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俺の能力、便意操作なんだが  作者: ぬふへほ
柊晴翔と如月美琴
8/63

如月美琴はすごいんだが

とりあえずどうすることもできそうにないから一旦戻ることにした


三階の階段を降りようとすると


「いた!あいつ!」

と如月美琴は階段の下の方を指差した


その先に、さっきの男がいた

男は階段を早歩きで降りようとしていたところだったが如月美琴の声でこちらを振り返り慌てて階段を降りた


その次の瞬間!慌てた男は足がもたつき階段から落ちるように宙に舞った


あぶない!

俺は心の中でそう叫んだが

男が地面にぶつかるというときフッと消えた

目の前で消えたのだ


「え?なんで?」

そう言って不思議そうな顔をする如月美琴


「なんでって如月がテレポート能力だって言ったんだろ?目の前で消えたし、如月の言った通りじゃないか」


「バカ違うわ!そうじゃない!んーもう!いいや、説明はあと!急いで玄関まで行くわよ」


そう言って走りだした


てかどんだけ階段走るんだよ!

今日体育のマラソンで疲れてんだぞ!


そうは思ってもついていくしかない



玄関まで着いたとき俺はもうゼェハァゼェハァしていたが、如月美琴の呼吸はまったく乱れてなかった



「ねえ、変だと思わない?」

如月美琴がそう聞いてくる


「ゼェ…ゼェ…な、なにが?…ゼェ」


「なんでまだ階段のとこにいたのかな…」


「え?ゼェ……な、なにかおかしいのか?…」


「だってテレポートが使えるならもっと安全なとこに飛ばない?なんですぐ近くにいたの?」


ハァハァ…言われてみればたしかに不思議だ

呼吸がだいぶ落ち着いてきた

まだ如月美琴が続ける


「たぶん遠くにいけない理由があるのよ」


「理由?」


「ええ…おそらくテレポートできる能力の制限とかあるんじゃないかしら。」


「制限?遠くまでテレポートできないとか?」


「ええ、たぶんそんな感じね」


すごいとしか言いようがない。なんでこんなに冷静に分析できるのか


「それで、なんで玄関に走ったんだ?」

俺は聞いてみた


「ここだと二階への階段が見えるからよ」


「ん?どういうことだ?犯人は階段で降りてくると思ってるのか?」


「ええ、だって三階の教室で最初に消えたあと三階の階段から降りてるのをみつけたじゃない?」


「あ、あぁそうだな」


「なんで三階にまだいたと思う?短い距離でもテレポートできるなら真下の2階にテレポートした方が逃げれるのに」


「…縦にはテレポートできないとか?」


俺がそう言うと如月美琴はニコリと笑い


「わかってきたじゃないの」と言った


「おそらくあいつのテレポートは上下にはできなくて横移動だけよ」


「横移動だけなら犯人は二階でテレポートしたから今二階のどこかにいるんだよな?だったら二階の階段で見張ってたほうがいいんじゃないか?」


「一応よ。もし縦のテレポートはないっていうあたしの推理が外れてたら縦に逃げられちゃうじゃない」


なるほど、抜け目ない

さすがだ


「ここからは本当にあんたにかかってるんだからね!犯人が階段から見えた瞬間能力使いなさい。一階に降りられたらもう横移動で外にも逃げられるんだから絶対一階に降りる前に決めてよ」


「わ、わかった」


もうやるしかない



2人で階段を見張ってると


「きたわ…」

今度はこっそり俺に言った



しかし階段から降りてきたのは3人組だった

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