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俺の能力、便意操作なんだが  作者: ぬふへほ
柊晴翔と如月美琴
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マジの超能力者っぽいんだが

「ところで探すったって、どうやって探すんだ?」

と俺は聞いた


「そんなのあたしがオーラを見ればわかるじゃない。紫のオーラの人を探すわよ」


「あぁ…そっか。ところで能力者って結構いるのか?」


「いるわよ。私たちの学校でさえ20人くらいはいるわ。全員を確認したわけじゃないけど」


「そ、そんなにいるのか」


「ええ、でも自分で能力があると気づいてない人も多いわ」



マジか…俺だけが特別だと思ってたのに

これは俺の物語だよな?

だったら俺だけ能力使って無双したりさぁ

そんな物語がよかったよ!



「なにブツクサ言ってんの?行くわよ」


「あ、あぁ…。どこに行くの?」


「犯人は外部の人とは思えないわ。とりあえず校舎にもどってまだ残ってる生徒を見てみましょ」


「お、おう」



とりあえず校舎の中に入り、まずは一階を捜索することにした


一階は一年生の教室が多く、まだ残ってる生徒も結構いた


「てかさ、もう犯人帰っちゃったんじゃない?」


「まぁそれならそれで明日朝から探すわよ。とりあえず今日は残ってる人達だけでも」


結構長くなりそうだ

まぁ俺としては、如月美琴とその分関われるからいいんだけど


てかやべえな、みんなの視線

如月美琴が歩くたびみんなの動きが止まって如月美琴に釘付けになる

すぐ後ろにいる俺のことなんて誰も見てねぇ


「んー、いないわね。次二階行くわよ」


「お、おう」


まぁそんなに簡単に見つからないか

俺たちは階段を登って二階に行く


そして俺たちの教室のある二階に着いたとき

「いたわ!紫オーラ!!」

と如月美琴が叫んだ


いや簡単に見つかるんかい!!

展開はえーよ!


如月美琴が指を指した方を見ると

三階から降りてこようとしてる男がいた


その男はギョッとした表情になり慌てて三階に戻っていった


「なにやってるのよあんた!!すぐ能力使いなさい!腹痛で動けなくするのよ!」

そう言って階段を走って登り出す


「いや、急に言われても!てかまだ本当に犯人かわからないだろ」

そう言って俺も階段を走って登る


「なんでそんなに呑気なのよ、相手も能力者なのよ!先手必勝よ!それにあたし達を見て逃げたわ、犯人でしょ」


いやそれはお前が指さして叫んだからだろ

誰だってビビって逃げるわ

そう心の中でツッコんだ


三階について周りをみる

「いたわ!」

如月美琴が指を指した先に走って逃げてる男


そしてその男は教室へと入って行った

追い詰めた

三年生の教室か



俺と如月美琴はゆっくりその教室に向かう

如月美琴がその教室ドアを躊躇いもなくガラガラと開ける

いや、三年生の教室だぞ!失礼しまぁすとかなんかさぁ


中を険しい表情で見てる如月美琴


「し、失礼しまぁす…」

俺はビクビクしながら弱々しく言い

俺も教室の中をそーっと見る


まだ下校してない先輩方がキョトンとした顔でこちらを見てる



「チッ」

如月美琴が舌打ちをしてペコリと頭をさげて教室のドアをしめた


「いなかったわ」

そう悔しそうに如月美琴は言った


「え?だってあの教室に入るの俺も見たぜ」


「だから能力者だって言ってるでしょ、移動系の!おそらく本当にテレポートが使える能力」


「見間違えとか…そういう可能性はないのかよ。もっかいさっきの教室見てみるか」


「だからあたしはオーラで判別できるの!見間違えるわけがないんだって!それに」 


さらに如月美琴は続ける


「あの男が教室に入るの見たときドア開ける仕草もドアが開く音もなかったでしょ?でもあたし達が来た時には閉まってた…つまりは入るフリをしてテレポートしたとしか考えられない」



あんな一瞬のことよく見てるな

さすがは如月美琴ってところか


「逃したけど1つあいつの能力のことがわかったわ。あいつは物質をテレポートさせるのではなく自分自身をテレポートできる能力ってこと」


「ちょ、ちょっと待てよ!そんなのどうやって捕まえるんだ?」


「だからあんたが躊躇なく能力を使えばいいのよ!!まだ犯人と決まったわけじゃないとかそんな呑気なこと言ってないで。十中八九犯人はあいつ、もし違ったらあなたが謝ればいいだけのこと」


なんで俺だけ謝るんだよ!!

てか相手は本物のテレポート能力者だぞ?

俺のウンチをテレポートさせる能力なんかで勝てるのか!?!?


でも如月美琴の言う通りアイツを捕まえるなら一瞬で決めるしかない!


はぁ……やれるのか…不安だ…


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