絢爛けんらん


 うわぁあっ!?この人が精霊王?いや、人じゃないか。この精霊が精霊王?カッコいいな、おい。なんでこんなイケメンばっかりと遭遇するかな?


「で?……お前の気配じゃねぇよな?この精霊は」

「……?」


 ラインハルトは首を傾げる。精霊王は俺達を順に見ていく。そしてふとギルで顔を止めた。そして本当に嬉しそうに笑った。


「こいつか!ホーエンみたいな気配しやがる奴は!成程確かに精霊達も気に入るはずだぜ!」


 精霊王、ガルムは苦しそうにしているギルの顎を取って、上にクイッとあげた。そして、その形の良い唇に笑みを張り付け……そっと口づけた。


「んむっ!?」


 ギルは驚きで目を見開いている。仲間の皆も息を飲んでいる。

 抵抗するギルを抑えて、口付けが深くなる。時折唇から炎が零れてて、とても扇情的で背徳的な……え、なにこの展開。誰得なの。

 ゆっくりと唇を離すと、精霊王はニッと笑った。


「……し。これで楽になるだろ?」

「……え」


 何か言い返そうとする前にガルムは満足そうに頷く。ギルの顔からは汗が引いており、明らかに顔色が良くなっている。そして、同時に俺達の周りも、快適な温度になった。


「くくく、久しぶりの加護だ。有難く受け取っておけ」

「なっ……!?」


 ギルが驚きで目を見開く。仲間もまた同様に驚いていた。加護……精霊王の加護だって?


ギルバート・テレーズ・ドートリッシュ

Lv:64

17/魔術師/『烈火』/火・風

攻撃力:64

防御力:124

魔法攻撃力:685「火属性値+282」

魔法防御力:484「火属性値+235」

速さ:69

技巧:257

魔力:7252

『精霊王ガルム・クエイストの加護』


 ステータスが書き換わっている。精霊王の加護があると、その属性を無詠唱で扱う事が出来るようになる。そして、火属性の攻撃力と防御力が上がるらしい。ついでに、火属性の消費魔力量の減少……て、最強じゃね?魔力も上がってるし。


「か、勝手に……」


 半ば呆然とした様子で呟くギル。


「くはは!そのセリフも同じかよ!面白ぇなぁ!なんだ、心配すんな。俺の加護条件は簡潔だ。『業火の炎山』を五体満足で踏破する事だ。まぁ、ホーエン以外来た事ねぇけど」


 面白そうに笑うガルムに皆呆然とする。


「おう、そうだったぜ。剣、炎剣な。忘れる所だった。ほれ」


 カッと炎が集まり、明らかに高温になっていることが分かる。その炎が無くなったかと思うと、そこにうっすらと青い炎を纏った剣が現れた。重力のまま地面に突き立つ炎剣。


「いやぁ、随分と変わった気配の剣だからまさかと思って持ってりゃ本当に現れるんだから驚きだ。まさかヴァロアと同じ生まれの者とホーエンと同じ気配の者が同時にこの世に生まれ落ちてるとはなぁ。精霊王も悪くないぜ、くくく」


「まさか、ホーエンとは、大賢者ホーエンシュタインの事ですか?」


 恐る恐るリョウが尋ねる。


「おお?そういえばそう呼ばれてる時期があったなー。あん時も「好き勝手に呼びやがって……」って文句言ってたが」


 どこか遠くを見るガルムは、嬉しそうで、それでいて寂しそうだった。


「まぁ、そこの銀色がホーエンの生まれ変わりに近い存在だって事だ。現に『業火の炎山』に辿り着けているしな。久しぶりに楽しめそうだ」


 過去、火の精霊王の加護を受けたのはたったの1人。大賢者ホーエンシュタインという男。そして今2人目の加護が行われた。ギルバート・テレーズ・ドートリッシュ。彼が火の精霊王2人目の加護の持ち主である。えっと、もう彼一人で良いんじゃないかな?


「取りあえず……貰っても?」


 ラインハルトが剣の元に歩み寄っている。剣を取りたくてウズウズしているみたいだ。


「くくくっ!良いぜ?本当にこっちも変わらん反応だなぁ。そんなに剣が好きか。くくく……これ、ラルに教えたら大変そうだ」


 この精霊王は本当に知らない名前ばかり口ずさむな。知らない人の話されても分からないんだが。


『いや……恐らくラルというのは土の精霊王の事じゃ』

「あ……そうなの」


 っていうかその精霊も知らんよ。精霊王だから偉いのかもしれないが、知らんよ。


「む……?あれ?なんでここにエイリスフィールがいるんだ?」


 今気付いたようにガルムがエイリスさんを見つめている。その様子を見たエイリスさんが人型に変わり、軽く手を上げる。


「久しいのうガルム」

「げぇえっ!?お前が出張って来るって事は魔王の時期かよ!どうなってやがる。ヴァロア再来、ホーエン再来、魔王襲来?ちょっと詰め込みじゃねぇか?」

「お前は相変わらず良く喋るのう……」


 エイリスさんが疲れたように溜息を付く。その仕草が妙に色っぽい。そんな2人(?)の様子など無視してラインハルトは剣を手にする。途端にゴウッと青い炎が燃え上がった。その輝きは強く、ラインハルト自身すら驚いているようだ。

 そして、ラインハルトの特殊スキルである『剣と共に』が発動するのが見えた。


ラインハルト・ルクセン・ルード

Lv:80

126/騎士/炎剣/土

攻撃力:832

防御力:690

魔法攻撃力:320

魔法防御力:776

速さ:152

技巧:302

魔力:3250

煉獄れんごく騎士きし


 ふぁっ!?なん……だと。こっちもかなり上がってスキルも変わっている。やべぇ、もうこの2人でも良いんじゃないかな……?

 青い炎を纏った剣をいつの間にか腰に出現している鞘に収める。収めると、炎は消えて全てが嘘のように普通の剣のように見える。ラインハルトの顔はどことなく満足そうだ。

 俺は置いてけぼりを食らっている。というか、他のメンバーも置いてけぼりだな、うん。


「さて、もうここに用はないじゃろう?行くとしよう」


 エイリスさんが言ってくる。


「かーっ!本当にお前ってこう、面白味に欠けるよな?冗談も通じねぇし」

「剣の我に面白さを乞われても困るのう」


「へぇへぇ、知ってるぜ。何回聞いたと思ってやがる」

「それでは何故何回も言ってくるのだ。無駄じゃろう」


「いやもう本当にお前って……あーもういいよ、うんうん。さっさと行こうぜ。楽しくなるなぁ……」

「えっ!ついてくるのか!」


 ギルが驚いて声を上げた。その様子にガルムは満足そうに頷く。


「やっぱホーエンに似てるぜ……」

「ホーエンホーエン言うなよ。俺はギルっていうんだ。変な名前つけるな」

「くくく……いやもう、本当に面白いなぁ……」


 笑いすぎて涙目になっているガルム。涙……って火の精霊王の涙の成分ってどうなっているんだろう?……まぁ別にいいか。俺達のパーティーに精霊王が加わるらしい。心強いことこの上ない。



 剣を手に入れたラインハルトの猛攻は素晴らしかった。もはや筆舌にしがたい程強い。青い炎をその剣に纏わせて振るう姿は目にも止まらぬ速さで……というか、正直見えない。


「これで、ようやく少しは戦えるな」


 ふぅ、と息を付くラインハルト。少し?少しって言った?この人。今の速さで十分いけると思うけど。


「勇者、魔王様は俺より遥かに強いんだ。もう少し気を引き締めろ」


 俺の十分じゃね?という視線はバレバレだったようだ。というか、これでも足りないのか……どんだけ魔王強いんだ?

 でもそうか、この人たちは仲間だったからこそその強さを知っているのか。だから倒すにはまだ足りないと考えているようだ。そんな会話をしている俺の目の前を掠るように炎の球が通り過ぎた。

 掠った鼻がヒリヒリ痛む。飛んできた方向を見ると、ギルが青ざめていた。


「ヒイラギッ!すまん無事か?」

「あーはい。なんとか……」

「だーっもう!ヘッタクソだなギルは!そうじゃねぇっつってるだろ?」


 ギルはガルムに付き添われて無詠唱の練習をしているようだ。どうにも、詠唱アリとナシでは勝手が違うようだ。苦戦しているようで、先ほどのようにどこか違う場所に投げてしまう事もしばしば。


「もう詠唱アリでいいじゃねぇかっ!」

「なんの為の俺の加護だよっ!?ホーエンと同じように投げんじゃねぇよっ!?」


「そりゃ投げるだろ!なんでこんなにやり難いんだよ!」

「知るか!俺の原理に口出すんじゃねぇ!」


「だぁっもうっ!」


 という口喧嘩をよくしている。なんというか微笑ましい。ずっと重い空気を纏わせていたから、こんなに元気な人だとは思わなかった。

 そして俺は念写しますよ。正座して紙持った状態で上級の長ったらしい詠唱を唱えているので、まるでお経読んでるお坊さんの気分だよ。

 いや、別に正座をする意味はないんだけどさ。何となく気分でやってしまう。……いいな。俺も精霊王の加護とか欲しかったな。

 勇者チートとかこの世界にはないらしい……なんでだ。勇者じゃなくて仲間ばかりが最強になっていってるんだが。なんぞこれ。いいもん、写経するから……。


「凄いですね、彼ら」


 しょんぼりお経を唱えていたらミノリが目を輝かせてラインハルトとギルをみつめている。


「あっ……うん」


 凄いよねー炎剣とか精霊王の加護とかね。ステータスも凄く高くなってるし。というか、話しかけられてビックリしたわ。

 いつもクラウドの所にいたから、顔を合わせた事はなかったからなぁ。


「言っときますけど、勇者様もですよ?」

「……え?」

「勇者様がいなかったら魔王は倒せないんですよ?」


 ハッ!そ、そうだった。魔王は光属性でしか倒せない。彼らがいくら強くても、衰弱させることはあっても殺す事は出来ないのだ。


「ミノリさん……」


 希望に満ちた目でミノリを見つめる。


「嗚呼……私が殺したかったのに……ずるいなぁ……」

「えっ」


 ゾクッと背筋が震えた。その目があまりに暗くて、本当に悔しそうにしていたから。あらやだ……この子怖い。魔王に相当に恨みを持っているようだ。

 でも真実は知らない。知らせる事はない。この子はまだ幼すぎる。

 ミノリが暗い笑みを浮かべて立ち去るのを、呆然と見送る。ぼうっとしていると、隣に神薙さんがやってきた。

 どう見ても爽やか系イケメンだ。鮮やかなブルーがイケメンに拍車をかけている。ラインハルトの髪も青だが、若干くすんで見える。年齢のせいだろうか。


「柊くんは、日本に住んだ事が?」

「へ、えっと、はい……あります」

「そうですか」


 質問に、たどたどしく答える。転生者って事で、彼の精神はかなり上だ。多少の事は寛大に見てくれそうな予感がするが、無礼を働きすぎるのも良くない。若干緊張する。なんというか、オーラが違うよね。

 少し考えるような仕草も様になっている。


「日本を知っているなら、勇者をやるのは大変でしょう。無理はしていませんか?」


 え……なんだろう。どきっとした。いや、違うんだエイリスさん。なんか今まで虐げられてた分、優しくされると泣きたくなるよね。

 慈愛の眼差し……これが、これが転生者の実力!日本を知っていて、状況も何もかも理解してからの心配。いや、なんだろ、無性に泣きたくなるよね。今喋ったら震え声になるわ。俺は敢えて口を閉ざして頷く。

 俺が泣きそうになっているのを見て、痛ましそうな目で見られた。


「やはり、辛いでしょうね……」


 眉を顰めて、ギルとラインハルトの練習風景をぼんやり眺める神薙さん。俺は空を見上げて涙を堪える。空には、黒い雲がすぐ近くまできている。もうすぐ雲の下に行く事になる。薄暗くなった雲の下の魔物は、今までの比ではない位強くなるのだそうだ。やっと雲の外にいる魔物に慣れた俺にとっては、新たな試練だ。

 少し沈黙して、揺れた感情を押し込める。声が震えないよう慎重に口を開く。


「それでも、俺はやります」

「柊くん……」


 僅かに驚きを滲ませて、苦しそうに顔を歪める。


「神薙さん?」

「いえ……俺の事は、ロイと」

「あっ……そうですね。失礼しました」


 名前を呼んだら訂正されたでござる。確かに、今はロイさんなんだろう。転生者だし、前の名前は不自然か。


「えと、ロイさん、なんか辛そうですけど……俺の心配はいりませんよ?気に病み過ぎるのもいけませんし」

「ええ……そう、ですね」


 眉間に深いしわが刻まれる。なんというか、癖がついてしまっているのか。若いのに、なんて苦労人だ。いや、精神は成熟しているか……。


「……日本、から来たんですよね?」

「えっと、はい。出身はイタリアなんですけど」

「へぇ、やはり外国の方でしたか」


 納得したように頷くロイさん。


「俺は、普通の日本人でしたよ」

「そうなんですか」


 懐かしそうに思い出を語るロイさん。

 普通の家庭に生まれて、普通に学校を出て、サラリーマンになって、とある日にトラックに轢かれたんだと。ごくごく平凡で、普通に生きていたという。

 没落貴族に生まれた時は、かなり動揺したと笑っていた。

 そりゃ普通に動揺するだろうよ。


「柊くんは、どんな感じですか?」

「うーん、そうですねぇ……」


 部屋にいたら、いきなり召喚されて、勇者やれと言われた。

 なんだか知らんが、魔王は慕われてるし、かなり精神が疲れた記憶がある。レベルは最弱だわ、光属性は使えないわ、戦えないわ。かなり散々だった。結構頑張ったなぁ。


「大変でしたね……」


 慈しむような目で見られて、気まずくなって目を逸らす。


「まぁ、アルくんは良い方でしたしね……」


 魔王なぁ……俺魔王倒せるのかなぁ。人を刺さなきゃいけないんだろう?出来る気がしない。


「……アルくんがどんな方だったか……知りたくないですか?」


 ロイは真剣な眼差しでこちらを見据えている。


「……十分知っていますよ。凄く良い人で、色んな所に結界張っているって……」

「……ステータス、見えるんですよね?」


 話題が変わって、首を傾げる。


「え?……はい、見えますけど」

「俺の名前も全て、見えるんですよね?」

「えっと……はい」


 それからしばらく黙り込むロイ。なんだかよくわからない人だ。

 わけわからない事言ってもイケメンだから許されるよね。

 ……というか、魔王がこれ以上良い人っていう情報はいらんよ。倒すのに苦労しそうだ。実は悪人でした!っていう情報ならドンと来いですけど。


「あの、柊くん」

「ロイさん」


 ロイの言葉を遮るようにリョウが口を挟む。ささっとこちらに近づいてきて、ロイの腕をとって歩き出す。

 俺はというと、置いてけぼりだ。


『なんじゃろうかのう……』


 うーん、良く分からんよ。話の流れが全く掴めなかった。

 分からない事は置いといて、魔術でも作るか。

ヒイラギ鏡夜キョウヤ

LV:37→42

16/勇者/火・水・風・土・光

攻撃力:306→354

防御力:240→267

魔法攻撃力:332→387

魔法防御力:152→179

速さ:57→69

技巧:95→102

魔力:1595→1905

『救世主』『神々の祝福』


道具箱使用可能。(遠隔攻撃使用可能)

念写スキル使用可能。

光属性の攻撃魔法使用可能(*ただし自PTに被害あり)

回復魔法使用不可。

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